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KADOKAWA 電撃文庫
新約 とある魔術の禁書目録(17) /鎌池和馬

うーん。前巻は最高だったのだけど、今回は微妙すぎる。まあ、出来不出来の落差が激しいのは『禁書』らしいというが鎌池和馬らしいのだけどさぁ。

そゆわけで、上里編もこれで終了。木原唯一に乗っ取られた元上里勢力を敵に回し、上里を救うために上条当麻が本気を見せると、そういう展開なのだけど、やたらページ数が多いだけで、冗長。無駄でいらない展開が多すぎる。しかも、上里編のラストとして威勢のいい煽りで期待させてたわりに、結局、いろいろなコトが、なんとなく決着してしまっていて、こんな消化不良のラスト、さすがにないっしょ。

『超電磁砲』のキャラが出てきたり、美琴や府蘭との掛け合いだったり、ところどころの場面は面白いのだけど、もちょっと、無理のないストーリーの構成と、ラストらしいすっきしした決着は読みたかったなー。長く続いた上里編のラストがこの低いクオリティというのは、残念極まりない。

[ 2016.11.15 ]