[TVA]『とらドラ!』最終話の感想

4ヶ月遅れで、[TVA]『とらドラ!』のクリスマス辺りから最終話までを一気に消化。原作(→感想)に比べて、恋愛要素を維持したままのラストで、これは綺麗で感動的。あと、原作より、亜美の描写が丁寧なのもいいねぇ。いやぁ、良かった良かった。

や、クリスマスや修学旅行辺りでは、絵コンテレベルのシーンの取捨選択や、やたらと抑え気味の演出に違和感を感じていたので、「これ、大丈夫なのかしら?」と、正直、思ってたのだけど、最終話、特に、大河がいなくなってから、メールのやり取りを含めた一連のシーンは、きちんと各キャラの“想い”が明確にわかる作りになっていて、ほんと素晴らしいの一言。

まあ、そうは言っても、竜児、大河、実乃梨の三角関係が軸のハズが、終盤の肝心なところで、親との葛藤の話に置き換わってしまったことは、やっぱり、残念で仕方ない。多角関係を含む比較的長い恋愛モノでは、最後にどう決着をつけるかは非常に難しいとは思うのだけど、なんで逃げるかね。アニメ版では原作から、親との対立のシーンは大幅に削って、最後まで恋愛モノとして仕立てた改変は、大いに評価するところだけど、それでも、竜児の変心は、描写も足りずボヤケてしまっていて、ほんと残念だなー。

[ 2009.07.22 ]