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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
アクセル・ワールド1 ―黒雪姫の帰還― /川原礫 -
主人公のハルユキが殺したくなるぐらいウザイ性格なのが好みではなかったけれど、それを差し引いても、非常に面白かったです。近未来を舞台にしたバーチャル格闘ゲームっ!! 盛り上がるべきところで盛り上がる王道的なストーリー展開が、とにかく素晴らしいっ!!
というわけで、第15回電撃小説大賞大賞受賞作ということもあってか人気の『アクセル・ワールド』に今更ながら手を出してみました。容姿も勉強も運動もダメで劣等感のため性格も酷い少年が、唯一得意なゲームの技術を生かし真の能力が覚醒っ!! 高嶺の花の美少女とラブラブにっ!! というベタで王道なストーリー展開がとにかく面白い面白い。いや、ベタな王道作品は、作家の技量が端的に作品に表れるわけですが、この作品は、この作者のデビュー作品にもかかわらず、これ以上なく高いクオリティで読ませるのだから、これでつまらないわけがないっ!! 逆に言うと、新人らしい荒削りな魅力的な部分はあんましないのだけど、ホント、良くも悪くも新人離れしたクオリティだなぁ。
まあ、主人公がウザすぎて好みではないのが残念だけど、とにかく続巻もすげー楽しみだっ!!
[ 2009.08.17 ]