[WIN] いつか、届く、あの空に。 /Lump of Sugar

1st

巽の家に生まれたにもかかわらず、才能に目覚めなかった主人公・巽策。「巽の者を代表して、誰かがあの街に行かねばならない」と聞いたとき、落ちこぼれ引け目を感じていた策は、家から逃げたい一心で立候補する。空明市―夜空の見えない不思議な街、そこで策は、嫁を自称する少女・唯井ふたみに出会う。……と言う感じの話かしらん。

うわぁ、とにかくよく出来たヨメだ。そして、コノが不憫すぎる(^^;。いやぁ、伏線の貼り方が素晴らしいなぁ。なにかありそうに匂わせつつ並べられた伏線の数々が、作品への興味を非常に上手く盛り立てていて、Good。転入生に対する不自然な反応、唯井家と桜守姫家の確執、天文委員会、不思議な風習・照陽菜……。うわぁ、謎の墓~~。

って、ここで今更、オープニング?? ぐはっ、なんじゃこの展開はーーーーっっっ!!

うわぁ、うわぁ~、凄い、凄すぎますよっ、なんですかこれはっ!! そして、うひぃ~~~~、ごろごろごろ~~~~~~~~。あうあうあうあう、ふたみ可愛いすぎる~~~。おおおおおうっ、そんなそんな泣ける、そして熱い展開にっ!! ああもう、くぅ~~~~~。あああああああっ、えぐえぐえぐえぐ、号泣。ひたすらだだ泣きしつつ、ふたみエピローグ。最高傑作級っ!!

飛ばしまくった展開についていけてない部分もあるんだけど、いやぁ、素晴らしい。とにかく熱く優しいストーリー。そして恋愛パートもきちんと水準以上ですよっ。ただ、ああいう熱い展開な部分は、もちっと『Fate』ばりのカッコイイ演出があれば、さらに言うことなしだったんだけどなー。いやぁ、とりあえず、1stプレイは、ほんと素晴らしかったぁ~~。

[ 2007.02.16 ]

2nd 桜守姫此芽

北欧神話、さっぱりわかりません。無知ですみません。生きててごめんなさい。

ふたみルートでは、「そんな狼の話あったねぇ」ぐらいに思ってたのだけど、此芽ルートでは、これでもかこれでもかと北欧神話のネタが、知ってることを前提として出てくるのよっ!! いや、私の知識ではさっぱり付いていけないのだけど、もしかして一般常識? 私ってバカ? うわ~~~~ん。……ふたみルートでも、単に気づいてなかっただけかも知れず(T-T)。

北欧神話はともかく、シナリオ的に此芽ルートはかなり酷い。ふたみルートが素晴らしかっただけに、しょぼ~~~ん。や、問題点は明白すぎるほど明白で、シナリオ分岐が遅すぎるのよね。ふたみルートと終盤近くまで共通で、最終エピソード直前にいきなり路線変更。しかも、はじめからやり直そうとしてるっ!! みたいな構成。これで、まともなシナリオが出てきたら、むしろビックリだよ。……設定はめちゃくちゃ美味しいキャラだっただけに、すごくもったいないよなぁん。感動的なシーンは感動的なだけに、残念無念。

で、おまけを見ると、メインヒロインはあと明日宿傘だけみたいなのだけど、妾でものんでもなくマジに傘ですか? ほとんど印象に残ってないんですけど(^^;。

[ 2007.02.20 ]

3rd 明日宿傘

ええっと、さすがにそこで傘姉に流れるのは、あんまりに無理があるだろ。ストーリーも無茶な展開でダメダメ。そもそも、主人公、さっぱり話に絡んでないし。

異ならぬ世の終わりより

あー、これで、北欧神話のフォローが入るのカー。だけどそれなら、よくある辞書形式の説明にしたほうが良かった予感(^^;。……あとは、おまけシナリオもクリアして終了。

総評

ふたみルートは最高傑作級と言える内容だったのだけど、残りが酷すぎる。まあ、トータルではそこそこ満足かな。キャラのやり取りは面白いし、シナリオの引っ張る謎の見せ方もなかなかだし、恋愛モノとしてもふたみルートは素晴らしかったです。……だからこそ、ふたみルート以外はゴミでしかないのは、残念無念。いや、ここまでシナリオによって出来不出来が激しいのも珍しいよなぁん。

メモ

せっかくなので、北欧神話について、ちょー簡単なメモ↓。

激怒(オーディン):
北欧神話の最高神。異名として望む者(オースキ)。槍(グングニル)を持ち、18のルーンを身に刻む漢。智恵に渇望してたりする

槍(グングニル):
オーディンの持つ槍。名工イヴァルディの作。必中の効果を持つ

神々の黄昏(ラグナロク):
北欧神話における終末の日。太陽はスコールに月はハティに飲み込まれる。赤い雄鶏フィアラルの鳴き声により巨人たちが目覚め、神々との最終戦争が勃発、オーディンは魔狼フェンリルに喰い殺される

フローズヴィトニル(魔狼フェンリル):
世界をまるごと飲み込めるぐらいでっかく、そして凶暴な狼。ラグナロクにはオーディンを喰い殺す

嘲るもの(スコール):
魔狼フェンリルの子。太陽を追いかけてる狼。ラグナロクには太陽を飲み込む

憎むもの(ハティ):
魔狼フェンリルの子。月を追いかけてる狼。ラグナロクには月を飲み込む

主張する者(クヴァシル):
賢者。フィアラル、ガラールという小人に殺されちゃう。血は智恵を授ける蜜酒となる

病める舌(スットゥング):
フニット山に住む巨人。クヴァシルの血を小人から奪うが、オーディンに妹を寝取られ、クヴァシルの血もオーディンに取られてしまう

骸を貪り喰らうもの(ワルキューレ):
戦女神、ヴァルキリー。オーディンの使者で戦場を駆ける。複数の神々を纏めた総称で、個々の神は→。斧の時代(スケッギョルド)、盾を壊す者(ランドグリーズ)、軍勢の守り手(ヘルヴォル)、槍の戦(ゲイルスケグル)、軍勢の戒め(ヘルフィヨトル)、神々の残されたもの(レギンレイヴ)etc.

A(アルヴィス):
小人の賢者。ラグナロクに備え、オーディンの孫娘と引き換えに武器の製作を依頼される。結局は、オーディンの孫娘は得られず武器だけ騙し取られてしまう

ASK(アスク):
オーディンに作られた最初の人間

[ 2007.02.24 ]