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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(4) /鎌池和馬 -
前巻があまりに酷かったので、しばらく読むのを躊躇してたんですけど、なにこれ、すげーおもしろいんですけど。3巻同様、複数キャラ視点の群像劇ということで、「鎌池和馬の筆力じゃ、ぜったいつまらないよな」と失礼なことを思ってたんだけど、ごめんなさい、すげぇぇ、マジに面白いっっっ!!
反学園都市サイエンスガーディアン主催の格闘大会「ナチュラルセレクター」。学園都市から派遣されたたった三人の木原によって、大会は地獄と化す……。「ナチュラルセレクター」の裏で暗躍するグレムリンvs木原vs巻き込まれた一般選手、という構図のバトルの連続で、木原もヤバイけど、グレムリンのマリアンが狂いすぎてぶっ飛びすぎてるだろっ。なにその人体改造能力っ!! 攻守が次々に入れ替わる熱いバトルの連続で、ほんとすげー、おもしろすぎるっ!! そして物語的には、当麻の使い方が素晴らしい。あまり表に出てこないにもかかわらず、圧倒的な存在感っ!! ていうか、当麻はすでに人ではなく、正義という名の特殊な現象として扱われているように思えるのだけど、気のせいですか(^^;。いや、人間としての当麻が描かれなくなったら、インデックスとか美琴とか、今後、出番がちゃんとあるんだろうか。
……それにしても、『新約』になってから、なにがやりたいのか、正直わからないんですがっ。ほんと、どこに進むんだろう、この物語。
[ 2012.06.26 ]