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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
筋肉の神マッスル /佐藤ケイ -
アホだ。佐藤ケイらしく、ほんとにアホだ。
おっぱい好きの阿久富雄は、おっぱいを守るため、デブでおっさんにしか見えない神様のしもべとなって戦う。と、『天国に涙はいらない』と同様に、佐藤ケイの知識をこれでもかと無駄遣いしたような、ほとんど一発ネタみたいな作品。狙い通りに、バカで気楽に楽しめる作品になってるけど、だからこそ、それだけで終わっちゃってるのが、もったいないなあ。贅沢かしらん(^^;。佐藤ケイだけあって、バカ小説として期待通りの水準に仕立てていて、その点では安心なのだけど、その代わり、ストーリーは、予想を違えぬ展開で、キャラもインパクトの割にはそう個性でもないので、やっぱり、物足りないのは否めないよなぁん。
[ 2012.07.02 ]