時空のクロスロード
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メディアワークス 電撃文庫
時空のクロス・ロード ピクニックは終末に /鷹見一幸 -
電撃文庫の新人って、やっぱし、質高いよね。良いもの書くわ~。やっぱ、恋愛、恋愛っすよ~~。
美人だけど、主人公に対してだけは、暴力的な幼なじみとか、元気でかわいい後輩とか、それに、癖のある親友たち。……お、実は、男の割合の方が高い(^^;。そんな何気なく楽しい日常と、…やがて見えてくる、非日常。さらに加えて、感動的で泣けるシナリオ、切ない恋愛。すごく、美少女ゲームなんかでありそうな構成だけど、そこは、あくまでジョブナイル。とにかく、幼なじみの香織がめちゃくちゃ良い味だしまくり。お決まりな展開とかもグッド。ほんと、いいわ、いいわ~~。
[ 2000.09.11 ]
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メディアワークス 電撃文庫
時空のクロス・ロード2 サマーキャンプは突然に /鷹見一幸 -
……思わず、電車の中で泣きそうになったよ。
↑というか、こういうときに、感情を抑制しなくてはいけないのが、電車内読書のマイナス面だよなぁん。ここまで、良い作品だったら、部屋で落ち着いて読みたかったよ~。というわけで、前作と、同じ世界を舞台にして、登場人物を代えた作品。あの舞台だと、主人公のシチュエーションは大きく変えられないから、なんか似たような話だ。続編やるとしたら、かなりツライぞ(^^;。前作も かなりおもしろかったけど、今回は、さらに輪をかけておもしろい。関東鉄道龍ヶ崎線だし。<関係ないって。いや、丁寧に伏線貼ってあるし、ああいう展開は卑怯だよなぁ。<誉めてます(^^;。傑作。
前作のような、男女5人の典型ラブストーリー風味は減じたけど、「情けは人のためならず」、この、主人公、夏実の描き方が、とにかく良いよね。っていうか、この世界観、やっぱ、卑怯だよ(^^;。あんみつ草さんの絵は、あいかわらず、ぐっどだし、とことん綺麗なお話。くぅ~。
[ 2001.03.09 ]
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メディアワークス 電撃文庫
時空のクロス・ロード3 バースディは永遠に /鷹見一幸 -
ウィルスのせいで崩壊した世界に、迷いこんでしまうというシリーズの三作目にして、完結編。おぉ、花美、眼鏡っ娘~~~。<をい ……序盤というか、最初の1ページ目が、あまりに強力だったので、ラストは、ひたすら号泣か?と思ったのだけど、実際は、ほろりとした程度。う~ん、構成は、なんの工夫もないし、設定も、今回、ほとんど活かしてないし、今までの話をまとめましたというだけで、1巻、2巻には、遠く及ばない予感。<完結編なので、今までのまとめ的な話でも良いのだけど、それならそれで、もうちょっと、今後の希望というか、メッセージ性を盛り込むべきじゃないのかなー。
それにしても、あとがき。“「鷹見一幸」という名前だけで本を買ってくれる…その方々の信頼を裏切ることは許されません”。……すでに、某アウトニアで、信頼を裏切ってしまっている気がするのは、気のせい(^^;。
[ 2001.09.12 ]
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メディアワークス 電撃文庫
新・時空のクロス・ロード 緑の指の女の子 /鷹見一幸 -
おもしろくはあったけど、でも、プロとして、いいのか、これで?
前シリーズと同じような話を目指したと、あとがきにも書かれてるのだけど、つまり、ほんのちょっと設定が違うだけで、ほんとにそのまま、前シリーズと同じことをやってるわけですよ。工夫もなにもなく、進歩がみられるわけもなく、わざわざ、同じネタで同じ内容の話を書く意味ってなに?
似たような話ばかり書く小説家さんもいるけど、そういう人たちと違って、あからさまに、ネタを考えずに手を抜きました、という部分しか見えてこないのは。こういうネタが得意とか好きとか、同じネタながら工夫や進歩が見られるとかならともかく、なんの必然性もなく、単に同じネタを使ってるだけなんだもん。
デビュー 1年半の小説家さんが、デビュー作の進歩のない焼き直ししか出来ず、しかも、そもそも元ネタも、他の人の作品の流用なわけだし、『アウトニア王国奮戦記』といい、小説家として、ものすごく致命的な欠陥があるとしか思えないんですけど。
[ 2002.04.09 ]
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メディアワークス 電撃文庫
新・時空のクロス・ロード2 黄色い瞳の男の子 /鷹見一幸 -
単純に、出来が悪くて、つまらないんですけど。なんというか、描写不足で、ご都合主義的。設定も陳腐だし、あまりに説得力がなさすぎ。やっぱり、このシリーズ、『新』として続けるのは、あまりに無理だったんじゃ……。続きは、もう、見送りかも。
[ 2002.10.11 ]
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メディアワークス 電撃文庫
新・時空のクロス・ロード3 赤い心の女の子 /鷹見一幸 -
「時空シリーズ」最終巻。なんやかんやで、ラストは、そこそこ。いや、ストーリーは無きに等しく、今までのシリーズのキャラが再登場するだけなので、可も不可もないのだけど(^^;。……でも、やっぱ、「新・時空」になってからの三冊は、いらないかなー。というか、工夫するほど酷くなる鷹見一幸の作風的に、「同じ設定&ストーリーで、主人公を変える」というコンセプトでは、後になるほど工夫が必要→酷くなるのは、道理だよなぁ。
って、あと一冊、番外編が出るのですか。素直に、ここで止めといた方が、いいと思うのだけど。
[ 2003.05.19 ]
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メディアワークス 電撃文庫
時空のクロス・ロード最終譚 一番列車は朝焼けに /鷹見一幸 -
「美鈴だったら誤解しないですむのに……」。や、ここら辺は、凄くいいねぇ~~。
「時空」シリーズもこれでホントにラスト。「新・時空」ではなく「時空」の世界の話だし、デビュー当初に立ち返ったような内容で、わりと良かったよ。鷹見一幸も、こういう話を書いてれば、まだ、マシなんだけどなー。<や、鷹見一幸の作風はわりと好きなのだけど、作家としての人間性に問題があるのが、やっぱり以下略(^^;
しかし、ラストまできて今更なのだけど、やけに、設定上の粗が目立つよなこの巻。いままでは、多少変でも異世界だからなー、というファンタジーの文法だったから、あまり気にならなかったのだけど、今回は、近未来SFちっくに書かれてるので、ちゃんと調べて頭使ってくれ、と、そんな気分に。や、致死率の高いウィルスの感染拡大による社会崩壊のシミュレーションとしては、「お前は小学生かいっ」というお粗末な内容だと思うんですけど。<鷹見一幸がちゃんと考えて書いたら、それはそれで、びっくりなのだけど、それにしてもさー
[ 2003.09.03 ]