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KADOKAWA ファミ通文庫
リンドウにさよならを /三田千恵 -
最高傑作級。第18回えんため大賞<優秀賞>受賞の新人作品で、ファミ通文庫が得意とする青春学園ストーリー。綺麗な展開で文章もうまく、こういう作品を出せるところがファミ通文庫の強みなのだよなー。あ、でも、「このラノ」にしろ「好きラノ」にしろ、ファミ通文庫って、人気投票の上位に入るような青春モノを度々出してくるのに、“文学少女”シリーズを除くと、売り上げ的にはいまいちな気もするけれど。<をい
内容は、クラスでいぢめにあっている眼鏡っ娘が、彼女にしか見えない少年と出会い励まされながら、少しづつ変わっていく物語。変わらなくてもいいところまで変わってしまう、眼鏡……orz。や、その少年、神田幸久が、過去を重ねながら眼鏡っ娘の穂積美咲に対していくのだけど、その過去の思い出と現在を織り交ぜながらの展開が、とにかく綺麗で素晴らしい。いや、コンタクトを薦めたりするのは、まったく素晴らしくないけどなっ!!
丁寧に組み立てられた物語なので展開は読みやすいのだけど、ラストまで余すところなく綺麗に描かれたストーリーがほんとに素晴らしい。最高の新人作品でしたっ!!
[ 2017.01.30 ]