Vシリーズ


講談社 講談社ノベルス
黒猫の三角 /森博嗣

そゆわけで、Vシリーズ。なるほど、しこちゃんですねっ!! ……って、ただ、こういう、殺人事件が起きて、探偵や刑事が謎解きをするという、いかにも推理小説な内容は、私的には、あまり好みじゃないのが、にんともだったり。あと、内容的には、全く犯人が読めなくて、がび~~ん。や、確かに、冒頭から、犯人を示唆するように書いてあるんだけど、ぜんぜん気にせず読んでたよ(大汗;。

[ 2002.12.16 ]


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人形式モナリザ /森博嗣

う~~ん、やっぱり、Vシリーズは趣味に合わない予感。たぶん、紅子、林、祖父江辺りが、もう、10歳若ければ、悪くないんだけどなー。

なんやかんやで、「Vシリーズを読め」という声が、各方面から聞こえてくるので、とりあえず、シリーズ 2作目。二十代後半の離婚暦のある紅子がこのシリーズの軸になってるのだけど、この年代の女性って、あまり記号化が許されないので、内面を描くのは難しいと思うし、増してや、ミステリの片手間で扱える題材とは思えないんだけど。で、結局、雰囲気を見せてるだけで、失敗してる予感。つまり、ミステリ以外の部分は、私的に、ダメダメという評価しかなかったり。

で、肝心のミステリも、「なんだかなー」という印象で、にんとも。やぱし、Vシリーズは、私に、すごく合わない気がするのですが(^^;。

[ 2003.03.03 ]


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夢・出逢い・魔性 /森博嗣

Vシリーズ、たまに、ちまちま読み進めてるのだけど、この作品、今まで読んだ Vシリーズの中では、ダントツに面白かった~~。<それでも、S&Mシリーズと比べると、やっぱり劣るという印象なのだけど。

そゆわけで、紫子さん一行、TV出演、という話。もう、にやにやしてしまうイベントが盛りだくさん。電車の中では、わりと変な人化(汗;。とにかく、練無、美味しすぎる~~。……ただ、やっぱり、面白さが突き抜けないのは、人間関係に恋愛が絡まないというか、固定化されて進展がないからかのう。や、結局、ミステリーという枠を超えてない感じ。しかも、ミステリーとしては、どうよ?という感じがするし。

[ 2003.06.09 ]


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魔剣天翔 /森博嗣

祖父江と練無のやり取りも、祖父江と紅子にやり取りも、練無と杏奈のやり取りも、なかなか面白かったり。や、もともと、トライアングル・トライアングルな恋愛模様なので、つまらないハズはないのだけど、……でも、やっぱり、S&Mシリーズには、劣るんだよなぁー。

そゆわけで、『四季』を読む前に、せっかくだから、Vシリーズを読んでしまうかー、という感じで、続きを。って、そんなことを言ってると、『四季』を読むのが、来年になってしまう気もするのだけど(^^;。や、やぱし、Vシリーズって、微妙に、恋愛関係は進展してるのだけど、どうでもいい殺人事件が発生したりするのが、よろしくない。ミステリとして評価しても、多分、大したことないと思うので、素直に、恋愛中心に描いて欲しいんですけどぉ~。

[ 2003.09.20 ]


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恋恋蓮歩の演習 /森博嗣

第9章からエピローグにかけてが、とにかく素晴らしい~~

羽村x梨枝、保呂草x紫子を主軸とした展開がなかなか良かったぁ~。あと、そう、祖父江さん。や、Vシリーズの見所は、なんと言っても祖父江さんだと思うのですけど、どうでしょう。あー、あと、練無が、いまひとつ紫子に絡まなかったのが、残念といえば、残念。ちゅーか、考えてみれば、のらりくらりとかわされて、結局、ほとんど、関係に進展はないんだよなぁ~~。<そもそも、シリーズ構成を考えると、今回の話は、今後に、いろいろ問題があるんじゃないかしらん?<まあ、ミステリの作法だと、あんまりシリーズ構成とか、考えないのかもしれないけど

[ 2003.09.21 ]


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六人の超音波科学者 /森博嗣

はははははははぁ、やっぱ、祖父江さん、さいこーーーーーーっ!!

いや、今回は、もうもう、祖父江さんイジメとも思えるシチュエーションで、素晴らしい~~~。やぱし、保呂草が疑われるようになって以降の人間関係は、非常に楽しくて面白い。林を巡る紅子との戦いも楽しすぎる~~。祖父江さんと練無のやり取りも良い味出してるし、立松もなかなか美味しい役割だよなぁん。あと、紫子さんの扱いも、保呂草と絡ませるより、こういうコメディ担当に置いといた方が、いいかもしれず。いや~、すげ~~~~~~、おもしろかったっ!!

[ 2003.09.27 ]


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捩れ屋敷の利鈍 /森博嗣

萌絵と保呂草の夢のコラボレーション。や、当初、Vシリーズを読みすすめていたのは、萌絵が登場するこの『捩れ屋敷の利鈍』を読むためだったのであり、とうとう、ここまで来たぜっ!! めちゃくちゃ楽しみ、ちょ~期待ぃ~~。……って、いまいち(T-T)。や、犀川と絡まない萌絵に意味があるのかー、保呂草しかいない Vシリーズに意味があるのかー、うきぃ~~~~~

つまり、名探偵萌絵vs怪盗保呂草という話なのだけど、やっぱり、両作品の面白いところがスポイルされちゃってるという印象。まあ、最後のエピローグだけは、多少、良かったかしらん。……基本的に、密室の話ばかりで、この内容で、私に楽しめっちゅうのは、もともとムリってきもするけど(^^;。

[ 2003.09.30 ]


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朽ちる散る落ちる /森博嗣

錯乱する紅子と、大活躍な練無が見どころなのだけど、う~~~ん、やはり、祖父江さんが活躍しないと、いまいちかしらん。<をい ……って、ストーリー的にも、話は大きくなっているのに、内容は、「くだらない」の一言。端的に、“陳腐”なんだよなぁ。や、宇宙密室とか、謎の外国人とか、地下密室の謎解きとか、ダメだろ、アレは。そもそも、土井超音波研究所の話を、まだまだ引きづったり、既刊の伏線を贅沢に使ってるだけに、なおさら、がっくし感が倍増なのですけど~。

[ 2003.10.07 ]


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赤緑黒白 /森博嗣

なるほど、こうして『四季』に続くのかー。や、『四季』を読む前に、Vシリーズを読んで正解だった予感~。

そゆわけで、Vシリーズの最新刊。話も、とうとうクライマックス。といっても、恋愛的な部分は、かなり思わせぶりにも関わらず、結局、踏み込んでないのは、ミステリの枠の中では、仕方ないんだろーか。恋愛ストーリーの文法からすると、保呂草と各務、紅子と林、祖父江と立松、紫子と練無でくっつける最終局面に入ってしかるべきだと思うのだけど、や、確かに、それなりに進展させてるのだけど、やぱし、肩透かし風味なのは、ちょっとなー。……紅子、紫子辺りは、わりと良いのだけど、あれでは、立松が不憫だろ(^^;。

[ 2003.10.10 ]