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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 /大森藤ノ -
♪モーンスター、♪モーンスター、というわけで、モンスター娘登場。テイムがある世界なのに、なにを大騒ぎしてるんだ?と思ったのだけど、なるほど、モンスターの使役は、実質、ガネーシャファミリーの専売なのか。それにしても、はじめに幸せなシーンを描いた後で、それが失われていくだろう予感を漂わせての展開はせつないわー、せつないわー。
お人よしのベルに、憎まれ役を買うリリをはじめ、春姫や命も含めて綺麗に役割分担されているのが、ファミリーの人間関係にきちんと厚みが出てる風で、なかなかいい感じ。そして、モンスター娘・ウィーネの登場で見えてくるダンジョンの秘密やウラノスの思惑は、うーん、今まで描かれてきたものからすると違和感があるように思えるのだけど、どうなるんだろ? ……今回が上巻、次巻が下巻という構成らしいのだけど、えっと、敵役が、いかにもやられ役という感じで、そこまで、ページ数を割く必要があったんだろうか。ああいう敵は、さくっと倒して解決でいいと思うんだけどなー。それよりも、下巻はやっぱり、ヒロイン修羅場が見せ場なの?!
[ 2015.09.14 ]