-
アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ソードアート・オンライン11 アリシゼーション・ターニング /川原礫 -
手に汗握る展開っ!! 戦闘では、いつもは余裕のキリトも、久しぶりにピンチな状況っ!! ……それにしても、川原礫、性格えげつないなぁ。呑気で道徳的な平和世界かと思ったら、なんという悪意的な設定っ!! そして、キリトも怖いなぁ。昔はNPCにも優しかったのに。
副題のとおり、アリシゼーション編のターニングポイント。キリトの傍付きのロニエ、ティーゼに、ウンベール、ライオスの魔の手が……。と、前半は、いかにもロニエ、ティーゼが貞操の危機に向かうストーリーなのに、まったく呑気なキリトとユージオに、ハラハラして読み進めていたのだけど、そこからの鬱憤を晴らすような展開がすげぇ。ユージオが燃えるっ!! そして明かされる世界の秘密。もともと研究目的のシミュレーションなので、悪意的な設定も当然だと思ってたんだけど、それが、研究目的というより、個人の悪意、人間の陰険さに基づくというような見せ方で、そのえげつなさにクラクラする。川原礫って、思った以上にいい性格してるよな。
しかし、将来的には、現実世界にユージオも来るような展開だと思うんだけど、ロボット技術によっては、絶望して死ねる展開だよな、まさかなぁ(^^;。
[ 2012.12.13 ]