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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
おんせん部! /河里一伸 -
エロが足りない、バカバカしさが足りない……。いや、いい意味で、普通に青春でスポーツしてると言えなくもないけど、やぱし、このタイトルと設定なら、もっとエロく、バカバカしくすべきだろ~~。
温戦-女湯の覗きをスポーツ化した新種の競技。元野球少年の高宮健吾は、幼なじみの原田由香とともに、そのおんせん部に入部する……。と、作者の河里一伸は、美少女文庫系の作家ということもあって、エロい展開を期待したのだけど、えっと、かなりふつーに部活動でした。男女混合のスポーツ競技として、バトルメインで、勝つためには力押しだけでなく戦略も必要で、その競技をきちんとおもしろく読ませる筆力もあって、ふつーにおもしろくはあるんだけど、でも、なんだか普通で地味。うーん、これが野球かサッカーなら、こういう作品作りもありだと思うんだけど、わざわざこの設定を持ってきてこれでは、ちょっと看板倒れと言わざるをえないかなー。
[ 2013.07.12 ]