一迅社文庫の創刊7冊、感想のまとめ

一迅社文庫の創刊から一週間、各地の感想を纏めてみました。どの作品も、おおよそ評価は高い予感。他レーベルでも活躍されてる杉井光、十文字青、わかつきひかるの3作品は安定した面白さを見せ、エロゲorホラー出身の魁、朱門優、黒史郎の3作品は、人を選ぶものの、合う人には評価が高い印象です。あ、西川真音の『零と羊飼い』は、ちと評価が低い感じはするけど(^^;。……すでに、『死神のキョウ』『死図眼のイタカ』『ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。』『ふたかた』の4作品は、重版が決定している し、新創刊のレーベルとしては、まずまずのスタートだと思います。

  • 死神のキョウ /魁 (→感想リンク)
    • 諸々の設定はもちろん、衝撃的な出合い、教室でのやり取り、学校の謎の風習、そして泣かせ方。どれをとってもギャルゲーのシナリオライターさんらしい作品(いつも月夜に本と酒)
    • 素直におもしろかったです。というか、キャラクターの魅力が半端ない (Alles ist im Wandel)
    • 展開がしっかりしていて安心して読めましたよ。登場人物も魅力的で会話も楽しい (ブレーキをかけながらアクセルを踏み込む)
    • 日常の描写がやたらと楽しくて、その分、終盤の急展開が本当に急展開に感じてしまい、ちょっと語り足りない (MOMENTS)
    • 最初から最後までコメディで通せば良かったのに。前半は面白いけど、後半がすべてを台無しに (良作時々地雷)
  • 死図眼のイタカ /杉井光 (→感想リンク)
    • 痛いです。ほんきで心が抉られる気がしました (booklines.net)
    • この人やっぱエグイよ! 良い感じに好感持たせてザクザク殺していくよ! (Shamrock’s Cafe)
    • 予想していたよりもダークで深い作品なのでちょっとビビリました (彩彩華美 - Yahoo!ブログ)
    • 全体的な完成度については言うことなしでさすが杉井先生 (上下の青い無限)
    • 氏のデビュー作を彷彿とさせるような、陰鬱で救いがなく、そして容赦のない物語 (MOMENTS)
  • ANGEL+DIVE 1.STARFAKE /十文字青 (→感想リンク)
  • ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 /朱門優 (→感想リンク)
  • 零と羊飼い /西川真音 (→感想リンク)
    • いきなり出てきた人物による超展開に唖然としてしまいました。幕切れもぜんぜんすっきりしません (西の風のすむところ)
    • 何とももやもやするものが残るお話 (booklines.net)
    • 自分にはまったく楽しめないお話でした (Alles ist im Wandel)
    • むー、これは駄目だと思います (みりおんぐらむ)
    • ノベライズに際して情報が削られてる予感。これは多分、素直にゲームをやった方が楽しめる (灰色未成年)
  • 黒水村 /黒史郎 (→感想リンク)
    • 読み終えておもしろかったと思える妙味。B級好きなら楽しめる (Alles ist im Wandel)
    • ラノベでホラーものっていうのはあんまり見かけませんけれど、これは良い感じ (MOMENTS)
    • わりと普通の和製ホラー。あまりキャラ造形やらなんやらラノベっぽくないな (真昼に見る夢)
    • もっとジェットコースター的なものになってくれれば楽しめたんだろうけど、ちと物足りなかった (booklines.net)
    • 普段からホラー映画とかホラー系の書籍に慣れ親しんでいる私にはホラーとしてはちょっと物足りなさがありました (彩彩華美 - Yahoo!ブログ)
  • ふたかた /わかつきひかる (→感想リンク)
    • 「女装少年モノ」としての部分にはイマイチ萌えられなかったのですが、むしろ本線のストーリーが凄く面白かった (今日もだらだら、読書日記。)
    • ネタ的にはどっかで見たことあるような設定ばかりなのですが、うまくミックスされてて独特のお話になってるあたりが素晴らしい (ぶNOG)
    • 一定以上のクオリティでツボを押さえたラブコメをやってくれているのはやはりわかつきひかる (上下の青い無限)
    • 所々生っぽい描写があるのはいつものことですが、お手軽に楽しむには良い一冊 (MOMENTS)
    • 後半がすっごい良かっただけに、女装とか関係なしに、学園ラブコメやってくれたらなあ (booklines.net)

[ 2008.05.27 ]