好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2015年9月


2015 9 7

メディアファクトリー MF文庫J
ノーゲーム・ノーライフ7 ゲーマー兄妹たちは定石を覆すそうです /榎宮祐

いやー、やっぱめちゃくちゃおもしろいっ!! でも、ハードル上げて刊行が遅くなったといいつつ、なおさらハードル上げてて、大丈夫か(笑)。いよいよ神霊種とのゲームがはじまったのだけど、何段重ねの仕掛けだ?って感じの複雑さと、今度こそ無理ゲーだろー、という展開が凄いな。こうでもしないと、納得できる勝利は描けない気もするし、書く側からしたらハードル高くてマジ大変だろーなー。

そゆわけで、神霊種とのゲームは、生命をダイスにした双六。第六位天翼種ですらバケモノなのに、第一位神霊種とのゲームなんて勝敗以前にどう描くんだ?と思ったのだけど、一見して双六だけど、そもそも記憶を奪われてどういう勝負をしてるかわからないとか、上手いゲーム設定だな。勝利条件がわからないままに、今までの仲間たちが敵になって立ちふさがる展開とか、めちゃくちゃ熱い!! そして、どうすればこの逆境を逆転できるのか、さっぱり予想がつかん。すげー。とにかく続きが楽しみすぎるのだけど、次巻は間を空けずにちゃんと出るのだろうか(^^;。

[ ノーゲーム・ノーライフ ]


ライトノベルBESTランキングWebアンケート
今年もはじまった『このライトノベルがすごい!』のWebアンケート。10/2(金)まで。

この世の全てはこともなし : 2014年から創刊されたレーベルがこんなに、多すぎ?
マジ多いな。ほとんどが、なろう系かライト文芸で、文庫ではなくノベルスサイズも多いかしらん。売れそうな鉱脈が発見されると、すごい勢いで殺到する感じが凄い。

BOOK☆WALKER ほぼ公式 — ライトノベルの平均読者年齢は何歳?
BOOK☆WALKER調べのライトノベル購入者の平均年齢は31.8歳、最頻値だと20代後半あたり? 年齢若いほうが電子書籍に慣れてると思う一方、10代はクレジットカード決済が使いづらいので購入者は減ると思うのだけど、紙の本とどの程度差異があるか気になる。


2015 9 13

アスキー・メディアワークス 電撃文庫
ひとつ海のパラスアテナ3 /鳩見すた

後半の展開のように、豪快に物語が進むともっと面白いと思うのだがなー。アキが自滅してピンチに陥ってから運で解決するというパターンを繰り返しているだけなので、せめて豪快に魅せてくれないと面白くない。本来であれば、アキが成長して自力で解決するような展開を描くべきだと思うのだけど、どうやらそういう展開は望めそうもないし……。

そゆわけで、すべての陸地が水没した未来世界で少年のように快活に生きる少女を描いたシリーズ第三弾。旧世界の遺物の変な扱いやスケール大きそうな設定とかは面白いのだけど、出来の悪いワンパターンを繰り返すだけの展開はさすがにどうかと。自滅してすぐに生命の危機に陥る主人公と、そこからご都合主義で解決するスタイル。生命の危機も運も、めちゃくちゃ安いな。主人公のアキもそうだけど、この作者自身も、まったく成長を感じさせず、むしろ劣化している感が強いのは、読んでてツライ。いや、新人作家なんだから、出版前にもうちょっと編集がちゃんと読んでリテイク出すべきだと思うのだけど。

[ ひとつ海のパラスアテナ ]


2015 9 14

ソフトバンククリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 /大森藤ノ

♪モーンスター、♪モーンスター、というわけで、モンスター娘登場。テイムがある世界なのに、なにを大騒ぎしてるんだ?と思ったのだけど、なるほど、モンスターの使役は、実質、ガネーシャファミリーの専売なのか。それにしても、はじめに幸せなシーンを描いた後で、それが失われていくだろう予感を漂わせての展開はせつないわー、せつないわー。

お人よしのベルに、憎まれ役を買うリリをはじめ、春姫や命も含めて綺麗に役割分担されているのが、ファミリーの人間関係にきちんと厚みが出てる風で、なかなかいい感じ。そして、モンスター娘・ウィーネの登場で見えてくるダンジョンの秘密やウラノスの思惑は、うーん、今まで描かれてきたものからすると違和感があるように思えるのだけど、どうなるんだろ? ……今回が上巻、次巻が下巻という構成らしいのだけど、えっと、敵役が、いかにもやられ役という感じで、そこまで、ページ数を割く必要があったんだろうか。ああいう敵は、さくっと倒して解決でいいと思うんだけどなー。それよりも、下巻はやっぱり、ヒロイン修羅場が見せ場なの?!

[ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ]


2015 9 19

[CD] 星の瞳のシルエット オリジナルドラマCD

りぼん60周年記念の「りぼん60th Anniversary 恋するりぼんっ子 80年代編」の『星の瞳のシルエット オリジナルドラマCD』を入手してました。いやー、連載終了26年経って今更ドラマCDかよー。当時、あれだけ人気があったのに、他メディア展開はイメージアルバムがひとつ出ただけだったんだよな。まあ、そういう時代だったから仕方なし。90年代になると、『星の瞳のシルエット』のような少し読者層高めの少女漫画でも、わりとアニメ化してるんですけどね。ちなみに、イメージアルバムが出た頃はレコードからCDへの移行期で、私がはじめて買ったCDが『星の瞳のシルエット』のイメージアルバムだったりしました。

で、このドラマCDの内容は、以下のような感じ。全部で約10分弱というのは、クジの景品とはいえ、ちょっと物足りない。

  • ドラマパート 6分42秒
  • 浪川大輔コメント 1分34秒
  • 名塚佳織コメント 1分15秒

で、問題のドラマパートですが、ドラマというよりも声優二人による朗読というほうが近い。どこのシーンをやるのかなーと思ってたのだけど、まっとうに、最終回一つ前の香澄の告白シーンでした。楓町駅かー。なにもかも懐かしい。やっぱ、いいシーンだわー。

声優二人のコメントは、いやー、二人とも「りぼん」も『星の瞳のシルエット』も読んだことがない感じがありありとしていて、中身がない(苦笑)。同時に出ていた『ベイビィ★LOVE』の阿澄佳奈と宮野真守の二人は、ともに当時『ベイビィ★LOVE』読者だったらしいので、大違いすぎる。うーん、『星の瞳のシルエット』のファン向けというだけでなく、声優ファン向けのコレクターアイテム的な要素も強いと思うのだけど、声優ファン向けのサービスもちょっと弱いんだよなー。

ちなみに、90年代編の『ベイビィ★LOVE』のドラマCDも手に入れたのだけど、同じく10分弱で同じく告白シーンの朗読劇でした。『ベイビィ★LOVE』って、どうも印象ないと思ったのだけど、90年代後半は、私、「りぼん」は卒業して「別冊マーガレット」を購読するようになってたので、たぶん読んでなかったわ(汗;。

[ 星の瞳のシルエット オリジナルドラマCD ]


2015 9 22

SBクリエイティブ GA文庫
のうりん11 /白鳥士郎

パッケージ遊びが見どころだと思うのだけど、うーん、爆笑するほどでもなく、ちと微妙。というよりも、今回は、ちょっと全体的に大人しめな印象が。一方、ベッキーは、安定のベッキーすぎる(笑)。しかし、ゼクシィって、あんなにすごい内容の雑誌だったのか。マジ?

そゆわけで、日本農業の社会問題にメスを入れるシリーズ11弾。今回は、育種が中心。や、大学時代は、わりと育種学に近いところにいたのだけど、うーん、しょせん理学部の人間だったので、ノリがわからん(^^;。名前の付け方は凄いねー。アレ、本当にあるんだよな。……そして、ラストで大きく物語を動かしてきたけど、そろそろ最終話? 続きが気になるー。

[ のうりん ]


『デレステ』はじめました。『アイドルマスター』関連のゲームは廃課金な話ばかり聞いていたのでいままで触ってなかったのだけど、無料でこのボリュームは凄いね。普通にサウンドブースで曲も聴けるんだよなー。……はじめたばかりなので当然なのかもしれないけれど、MASTERどころか、PROもクリアできる気がしない。レアカードがそろってくると、クリアできるようになるんでしょうか? レアはニュージェネの三人ぐらいしかいないのだけど、レアでなにが有利になってるのか、いまいちわからんのだよな(^^;。

キャラクターデザイナー・石田可奈さんの多発するデザインミス - NAVER まとめ
ミスなのか意図的なものなのか、結局は、イラストレータの問題というより編集部側の意向によると思うのだけど、ここまで文章とイラストの差異が多いのは何故なのか、編集部の見解が聞きたいなぁ。

「遠い国の話を自分がどう受け取るのかという主題」にきちんと向き合いたいと思って『王とサーカス』を書きました――米澤穂信(1)|作家と90分|瀧井 朝世|本の話WEB
なぜ〈古典部〉シリーズの『愚者のエンドロール』の次に『さよなら妖精』を書いたのか――米澤穂信(2)|作家と90分|瀧井 朝世|本の話WEB
さいきん、米澤穂信の新作は読めてないのだけど、『さよなら妖精』の関連作品とか出してたのか。そして、<小市民>シリーズの続編、はよっ!!


2015 9 27

SBクリエイティブ GA文庫
りゅうおうのおしごと! /白鳥士郎

最高傑作級っ!! 白鳥士郎なのでコミカルなのは当然として、その上で、熱くて、そして、泣ける展開。小学生女子と嬉し恥ずかし同棲生活という話なんだけど、これは素晴らしいっっっ!!

『のうりん』白鳥士郎の新作は、将棋ラノベ。将棋ラノベって、棋譜の表現が難しいので、ラノベで将棋を描くのは難しいと思ってた時期が、俺にもありました……。いや、中二病な歩夢との対局をはじめ、将棋を知らなくても楽しめる、それでいて、目に浮かぶような対局の描写がとにかく上手い。最期のあいちゃんの対局の緊迫感とか相当に凄いよね。ほんと、単純に巧い。

ストーリーのほうは、最年少「竜王」の九頭竜八一の元に、小学三年生の女の子・雛鶴あいが弟子になりに押しかけてきた、というもの。ベースはロリ少女中心のコメディなのだけど、勝負の世界ならではの厳しさもきちんと併せ持っていて、ここら辺のギャップの見せ方は、『のうりん』でも見せる白鳥士郎ならではの巧さだよね。いやー、マジおもしろいっ!!

[ りゅうおうのおしごと! ]


2015 9 30

来月の新刊チェック。ラノベの杜 から。
  • 10/10 [文庫]アクセル・ワールド(19) ―暗黒星雲の引力― /川原礫
  • 10/10 [文庫]ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンVIII /宇野朴人
  • 10/15 [文庫]ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア(5) /大森藤ノ

[Game]『デレステ』。「アタシポンコツアンドロイド」のイベントは、100,000~120,000位ぐらいで推移中。100,000位以内で安倍菜々が貰えるのでもう少し頑張りたいのだけど、深夜~朝の時間しか触れないのがキツイなぁ。課金の軽重やレベルの上下でもなく、時間をかけられる人が最強っぽい仕様なのよな。まあ、いまだにPROを一つもクリアできてないヘッポコでも、ちゃんとイベントに参加できるのは悪くないとは思うのだけど。

って、ただでさえ忙しいところで、『デレステ』をやってると、自由時間のほとんどを『デレステ』に吸い取られて、ヤバすぎる。すでに、『艦これ』も放置気味だし、本はほとんど読めてない(汗;。