2010年 11月 1日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ 神と奴隷の誕生構文 /宇野朴人 -
厨二設定のオンパレードっ!! なにが凄いって、それ一つで作品一つ書けるんじゃないか?ってぐらいの豪華な設定が次から次へと、それはもう、惜しみなく投入されてるのよ。逆に、それだけ多くの設定が投入されているので、設定を肉付けするために必要なページがぜんぜん足りてない。結果、リアリティも説得力もない凄い設定がやたら並んでる厨二っぽい作品になってるのんな。ただ、次々投入される設定から生み出される勢いは素晴らしく、誤解を恐れず言えば、今川泰宏監督を彷彿とさせる方向性の作品なのだけど、やっぱり、かなり人を選ぶと思う。
内容は、滅亡寸前のロケィラ皇国に「若き神」を名乗る若者が現れ勝利へと導く、という感じで、基本は異世界ファンタジー。と思ったら、すぐさま SFっぽい設定も投入されたりして、とにかく驚くべき設定の連続が凄すぎる。いや、キャラが魅力的とか、展開が面白いとかではなく、マジに、次々と追加される設定の連続が凄い作品で、これはこれでアリだと思うし面白くはあるんだけど、この勢いでネタを消費して二巻以降は持つんだろうか? いかにも新人らしく勢い重視の作品なんだけど、ネタ切れになったとたんに息切れしそうな、そんな不安が……。
[ 神と奴隷の誕生構文 ]
2010年 11月 5日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ 神と奴隷の誕生構文II /宇野朴人 -
武力でなく外交交渉メインだと……。いや、この作家さんって、「細かい齟齬はなんのその、強引に勢いで読ませる」タイプだと思うのだけど、細かなやり取りを積み重ねていく交渉ごとがメインというのは、正直、作風と内容があっていない予感が。実際、終盤のバトルは面白かったものの、それまでの展開は微妙……。
というわけで、異世界ファンタジーな本作。1巻は、やたら設定過多で展開の速さが特徴の作品だったけど、この2巻は一転、隣国アヌビシアの説明に大きなページを割くように、ある意味でわりと普通に。でも、鎖国をしているアヌビシアと外交努力で同盟を求めていくという展開は、やっぱり、作風にあっているとは思えなかったり。あと、ヒロインたちとのアレコレも、どうにも浮いてるようにしか見えないんだよなぁ。設定で魅せていく作品なら、萌え要素は必ずしも必要ないと思うのだけど。
まあ、この作者の作風を考えると、どうせなら、熱い格闘メインの小説にしてくれればいいのに(^^;。特にこの2巻は、最強の神殺しルダとの闘いが光ってた印象。ていうか、[漫画]『修羅の門』の龍造寺徹心すぎる(笑)。クルァシンが強敵との闘いを重ねていくことで祖武神の技を極めてく……、そんな展開を期待していますっ!!
[ 神と奴隷の誕生構文 ]
▽ ダウ平均が、リーマンショック前の水準に復帰ってなにそれ。一方、日経平均の弱さといったら……。
▽ 久しぶりに、さおりなさん をメンテナンス。十数年前は、この手のアンテナ系リンク集がないとインターネット生活もままならなかったけれど、今では、すっかり重要度は下がってるよなぁん。以前は、ひたすら更新ページをチェックしてたけど、今は、twitter があれば、とりあえず、生きていける予感(^^;。
2010年 11月 8日
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光文社 カッパ・ノベルス
◆ ZOKURANGER /森博嗣 -
うおう、ロミ品川っ!! ロミ品川っ!! ……って、第一話はそこそこ面白かったのだけど、話が進むにつれて絶望的につまらなくなっていく件。や、このZシリーズ第三弾は、タイトルどおり戦隊モノをネタにした内容。民間の研究所から大学の准教授に転職したロミ品川が、大学の教職員組合的な性質の研究環境改善委員会のメンバーになるところからはじまる話なんだけど、「退屈な委員会系の会議に出席してると、確かに、よくこういうクダラナイこと考えるよなー」というそんな低レベルの話で、正直、出版を思いとどまってしかるべき下らなさだと思う。過去のZシリーズは凄く面白かっただけに、とにかくガッカリ。
[ Zシリーズ ]
▽ PC飛ばしたあと、どうにもクライアント経由でtwitterにアクセスできなくなって四苦八苦。……PCの時間が狂っていると、認証できないのんねorz。
▽ [TV]『NHKスペシャル 862兆円借金はこうして膨らんだ』。政治と官僚が比較的機能していた20,30年前でさえ、赤字国債の歯止めに失敗してたのに、自民党に比べて層が薄い上に連立政権で支出拡大傾向の政治とバッシングで影響力の弱くなった官僚で歯止めが利くわけがない、という内容。日本終わってるなぁ。
▽ [TVA]『俺妹』#6。やっぱ、眼鏡いいね眼鏡(*^^*)。
▽ ネット書店の売上ランキングと売上金額 (寄稿:冬狐洞隆也氏):【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】
▽ 出版業界の決算状況をグラフ化してみる:Garbagenews.com
アマゾンと紀伊国屋書店が同規模なのな。本読みの中では利用者の多そうなビーケーワンはネット書店で8位。虎の穴の通販部門?と同程度なのか。あと、アスキー・メディアワークスとメディアファクトリーが似たような売上げ&損益なので、MF文庫Jはもう少し頑張れると思う。<ちげー
2010年 11月 12日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(7) /伏見つかさ -
なっ、なんだってぇぇぇぇぇっっっ!! や、そういう兆候はあったとはいえ、驚きの急展開。いよいよデレ期に突入しつつある桐乃の変化をはじめとして、京介、モテ過ぎだろっ!! ……そして、真奈実の出番の少なさに絶望したっ!!
とある事情で恋人のフリをすることになった桐乃と京介。二人のデートと、その後の桐乃の恋人疑惑が、人間関係の微妙な変化を気づかせる……。という感じで、まるで、実妹ルートの恋愛展開。まさか、『俺妹』で、こんなにラブバトルが展開される日がくるとは、1巻の頃には思ってもなかったよ。もっとやれっ!! ……しかし、こんなに、桐乃と黒猫は輝いているのに、真奈実の出番の少なさが泣ける。そして、瀬菜は完全に攻略対象から除外されてるのんね……。
[ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ]
2010年 11月 14日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ クロノ×セクス×コンプレックス(3) /壁井ユカコ -
小町ぃぃぃぃぃぃぃっっっ!! や、なんという惨くて重い展開……。本巻は、いよいよミムラ・S・オールドマン登場、というのがメインエピソードかと思いきや、その後に続く重い展開があまりに衝撃的すぎて、オールドマンの印象が薄すぎる(^^;。まあ、そもそもオールドマンって、病んでるだけで、所詮、雑魚キャラ的な立ち位置だよね(笑)。それよりも、明らかになってきた小町と<永久時間剥奪者>の運命が重すぎて重すぎて、今後、気楽な学園ストーリーとしては楽しめないと思うんだけど、どうすんだ、これ? せっかく、オリンピアやニコとの恋愛展開となるかと思っていたら、これだと小町が強力すぎる。なんてこった……。
[ クロノ×セクス×コンプレックス ]
▽ 『このライトノベルがすごい! 2011』(→Amazon) を献本いただきました。今年も目利きとして1/2ページほど注目作品について書かせていただいています。……とりあえず、協力者票の偏りが酷いよね(笑)。
2010年 11月 17日
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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
◆ 官能小説を書く女の子はキライですか? (2) /辰川光彦 -
せっかくの男装&性別詐称を全く生かせてない件について。や、性別詐称に限らず、官能小説家を目指す女の子という設定すらも、エロシーンのための理由としてしか使えてなくて、単純にエロイベントを並べてるだけの物語に成り下がってるんだよなぁ。エロのバリエーションも変化が弱く、物足りないのは否めないなー。
官能小説家を目指す幼なじみのために、体験取材と称して、エッチなことを繰り広げるシリーズの第二段。この二巻では、そんな二人を後押しする妹系少女、ひみこ登場。ということで、第一巻は、出来のいいエロコメとして絶賛したのだけど、この二巻は微妙。どうにも、設定を活かしきれてるとは思えない……。基本的には、真一、月、恵の三角関係が主軸なのだけど、ええっと、月の設定は、生かせてないどころか、月vs恵の構図が描きづらくなっちゃってて、三角関係モノの魅力は半減以下。たぶん、二組のカップルを描いても、ほとんど変わらない程度の恋愛模様しか描けてない。いや、こういう関係なら、恵の好意の向かう先は、せめて、月にすべきなんじぇね? また、エロに関しても、キスすら戸惑う初心な関係なので、正直、バリエーションは似たようなものばかり。せめて、新キャラのひみこが、恋のキューピットという役回りではなく、もうちょっと、エロ方面にムチャ振りしてくれれば良かったんだけどねぇ……。
2010年 11月 21日
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アスキー・メディアワークス メディアワークス文庫
◆ 陰陽ノ京 月風譚 其の弐 雪逢の狼 /渡瀬草一郎 -
20年ぶりに復活した白山は、陰陽寮の道士を襲いはじめるが……。と、光榮メインの『月風譚』は、いまいち恋愛色が弱くてどうかと思ってたのだけど、今回は、吉平と貴年がホント頑張ったっ!!<をい。白山にまつわる物語を綺麗に一冊に纏めた良作。渡瀬草一郎は、ホント巧いなぁ。相変わらず、リーダビリティが高く、非常に読みやすい。ただ、いまいち華やかさに欠ける欠けるきらいがある予感だけどな(^^;。
[ 陰陽ノ京 ]
▽ 連日の深夜残業。やっぱり、生き方を間違っている気がしてならない……。
2010年 11月 25日
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早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
◆ エンドレス・ガーデン ロジカル・ミステリー・ツアーへ君と /片理誠 -
滅亡する地球からの退避先の一つとして作られた仮想空間“見えざる小人の国”。しかし、データ化された人間が住まうその仮想世界も、緩慢な死を迎えつつあった。そんなある日、重大なシステムダウンが発生し、メインOSのモスと、モスに生み出されたAIのエンデは、システムダウンの原因を探すため、ユーザ領域のサーチを始めることに……。
という感じで、システムダウンした量子コンピュータを、擬人化されたOSとAIが、様々なユーザ領域を見てまわって修復するという話。「もし、プログラムに意識があったら、こんな風にブツクサ言いながら処理してるんだろうな」と思わずにはいられない内容が愉快愉快。そして、単にOSが擬人化してるだけの内容ではなく、人類滅亡という設定と謎を散りばめたストーリーが、ぐいぐい読ませて面白いっ!! 偏屈な人間たちの作った変なユーザ領域での謎解きと、モスとエンデの掛け合いも楽しく、セントラルクエスチョンになっている、雨燕をはじめとするシステム管理者たちの思惑も興味深く、いやぁ、約500ページの二段組という分量にかかわらず、最後まで飽きることなく面白かったー。
[ エンドレス・ガーデン ]
▽ 「このライトノベルがすごい!」掲載サイト - CAXの日記(Group::Lightnovel) - LightNovel Group
7年間同じURLで参加している唯一のサイトです(^^;。
▽ twitterでのラノベ生活 - 彼誰と黄昏を彷徨い揺蕩うもの
下のほうにtwitterをやってるラノベ作家リストが。こんなに多かったのか。
2010年 11月 27日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ 僕は友達が少ない(5) /平坂読 -
ちょっ、幸村あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!(爆笑)。
なんかいろいろなネタがあったけど、なんと言っても、幸村ネタが酷すぎる。そして、小鷹のモテっぷりは、留まることを知らんな、乙女ゲヱ(笑)。や、前巻、星奈との結婚ネタで引いたので、夜空vs星奈のガチのラブバトルが繰り広げられるのかと思ったら、夜空の気持ちはなにかと強調されるわりに、星奈のほうは、むしろ、小鳩がらみでの残念さ加減ばかりが目立ってる予感。……しかし、幸村と一緒に表紙を飾った理科は、幸村に比べて、あまりに扱いが可哀想すぎる(^^;。
[ 僕は友達が少ない ]
▽ 最近、ファミリー劇場で[TVA]『宇宙戦艦ヤマト』をやってたりして、よく見てたりするのだけど、ヤマトの強さは、マジ異常すぎる。
▽ 読書メーターでよく読まれてるライトノベル(作品別) - たかべーの書庫
上位は数千と使ってる人はかなり多いのに、微妙に偏ってるのが面白い。有川浩、西尾維新、成田良悟って、そんなに強いのか。
▽ Jコミ
▽ インタビュー:赤松健 「無料で漫画が読める『Jコミ』を作った理由」 - CloseUp NetTube - ライブドアブログ
凄いな、赤松健。他の電子出版と比べても、きちんとビジネスとして成立しそうに見える。
2010年 11月 28日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ 疾走れ、撃て! 5 /神野オキナ -
ミヅキ昇進で組織変更&新メカ登場という回。カルーアミルクって(笑)。相変わらず面白いのだけど、今回は、話の繋ぎ的な要素が強いかしらん。軍の思惑が見え隠れし、暗い将来が暗示されるものの、相も変わらぬ愉快な三人。裏の動きをちらちら見せて気を持たせる展開で、ええぃっ、続きはいつだっ!!
[ 疾走れ、撃て! ]
▽ 折れた竜骨 米澤穂信 | 東京創元社
▽ 『折れた竜骨』刊行記念 米澤穂信インタビュー(1/2)[2010年11月]|ラウンジ|Webミステリーズ!
ミステリ・フロンティアも7周年なのか。
▽ 「ゼロ年代SF100」(大森望選) - 大森望
▽ ゼロ年代SF100チェッカー
読んだのは、100タイトル中20作品でした。海外作品は1冊も読んでないけど(^^;。
▽ で、なんとなく、ライトノベルでゼロ年代のSFを挙げるとどの辺りだろう、と考えてみたのだけど、門外漢からすると線引きが良くわからないな。『あそびにいくヨ!』『ロケットガール』『アスラクライン』『ハルヒ』『フルメタ』『レギオス』『ウィザーズブレイン』『小学星☆』辺りは SFでいいと思うのだけど、『禁書目録』『9S』辺りは、なんとなく微妙な予感(^^;。
2010年 11月 29日
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メディアファクトリー MF文庫J
◆ この中に1人、妹がいる! 2 /田口一 -
ダメダメ。妹探しが中心になってしまい、ラブコメとして面白味がなくなってしまったのは仕方ないのかもしれないけれど、じゃあ、その妹探しが面白いかと言うと、えっと、ミステリ的な要素も皆無だよね、これ。や、恋愛要素が希薄な中で、将悟が振り回されるだけ。一応、コメディとしては成立してるものの、いろいろと粗も多く、正直、出来は悪い。「恋人候補の中に会ったことのない実妹が一人混ざっている」というシチュエーション自体は素晴らしいのだけど、どうにも、そのシチュエーション以外は、見るべきものがないように思える。……田口一は、エロシーンだけ書いてればいいものを、チグハグな出来で残念極まりないな。
[ この中に1人、妹がいる! ]
2010年 11月 30日
- 12/10 [文庫] はい、こちら探偵部です2 /似鳥航一
- 12/10 [文庫] ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット /川原礫
- 12/17 [漫画] 神のみぞ知るセカイ(11) /若木民喜
- 12/24 [文庫] かのこん15 /西野かつみ
- 12/24 [文庫] 彼女と二人で「C」体験! 2 /石川ユウヤ
- 12/25 [文庫] “文学少女”と恋する挿話集4 /野村美月
▽ 一人ブレスト: 各レーベル新人賞の応募総数と選考通過数まとめ
電撃の4,842作品は別格として、富士見、スニーカー、スーパーダッシュ、ファミ通、ガガガが、おおよそ700~800ぐらいの中で、MFが385作品と極端に少ないのは、どういうことなんだろ。
▽ Amazon.co.jp ベストオブ美少女キャラ2010
▽ ねとらぼ:Amazonがなぜか「ベストオブ美少女キャラ」投票を開始 - ITmedia News
てっきり、アニメやラノベ辺りの美少女キャラかと思ったら、全部、エロゲですか(^^;。最近、めっきりゲームをしなくなったので、知ってるキャラがほとんどいないなぁ。