好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


小学館 ガガガ文庫
弱キャラ友崎くん Lv.1 /屋久ユウキ

好きラノ」で評価が高かったので購入。って、てっきり、『神のみぞ知るセカイ』とか『ノーゲーム・ノーライフ』みたいなのを期待してたのだけど、違った。コミュ障が「人生」をゲームに見立てて攻略していく話だと聞いていたので、ゲームで培った能力を駆使して攻略していくのかと思ってたのだけど、そうではなく、それまで趣味に逃避していた人間が現実に向き合い努力するような青春ストーリーでした。青春ストーリーとしては評判に違わない出来だとは思うんだけど、期待してたのとずいぶん違う(^^;。

や、ヒロインの日南葵のキャラが際立っていて、眼鏡をかけた風香ちゃんもなかなか可愛くて、キャラの立っている青春ストーリーとしてはおもしろい。でも、主人公の友崎のはまってるのがゲームじゃなかったとしても、物語は成立するよね。いやー、友崎の得意なゲームって格闘ゲームなんですよね。にもかかわらず、作中で描かれる「人生」の攻略方法って、格ゲーというよりRPG。「人生」の面白さが、友崎の信奉する格ゲー「アタファミ」と共通点があるように見えないのもツライ。正直、友崎が心を入れ替えて「人生」に挑んでいくことに対する説得力が、かなり弱いのよ。物語の根幹となる部分で、それではちょっと完成度低いよね。

結局、日南葵のキャラが突き抜けていて、そこが面白いところではあるのだけど、やっぱし、日本一のゲーマーならではの特徴的な何かが欲しかったなぁ。そして、日南葵も、キャラはぶっ飛んでるのだけどラブコメ向きのキャラでもないし、続けるのもなかなか難しそう。続くみたいだけど。

[ 2016.08.15 ]

屋久ユウキ作品の感想