好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2025年12月


2025 12 17

1995年12月にはじめたうちのサイトとブログも今月で30年です。個人勢ではたぶん世界で4番目ぐらいに古いです。

日記主体のサイトなので、生きている間は続けられると思っているのだけど、ここ数年の更新頻度の低下はやばいね。まあ、だいたいは、ネット小説とかスマホゲーム、YouTubeのせいで、こういうコンテンツは感想が書きづらい上に、無限に時間が溶けるのよね。マジやばい。

で、30年前というと、『新世紀エヴァンゲリオン』が放送され、『Microsoft Windows 95』が発売された年で、ちょうど振り返り的な記事をみかけたりするので、せっかくだから自分も当時を振り返る的なことをだらだらと書いてみるよ〜。

エヴァと当時のアニメとか

文脈を十分に伝えるのは難しい」という話があったけれど、リアルタイムでTV版『エヴァ』をみていた人と、再放送やレンタルビデオでみた人との最大の違いは、リアルタイム勢は、最後までちゃんと作られるか本気で心配していた、ということ。先の展開を楽しみに待つというのは、あくまで、全26話完成したことを知っている人の特権なんですよ。

当時は、『美少女戦士セーラームーン』をはじめ、『魔法騎士レイアース』『りりかSOS』『ふしぎ遊戯』『怪盗セイントテール』など少女向けアニメの全盛期、さらに、2クール26話とか4クール52話が基本。いまのように1クール12話の深夜枠なんてなく、オタク向けにスポンサーを募って、制作を破綻させずに完成させるハードルが高かったんですね。

しかも、『エヴァ』の制作は一度やらかしているガイナックス。ガイナックスといえば、ちょうど先日、破産整理の完了 が話題になっていたけど、当時は、TVアニメの『ふしぎの海のナディア』とパソコンゲームの『電脳学園』が話題で、特に、『ナディア』は、序盤数話で予算とスケジュールを食い潰し、その結果、まともな作画すらできなくなり酷い内容のまま放送したことで有名だったのね。

で、はじまる前から心配されてた『エヴァ』は、『ナディア』の序盤以上に予算を突っ込んでるように見えるわけ。どこかのタイミングで制作費が尽きることは明らかで、当時のインターネットでは「制作費は大丈夫なのか?」という心配の声ばかりですよ。

そして案の定、あんな感じの25話26話になっちゃったんだけど、放送直後の反応は「制作費がなくなったのに完結しただけで素晴らしい」か「制作費がなくなったなら素直にリスケして資金調達しろよ」というのが大半。内容については、論評に値しないというか、せいぜい学園パートはよかったね、というのがほとんどだった気がするだけどなぁ。

あ、大半とは言ったけれど、当時のインターネットもパソコン通信もユーザーは20代にむちゃくちゃ偏っていたので、シンジくんと同じくらいの中学生とかだと、もちろん受け止め方は違ったと思います。

そいえば、ラノベ読み的には、1995年は『スレイヤーズ』がTVアニメ化した年で、ラノベの読者層も今と違って中学生メイン。その後、ラノベの年齢層が少しづつ上がっていったのは有名な話なのだけど、『スレイヤーズ』のアニメにはまってラノベを読み出した中学生が、20代に『涼宮ハルヒの憂鬱』、30代に「小説家になろう」のブームを作っていったと考えると、ちょっと感慨深いよね。

Windows95と当時のインターネットとか

当時使っていたメインパソコンはX68000、サブでPC98noteとEPSON互換機。OSはHuman68KとSX-WINDOW、あとはMS-DOSか。

Windows95の深夜発売イベントで盛り上がった」というのは、まあ、そうなんだろうけど、パソコンユーザーが盛り上がっていたというより、マイクロソフトのプロモーションがめちゃくちゃ上手くハマったというのが正しい。当時は、「GUI環境なんて他の機種では標準だし、そもそもWindows95自体が新製品ではなく単なるバージョンアップだろ」と思ってた人が多かったと思うんですよね。

Windows95が発売される直前って、NECのPC98が出荷台数でも市場占有率でもピークを迎えていた時代。パソコンゲームだとアリスソフトの『闘神都市II』とelfの『同級生2』が人気を二分していて、まさにPC98エロゲー文化の最盛期。パソコン通信も順調に会員数を伸ばし、最大手の富士通系NIFTY-ServeとNEC系PC-VANがそれぞれ100万人を突破。この時期のNECって、ほんとすげー。

で、そのたった2年後の1997年には、そのNECがPC98のアーキテクチャを捨てて、DOS/V機を作り始めるわけだけど。

今にして思うと、Windows95が新しかったのはGUIの操作性ではなく、PC98でも、TOWNSでも、DOS/Vでも、ハードウェアに関係なく同じソフトウェアを使えるようにしたことだったんだよなぁ。しかも、大々的に宣伝して、Windows95が搭載されてないパソコンは売れない、という状況を作ったのが凄い。

PC98が強かったのは、その豊富なソフトウェア資産だったんだけど、Windows95の登場で、それが、過去のものにされちゃったわけよ。ゲームも、アリスソフト/elfの時代からLeaf/Keyの時代へ(といっても『痕』まではPC98版が先に出たんだっけ?)、パソコン通信もインターネットへ。Windows95の発売で、それまでのパソコン文化は一度リセットされた気がする。

で、当時のインターネットは、大学か企業の研究者が主なユーザー。自由に使えるのは情報系の研究室ぐらいだったので、入り浸っているのは、だいたい情報系の大学院生。個人向けの接続サービスはすでにあったけれど、趣味でやるには高額な上にパソコン通信のほうが主流だったので、個人向けの接続サービスといっても、研究者が家でも使うとかそんな感じだったんじゃなかろうか。

そんな状況を大きく変えたのが、やっぱりWindows95。昔は高いMacとかが必要だったんだけど、安いDOS/V機を買えば簡単にインターネット接続できるようになったのがデカい。それに応じて、続々とインターネット接続業者も参入して、あとは、テレホーダイも1995年か。1996年にはかなり個人向けのインターネット環境は整ってきていて、あっという間にパソコン通信からインターネットに移行したよなぁ。

まあ、自分が長くやってるのは、たまたまインターネットの初期に大学院生だっただけで、そのまま続けてるってのが大きい。基本、独り言を呟いてるだけだしなー。とはいえ、昔、ブログに苦情のメールを毎日のようにいただいていたような時期もあったのだけど、最近は、ちょっと枯れすぎてる気はするなー。

[ サイト開設30周年 ]


2025 12 22

SBクリエイティブ GAノベル
じゃあ俺だけネトゲのキャラ使うわ ~数多のキャラクターを使い分け異世界を自由に生きる~ /藍敦

「小説家になろう」で読んでいて好きな作品。異世界転移の特典で、ネトゲの自キャラになるように願ったら、メインで育てていたキャラだけでなくサブのキャラも全部使えるようになった、という話。この複数キャラを使い分けるというのが、完全にアイデアの勝利。単純にパラメータだけが強いというわけではなく、そのゲームキャラの設定に書いてあった知識や経験、性格で、好き勝手やるのが楽しい。

まあ、キャラを使い分けるといっても、基本、俺つえーを楽しむタイプの作品なので、どのキャラも強すぎてあんまり使い分ける意味がないのはご愛嬌か。キャラの使い分けというよりも、むしろ物語の早いタイミングで、それぞれのキャラたちと対話していく方向に舵を切り直していて、それで、さらに一段面白くなったと思っていたので、タイトルを変えたり、序盤は加筆とかしてくるのかと思ってたわ。プロット通りに書くというより、わりと書いてくうちにどんどん変えていくタイプの作品だと思ってたので、書籍化でどんくらい修正してくるかは気になっていたのだけど、基本、変えてないのは潔いな。Web版で十分面白いのは確かにそうだけど。

たくさんのキャラが使えるってこと以外だと、ヒロインのメルトがとにかくとにかくとにかく可愛いくて、純真無垢で天真爛漫、それでいて、わりと重たい背景を持ってるアンバランスさがいいよね。見た目のわりに言動が幼いという設定で、文章からは幼女のイメージしか持てなかったのだけど、イラストは設定通りに普通の女の子に描かれていて違和感はんぱない(笑)。文章だとあまり気にならなかったのだけど、これで同じ部屋で寝泊まりしてるというのは、シズマいろいろ大丈夫か?

[ じゃあ俺だけネトゲのキャラ使うわ ]


2025 12 31

2025年も年末なので、試しに「小説家になろう」と「カクヨム」のブックマークから、今年読んで面白かった作品を振り返ってみます。UI的に「カクヨム」のほうが使い勝手がいいので、いつの間にか「カクヨム」の作品ばかりになってるな。書籍化時に感想書いてる作品も多いけど、とりあえず、10選。書籍化されてる作品は書影はっておきますね。

悪徳令嬢クラリス・グローリアの永久没落【書籍化】

主人公が魅力的なんですよね。可憐な美少女なのに中身はおっさん。戦闘能力は皆無なのに、不老不死という一点突破で自分を貫く唯我独尊的なキャラなのが良い。主人公に目的があるタイプの物語ではないので、更新が止まるとそのままエタってしまいそうで怖いのだけど(実際、去年とかは更新が止まってたりする)、今年は、週一回の更新で、中断がなかったのもよかったっ!!


【Web版】追放幼女の領地開拓記~シナリオ開始前に追放された悪役令嬢が民のためにやりたい放題した結果がこちらです~

幼女が先頭にたって辺境開拓するのが楽しい作品。いや、幼女というにはちょっと年齢は高めで、少女というのが適切だと思うのだけど。

辺境開拓というとゴーレムが定番なのだけど、この作品は悪役令嬢らしく倒したモンスターのスケルトンを使うのがらしくて良い。辺境開拓もわりときちんと土木工事もやっていて、街づくり系のシミュレーションのようなおもしろさもあるのが良き。ただ、週一回更新だと、正直、なかなか物語が進まないのが、残念なんだよなぁ。そのうち海に到達して港作ったりすると思うんだけど、このペースだと何年かかるんだ?


じゃあ俺だけネトゲのキャラ使うわ ~数多のキャラクターを使い分け異世界を自由に生きる~

ヒロインのケモノ娘がかわいい。当初は、集団転移からネトゲのキャラを使い分けつつざまぁしていく展開を意図してたと思うのだけど、いい意味で予想と違う方向に話が転がっていくので、先が読まないのがおもしろい。その一方、せっかくの設定が蔑ろになってる気もするし、先が読めないというのは不安でもあるんだよな。

ディープダンジョン~クラス転移でゲーム的な世界に来たが、しょっぱい能力を与えられたぼっちの俺はのんびり周回遅れで攻略を進めようと思います~

完結済み。転移特典で獲得したスキルが戦闘の役に立たないイルカなHelp機能。戦闘系のチート能力ではないので、コツコツ工夫しながら攻略していくというのは面白いし、時間巻き戻し系のスキル持ちがいて、実は何度も絶滅していた、という設定も凄い。そして、綺麗に完結させたのも素晴らしい。まあ、毎日楽しみにしてたので、完結しちゃったのは少し淋しかったりもするのだけど。


転生爺のいんちき帝王学 〜日の目を見ずに生きてきた最強爺、隠居間際で弱小王女に拾われる〜

性根はガキのまま歳をとった最強爺が、大人じみた王女を振り回すのが楽しい話。幼い王女が健気に頑張るのも良い。最強爺ことグレイのせいでわりとコミカルなテイストなんだけど、グレイも王女のクルムも重い過去を引きずっているし、軽いテイストと重めの背景とのギャップがいいんだよね。


左遷錬金術師の辺境暮らし ~元エリートは二度目の人生も失敗したので辺境でのんびりとやり直すことにしました~

天才ゆえに凡人の気持ちを理解できないエリートサラリーマンが、左遷されて女の子に囲まれながら人の気持ちを学ぶ話。人の気持ちがわからないために発生するヒロインたちとのコミカルなやり取りが楽しい。まあ、周りのヒロインたちも大概変なんだけど(笑)。親代わりの本部長の立場で見ると、また、せつないんだよなぁ。

転生悪魔さん〜万年の時を経てとうとう現世に降臨する〜

悪魔(主人公)を召喚したツンデレ貴族令嬢のアリアナが、召喚された悪魔におもちゃにされる話。とにもかくにも、おもちゃにされるアリアナの反応が楽しい。主人公のラストも、ずっとアリアナと遊んでいればいいのに、わりとアリアナを放ったらかしにしがちなのが残念。

スキル【たたかう】

完結済み? 学校にも行かず引きこもっていたぼっちの主人公が、たまたま近所にできたダンジョンに挑戦する話。基本、ソロでコツコツ攻略していく話なんだけど、友達がいないので、冒険者が知ってる常識を知らずに攻略していくのが楽しい。いや、常識担当の委員長が合流してからが本番か? このまま委員長と二人でダンジョン攻略を続けてくれればよかったんだけど、いまいちな展開で一区切りしてしまい、そのまま中断してしまったのが残念。再開は難しいかな?


侯爵令嬢アリアレインの追放

完結したのは昨年なんだけど、今年になって書籍化されて、ちょっとビックリ。書籍化にあわせて、番外編が更新。

「封建制度の世界で婚約破棄したら、ふつう戦争になるよなぁ」と思ってたんだけど、それを、きちんとやってるのが本作。最初はよくある婚約破棄からの追放劇なのだけど、婚約破棄された侯爵家は事実上の宣戦布告と受け取り、敵地王都からの決死の脱出、領地を守るための妨害工作、そして、来るべき武力衝突への準備と、王家に対抗するため次々と手を打っていくのが楽しい。婚約破棄って、貴族としては最高の侮辱なので、もっと徹底的にやってほしいよな。


超難関ダンジョンで10万年修行した結果、世界最強に~最弱無能の下剋上~(最弱で迫害までされていたけど、超難関迷宮で10万年修行した結果、強くなりすぎて敵がいなくなった)

とにかく無自覚俺TUEEEが気持ち良い作品。2020年から続いている作品で、エタるのが危惧されるぐらいの更新頻度だけど、続いているのがただただ嬉しい。いや、書籍版は順調に刊行されているし50万部出ているようなので、さすがにエタらないかな。更新が数ヶ月開くと前の展開を忘れて読まなくなっちゃうことも多いんだけど、この作品は、ずっと更新を楽しみに待てる。このペースでもいいので、来年もちゃんと続けてほしい作品だよなぁ。

[ 2025年に読んだネット小説10選 ]