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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(5) 夏休み編+1 /佐島勤 -
ほのかの恋の話が番外編扱いだと!? きちんと本編でやってくれればいいのに。ほのか不憫すぎる……。
と、そんな感じで、『魔法科高校の劣等生』初の短編集。短編集でもムダに過度な説明は相変わらず。そして、やっぱり設定の作りが甘く、違和感覚えてしかたない。例えば、一条の庶民庶民した家庭とか、多少理屈をつけたとしても、ありえないだろっ。『魔法科高校の劣等生』は、まず描きたいことがあって、登場人物の半径5mだけ辻褄をあわせようとするんだけど、結局、整合性が取れてないように思えるところが、どうにも引っかかるんだよなー。ちぐはぐな設定なのに、設定語り過多なのも、にんとも。兄THUEEEEと、兄と妹のいちゃあまだけ書いてくれればいいのに(^^;。
それはともかく、六編収録されているうちで一番面白かったのは、生徒会選挙を描いた「会長選挙と女王さま」。このネタだけで、本来一冊書けそうなネタなのにもったいない。いやぁ、素晴らしい女王様ぶりを示した深雪が笑える笑える。達也と深雪の夏のある一日を描いた「メモリーズ・オブ・ザ・サマー」もなかなか楽しい。二人とも、どんだけ規格外な美貌と振る舞いだよっ。
[ 2012.04.27 ]