最近読んでおもしろかった「小説家になろう」の作品(2018年5月)

なろう書籍化作品の更新チェッカー」を作ってみました。「小説家になろう」で更新された作品の中で書籍化されたものだけを効率的に見つけることが可能になります。書籍化された作品に絞っても、日々、どんだけ更新されてるんだ、っていう話です。

それはともかく今月も、過去紹介した作品は除いて、最近、「小説家になろう」上で読んでおもしろかった作品を挙げていきます。あれ? 書籍化されていても、そのままWebで読み進めてしまうことが多くなってる気がする……。

八男って、それはないでしょう!

累計ランキング第8位。205部で完結済み。1話あたりの文章量も多く読みごたえがありすぎだっ!! 貧乏貴族の八男、家を継ぐ可能性が低いためほとんど放置されて育った少年が、やがて大貴族に成り上がる物語。意図的なものだと思うのだけど、非常に突っ込みどころが多くリアリティレベルが低いのが特徴。だが、それがいい。いかにも「小説家になろう」らしいライトで魅力的な小説です。

失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~

すでにコミカライズもされている人気作。世界最強の賢者が更に強くなるために転生して最強の紋章を手に入れたものの、生まれ変わった時代では、その紋章は何故か役に立たない“失格紋”と呼ばれていた……。と、見下された状況からの圧倒的な俺TUEEEEEと人間の力を削ぐように紋章の意味を歪めた謎の存在がおもしろい。最新190話で連載中。

最強ギルドマスターの一週間建国記

『オーバーロード』をコミカルで軽くした感じの作品。<をい。ゲーム内で作った城と200人のキャラクターともに異世界転移し、瞬く間に世界を征服していく物語。数人で数万の大軍を蹂躙しながらさくさくと展開していく物語が好きならおススメ。連載中となっているけれど、一応、本編の物語は完結済み。

召喚された賢者(バーサーカー)は異世界を往く ~最強なのは不要在庫の装備でした?~

今、いちばんおもしろい『転生貴族の異世界冒険録』(→感想) の夜州先生の書籍化してない方の作品。ゲーム内から異世界転移するパターンなのだけど、たまたまレベルの低いサブキャラ使用時に転移したため、手持ちの装備でチートしていくという物語。今のところ凄い勢いでチートしてるのだけど、敵国側にレベルの高い状態で転移してきた勇者がいるので、その勇者と遭遇してからが本番かしらん? 物語はまだまだこれからで連載中。

転生勇者の成り上がり

スキルに溺れあっけなく殺された元勇者が、その前世の失敗を糧に最強を目指す物語。勇者だった前世に劣るにもかかわらず、必死に強敵に立ち向かっていく展開が素晴らしい。人生のやり直しでも数百年後の世界への転生でもなく、まだ知り合いが生きている時代での生まれ変わりというのも、人間関係に深みを演出していて、なかなかいいよね。最新109部で連載中。

[ 2018.05.21 ]