メダリスト


講談社 アフタヌーンコミックス
メダリスト /つるまいかだ

アニメでハマって漫画のほうも「アフタヌーン」掲載の最新話まで読んだのだけど、ほんとめちゃくちゃおもしろいっ。最近は、ひたすら『メダリスト』のアニメを見直して、漫画を読み直す生活をしているのだけど、アニメ第一期も最終回を迎えたので、せっかくなので感想を。

とにかく、熱く感動的なフィギュアスケートもの。フィギュアスケートって華やかなので漫画やアニメで比較的よく使われている題材だけれど、その華やかさよりも残酷で過酷な側面を強調して描いているのが凄い。優秀な選手になるには、本人の才能はもちろん、練習資金や練習できるスケート場の場所などの要素も大きい。物心もあやしい5歳前後に始めるのがよいと言われる一方、成長するとジャンプが飛べなくなる人も多く、さらに、オリンピック開催のタイミングによっては、自分の全盛期にオリンピックに出場できるわけでもない。うわぁ、努力で乗り越えられない壁が多すぎるこのスポーツ、なにもの?

そもそも、氷の上で滑ること自体が、常に転倒と怪我のリスクの高い競技で、作中でやたら"奇跡"がキーワードとなっているのだけど、この「奇跡を見守るスポーツ」というのが真に迫って説得力があるのよね。そんな過酷で残酷なフィギュアスケートを、小さな子供が覚悟を決めて人生を賭けて挑むのだから、熱く感動的な物語にならないわけないのよね。

TVアニメの第一期では、落ちこぼれで母にフィギュアスケートを習いたいことも言い出せない少女・いのりが、青年・司と出会いフィギュアスケートをはじめ、そして、全日本ノービスのブロック大会への出場資格を得る六級に合格するまで。原作を綺麗に再構成したアニメ化で第一期として描くならここで切るのがいいとは思うのだけど、原作の漫画はここから加速度的におもしろくなるんだよな。だから、第二期決定は非常に嬉しい。

まあ、つるまいかだ先生の漫画は、アニメ版よりも躍動的で圧巻の描写なので、アニメの続きよりも、漫画の続きの方が気になって仕方ないのだけど。漫画の方が明らかに描写が濃いので、先に漫画を読んでしまうと、アニメはちょっと物足りなさを感じてしまうぐらいなのよね。そして、最新の「アフタヌーン」で思い知ったけれど、簡単に読者の想像を良い方向で超えてくるんだよな。ほんと凄い。次の発売日の25日が、とにかく待ち遠しい。

いのりと光、司と夜鷹純のライバルを対比して描いているのに、夜鷹純がああなって、いのりと光がオリンピックに出場できるまでまだ何年もあるのに、光にあそこまでの演技をさせて、ほんと、どうなるんだこれ?

[ 2025.03.31 ]