エネアドの3つの枝


集英社 コバルト文庫
エネアドの3つの枝 それでもあなたに恋をする /樹川さとみ

あとがきにあるように、身悶えするような恥ずかしい恋愛モノ(^^;。ただ、正直、好みからハズれるのと、後半の展開に多少無理があるのが、ちょっとマイナスだったり。

そゆわけで、樹川さとみの新シリーズは、ヨーロッパ中世風な架空世界を舞台にした恋愛モノ。作者の狙いどおり、身悶えて思わず転げ回るような恥ずかしさを演出するのには成功してるのだけど、やっぱり、好みの方向からはずれてるのがなー。や、特に恋愛モノは、ストーリー展開がある程度パターン化されているので、楽しめるかどうかは、どうしても、ストーリー以外の好みに属する部分に依存する部分が大きいわけよ。その部分で、どうにも、にんとも残念。

[ 2005.05.05 ]


集英社 コバルト文庫
エネアドの3つの枝 女ぎらいの修練士 /樹川さとみ

作者曰く「身もだえしそーなラヴロマンス」なシリーズ第二弾。って、うーん、一作目に比べると、そこら辺はいまいち弱かったかしらん。

そゆわけで、奔放で色気漂う少女と硬い見習い修練士との、第一印象最悪パターン系なラブコメ。ストーリーラインで「ベタ」と「こてこて」増量というのはわからんわけではないのだけど、ただ、ちと演出的な盛り上げが物足りない印象で、私的には今ひとつ。というか、恋愛メインというより、むしろ『楽園の魔女たち』みたいなコメディ的な雰囲気を感じたり。……まあ私的に、あんまりヒロインのララに魅力を感じなかったのが、いまいちな印象の理由かもしれないけど(^^;。

[ 2005.09.16 ]


集英社 コバルト文庫
エネアドの3つの枝 最後の封印 /樹川さとみ

えっと、ベタベタな恋愛が売りなシリーズだったと思うのだけど、この最後の話は、そういう部分が弱くて、残念。……っていうか、ベタを抜きにしても、恋愛モノとして普通につまらなかったわけだけど。

そゆわけで、ファンタジー世界を舞台にしたラブロマンス三部作の最終巻。無愛想なシーリアと女たらしのヒューのすれ違う心はどうなる?といった内容。なのだけど、ドミニクの扱いをはじめとしてストーリー構成は完成度が低く、まったく盛り上がらないのがなー。……なんというか樹川さとみには、そもそも恋愛メインは無理なんじゃないか?という気がひしひしと。

[ 2006.01.04 ]