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KADOKAWA
幼女戦記(1) Deus lo vult /カルロ・ゼン -
BOOK☆WALKERでセールだったので購入。セールは9/7(水)まで。
『幼女戦記』といえばTVアニメ化もした人気シリーズで、異世界TS転生、俺TUEEEEEEモノ。転生先が中世近世ではなく近代大戦期のドイツっぽい国というのが特徴。なろう系異世界転生はたくさんあるけど、世界大戦の時代への転生モノはあまりないよね。
アニメはきちんと小説通りに作っていたらしく、ストーリーはだいたい記憶にある通りに進むのだけど、驚いたのは、めちゃくちゃ読みやすいのよ。いやー、蘊蓄多めで設定もそこそこ複雑だと思うのだけど、にもかかわらず、サクサク読める。普通に書いたら絶対読みにくい内容になると思うんだけど、明らかに文章がうまいよね。素晴らしい。
面白さはアニメと一緒で、元人事課長らしい合理的な内面と幼女の見た目のギャップ、その内面と見た目のせいで過度に誤解されて翻弄される展開が、ほんとおもしろい。ターニャは内面化物みたいに言われるけど、わりと現代サラリーマン的な思考でしかなく、やっぱ狂ってるのは世界の方なんだよなぁ。あー、でも、アニメと比べると、ターニャの幼女的な側面はかなりスポイルされているし、ヒロインのヴィーシャの存在感が薄い感じがする。そこら辺はちと残念。
それにしても、やたら辻政信をいぢりすぎだろ(笑)。わからんわけじゃないけどさー。
[ 2023.09.04 ]