最近読んでおもしろかった「小説家になろう」の作品(2018年4月)

更新を楽しみにしていた『察知されない最強職《ルール・ブレイカー》』が書籍化決定っ!! せっかくなので、『察知されない最強職』をはじめとして、最近読んでたおススメの「小説家になろう」の作品を紹介していきます。一応、過去に紹介した作品と書籍版で読んでる作品は除いて。過去のおすすめ記事は以下の通り。

今回の紹介も含めて改めてみると、……俺、無能から俺TUEEEEEEする展開が好きなんだな(^^;。

察知されない最強職《ルール・ブレイカー》

とにかく導入が素晴らしい。いや、なろう系の作品って、導入がいまいちなのが多いのだけど、この作品は「生まれ変わりたいなら、1時間以内にある人物を殺せ」ですよ。キャッチーな導入が凄いよね。作者はライトノベル作家の三上康明、さすが、プロ作家という感じ。連載開始10日で書籍化のオファーが来たらしい のだけど、この導入なら納得ですよっ!!

まあ、冒頭が終わると、冒険者になったり学園に通ったり、良くも悪くも異世界転生・転移のテンプレ展開。そこから、最新の第五章になると、チートスキルを活かして世界各国を裏から操るような展開になり、それがまた断然におもしろくなってます。

人喰い転移者の異世界復讐譚 ~無能はスキル『捕食』で成り上がる~

とかく残虐なシーンや展開が多く、若い読者は卒倒するんじゃねーか?<をい なろう系がヌルいと感じてる方に、おすすめしたい作品です。

内容は、クラス丸ごと召喚されるパターン。凄惨なイジメにあっていた主人公が、授かったスキルでクラスメイトに復讐していく展開なのだけど、その主人公の能力がリアルに捕食するというもので、このグロさがすげーセンスある。イジメシーンといい、復讐シーンといい、ひたすら生産で残酷な展開が続くのよ。出てくる登場人物も、みんな歪んで病んでいるのも凄い。

物語はちょうど100話で完結済み。残念ながら書籍化はされていない模様。

無職の英雄 ~別にスキルなんか要らなかったんだが~

女神により授けられる“職業”により能力が決まる世界で、最弱の“無職”にも関わらず、周りを圧倒していく少年の物語。無能が俺TUEEEEEするパターンだと、迫害されたり差別があったりわりとシリアスな作品が多いのだけど、これは、コミカルなテイスト。相手をボコっては「これで《無職》のはずがない」というのを繰り返す展開で、それがめちゃくちゃおもしろい。

更新頻度も高く連載中ですが、書籍化はされていない模様。

出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした

これも無能が俺TUEEEEEするパターン。いや、どちらかというと、元英雄が能力を隠して田舎でスローライフをしようとして失敗するパターンといったほうがいい気もするけど。実家を追放されるのだけど、主人公としては、むしろ願ったりで悲壮感とかそういうものはなかったりする。むしろ、生命を顧みず覚悟の上で行動する父親に対して、軽い気持ちで邪魔をすることになる主人公が酷い(笑)。

物語は当初想定された結末を迎え、今は、新しい展開が始まったところ。って、綺麗に終わってたところなので、この後、どうするつもりなんだろ?

戦慄の魔術師と五帝獣

これも無能が俺TUEEEEEするパターン。無能のため実の親兄弟から殺されそうになり、絶望の先で真の力に目覚める展開。親兄弟との愛憎を軸に物語は進み、これぞ無能主人公モノの王道、正統派。ただ途中から、家族との軋轢や葛藤ではなく、魔王との軸が移っていき、仕方ない面はあるとはいえ、ちょっと残念。てか、作者の人が、新シリーズを書き始めてから、更新ストップしてるんですけど(^^;。宝島社から単行本で4巻まで出てるみたいなのだけど、続きは出るのか、これ?

[ 2018.04.17 ]