[映画]『ハゲタカ』感想

めちゃカッコイイィィィっ!! や、NHKでやってたドラマが好きだったので、今度の映画版も見にいったのですけど、やっぱりおもしれぇぇぇっ!! ドラマ版と同様、「とことん演出をかっこ良く。それ以外の部分は多少変でも気にするなっ!!」というノリで作られていて、ほんと、かっこよくてシビレルなぁ。

あれから4年。規制緩和が進まない日本に見切りをつけた鷲津は、すでに引退して過去の人に。そしてその頃、中国の政府系ファンドは、鷲津のいない日本市場を、虎視眈々と狙っていた……。と、今度の映画は、赤いハゲタカが日本を狙ってる話と聞いてたので、てっきり、最近の中国の巨額資本投入がネタの中心かと思ってたのだけど、そうではなくて、リーマン破綻前に騒がれていた政府系ファンドの台頭がネタだったのんね。うーん、時事ネタを扱うにしては、ぶっちゃけ、ネタが賞味期限を過ぎすぎ、半年は遅い。自動車業界も、ドバイも中国も、マーケットの状況は目まぐるしく変わっているし、派遣の問題もムリヤリ組み込んでるけど、映画はリーマン前なので、派遣“切り”問題として描けないのが苦しいよなぁ。映画なので製作期間の制約とかはあるんだろうけど……。

まあ、それはともかく、重厚で過剰な演出と次々と畳み掛ける展開は健在。主役の鷲津を演じる大森南朋をはじめ、脇を固める芝野役の柴田恭兵や飯島役の中尾彰は、やっぱシビレるよなぁ。また、時事ネタとしては多少古いものの、経済ニュースで話題になったトピックスをふんだんに入れ込むところもドラマと変わってなくて、「想定の範囲内」っていつの時代のネタだ(爆笑)。ホント、めちゃくちゃ面白かったっ!!

[ 2009.06.14 ]