-
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン8 アーリー・アンド・レイト /川原礫 -
短編集。まだ親密でない頃のキリトとアスナが殺人事件に挑むミステリ風味の「圏内事件」、時間軸としては最新、聖剣エクスキャリバーの獲得クエストを描いた「キャリバー」、そして、デスゲームと化した《SAO》の初日の出来事を描いた「はじまりの日」の三篇。
どれも面白かったけれど、特に印象的だったのは「はじまりの日」。これが、とにかくせつない。死と隣合わせの現実を受け止められないままβテストの知識を総動員してスタートダッシュするキリトと、その中で起こった出来事が、もう痛々しくて痛々しくて、ほんと切ない。しかも、その残酷な現実の中でもゲーマーとしての本懐を感じさせる描写が怖いね。ラストの涙もGood。
あとは、「キャリバー」。シノンすげーな(^^;。
[ 2011.08.19 ]