第5回MF文庫Jライトノベル新人賞作品、感想まとめ
第5回MF文庫Jライトノベル新人賞の感想がだいたい出揃ってきたので纏め。って、私、一作品も読んでねぇ(汗;。
感想を見て回った印象では、『ごくペン!』が笑える作品として凄く高評価で、『ゴミ箱から失礼いたします』も、読み手を選ぶもののかなり評価が高い感じ。最優秀賞の『まよチキ!』は、出来は良いもののオリジナリティに欠けるといった辺りか。あとの佳作の作品たちは、『竜王女は天に舞う』は比較的良いものの、他は、どれも微妙な感じなのかしらん?
最優秀賞
- まよチキ! /あさのハジメ
- キャラ作りは上手いし会話のテンポも良いし、話の展開もそつがない。 中でも特筆すべきはスバルが可愛さ (いつも月夜に本と酒)
- どこかであったなと感じるデジャビュっぽい気がしたりもしましたが、執事に固執する秘密や過去のトラウマなどオリジナリティの部分を絡めて独自のラブコメを展開しているので進行の速さも相まって飽きのこないところは非常によかったです (彩彩華美)
- 正直なところどこかで見た様な設定ばかりでアレなんですが、それでもきちんと一本の話になって纏まっていてなかなか楽しいお話でした (ぶNOG)
- 完成度が高い分、物語がよくある型にはまっている。終盤は駆け足になった気がしないでもない、けれど――それでも楽しめました (Infinity recollection)
- 全体的に堅実なお話作りで粗はないけど尖った部分もないという、それゆえの<最優秀賞>なんでしょうね (屠られ日記!)
- MSにたとえるならジムカスタム、特徴のないのが特徴 (Alles ist im Wandel)
優秀賞
- ゴミ箱から失礼いたします /岩波零
- ほんわかなのにシュールというなんともいえない独特な雰囲気がたまらない (いつも月夜に本と酒)
- シュール。 妖怪というか、むしろ誰も変態というべきか。 徹頭徹尾コメディなので、シュールな芸風を許容できれば楽しめる作品 (Alles ist im Wandel)
- 何だか心がほわほわ、ほっこりするというのか。読み終わったときに、でも何かいいなと思えるそんな作品に仕上がっている (Infinity recollection)
- 見事な統一感と奇をてらっているわけではないのにもかかわらずなぜか新鮮味溢れるパターンの笑いを魅せてくれました (彩彩華美)
- 設定だけで笑えるから、きっと面白いに違いないと思って読んだら、本当に面白かった (booklines.net)
- ぶっちゃけ言いましょう―― 意 味 が わ か ら な い ! (絵空事の最果て)
- これは学園ラブコメ……か? 笑いのポイントが全然わからんかった (ラノベ365日)
審査員特別賞
- ごくペン! /三原みつき
- やば、なんだこの面白さは (booklines.net)
- なんとも不思議な作品。 パーツは荒唐無稽なのにストーリーは何故か上手いことまとまっている (いつも月夜に本と酒)
- 単に笑えた、楽しかった、ラブコメが素晴らしかったという以上に、一つの物語として確固とした骨太の骨子があった (徒然雑記)
- 笑いに笑った挙句、少しだけホロリとさせてくれる、そんな作品でした (まあいいか。)
- いやホント笑えた。もう露骨過ぎるくらいおバカ丸出しのギャグなんですが、悔しいけど笑っちまいました (絵空事の最果て)
- ヤンキーにしてもヤクザにしても、それらしくキャラの表面をなぞっているだけでどこか素人臭くてリアリティを感じなかったのが不満な点として大きい。ラブコメ要素もいまいち (ラノベ365日)
佳作
- オトコを見せてよ倉田くん! /斉藤真也
- 設定やキャラ造形に「軽さ」以上に「薄さ」をどうしても感じてしまって、どうも乗り切れない (睦月堂工房)
- 導入部は楽しめていたのですが、それ以降は下降線を辿ってしまいました (Infinity recollection)
- うーんキャラの魅力もラブコメとしてもいま一歩 (屠られ日記!)
- 優柔不断な主人公って、二股を書きたい作者にとっては便利な存在かもしれないが、延々と煮え切らない態度を見せられる読者はたまったものじゃない (ラノベ365日)
- 微妙。二股を掛けざるを得ない状況は分かるけれど、ちょっと主人公が情けないなぁ (まあいいか。)
- 竜王女は天に舞う /北元あきの
- 三人のヒロインはそれぞれ個性が出ているしアクションも悪くない.これといって突き抜けた点はないけれど,かなりまとまっていた (十七段雑記)
- ファンタジーとしては非常に強固な土台と骨格で形成された質実剛健な出来栄えの作品 (徒然雑記)
- 全体的には「手堅いなー」と言う印象。派手さはないけれど、よくまとまっていて楽しめました (随想)
- ……、まさかここまでFateだとは (Infinity recollection)
- プシュケープリンセス /刈野ミカタ
- ラグナ・クラウン /三門鉄狼
[ 2009.12.13 ]