第15回電撃小説大賞の感想まとめ
第15回電撃小説大賞4冊の各地の感想をまとめてみました。とにかく評価が高いのは『アクセル・ワールド』と『ロウきゅーぶ!』。『アクセル・ワールド』は完成度の高さとキャラの魅力を謳う人が多く、一方、『ロウきゅーぶ!』は、燃えるスポ根として高い評価を受けている印象。そして、人によって評価するポイントがまちまちなものの、総じて地味な評価を得ている『パララバ』。さらに、ラストの出来が悪いらしくて評判を落としている『東京ヴァンパイア・ファイナンス』、といったところかしら。
大賞
- アクセル・ワールド1 ―黒雪姫の帰還― /川原礫
(→感想リンク)
- 今までの電撃大賞の中でも上から数えた方が絶対に早い完成度の高さ。出だしから最高潮の盛り上がりを見せる傑作です。オススメ、超オススメ (上下の青い無限)
- 仮想(バーチャル)であって現実(リアル)でもある『加速世界』での格ゲー的設定とか、恋愛要素もたっぷりあって文句なしの一冊 (絵空事の最果て)
- 話のテンポがよく、設定も良く練り込まれていてこれぞ大賞作品っ (ちょいヲタ?バスタア日記)
- これは面白かった!黒雪姫先輩の魅力にやられまくり (booklines.net)
- 主人公を振り回すポジションでありながらしっかりと王道なヒロインやってるとこが最高! (今日もだらだら、読書日記。)
- もう少しこうだったら良かったなーと思う所もチラホラあったりもしたんですが、全体的には楽しく読めて満足 (まあいいか。)
金賞
- パララバ ―Parallel lovers― /静月遠火
(→感想リンク)
- 切ないストーリーをすごく透明感のある文章でつづり、そしてそれを絵柄のレベルで相性のいいイラストで包んだ正統派のライトノベルの良作 (少年少女科学倶楽部)
- 取り立てたインパクトはないけど嫌いな作風じゃないし面白かった (屠られ日記!(GNO2) - Yahoo!ブログ)
- 派手な設定や展開のない地味なお話なんですが、書きっぷりはかなりこなれているので物語としてしっかり面白い (上下の青い無限)
- パラレル世界のあっちとこっちを上手く掛け合わせて、二つの事件が一つにつながっていくストーリーの面白さを感じました (彩彩華美 - Yahoo!ブログ)
- 切なさやもどかしさが、多少ミステリ要素に押し負けて物足りない感じがしたものの、やっぱり私はこういうジャンルが大好き。満足です (絵空事の最果て)
- 切なさに期待しなければ楽しめた気がします (みりおんぐらむ)
銀賞
- ロウきゅーぶ! /蒼山サグ (→感想リンク)
- 東京ヴァンパイア・ファイナンス /真藤順丈
(→感想リンク)
- かなり楽しく読んでいたんですが...最後の1章が微妙 (まあいいか。)
- 面白くはありました。しかしながら、いくつかの群像劇ではあるけれど、結局それぞれがザッピングする事もなく一つ一つで完結しているのは物足りない (Alles ist im Wandel)
- 楽しい物語でしたが、あと少しの物足りなさも感じる、ちょっと惜しい感じ (FULL MOON PRAYER)
- 群像劇としてもオチとしてもぐだぐだだし。というわけで全くオススメはしません (上下の青い無限)
- そんなこんなで終盤までは楽しく読めていたんですが、終章で息切れ状態に (絵空事の最果て)
- 中盤まで面白かっただけに終盤のぐだぐだぶりに裏切られた気分 (いつも月夜に本と酒)
[ 2009.02.17 ]