第21回ファンタジア大賞&第1回ネクストファンタジア大賞、感想まとめ
富士見ファンタジア文庫の第21回ファンタジア大賞と第1回ネクストファンタジア大賞の感想を纏めてみました。「雰囲気はよい」という感想が目立つ『神さまのいない日曜日』、ナルシルトな主人公に耐えられるか否かで評価が分かれる『中の下!』、これもキャラの好みで評価が分かれる『スノウピー』、そして、W受賞にしては微妙な感想が多い直江ヒロトの『夏海紗音と不思議な世界』と『ヘヴンズ・ダイアリー』。……それにしても、応募時には読み切りだっただろうに、ほとんど続編前提になってるのんね。
第21回ファンタジア大賞
- <大賞> 神さまのいない日曜日 /入江君人
- 可愛いヒロインも、せつない物語も、軽妙な登場人物たちの掛け合いも、全部詰まっていました (平和の温故知新@はてな)
- 退廃的な世界観と、なんだか妙な切なさが良い雰囲気を出しています (随想)
- 何か少し描き切れていないような物足りなさも感じましたが、どこかフワフワとした柔らかさのある、素敵な物語でした (FULL MOON PRAYER)
- 雰囲気は充分伝わって来た。が、話がイマイチ伝わって来なかった (●SIDE ONE●)
- 恋愛要素もないし話も暗いし、大人向きで中高生にウケるかどうかも疑問だなぁ (ラノベ365日)
- <金賞> 中の下! ランク1.中の下と言われたオレ /長岡マキ子
- これは面白かった!ラブコメ模様もいいけど、それ以上に恋の行方が気になるお話です (booklines.net)
- トンデモなキャラクターがトンデモな学校でトンデモな試験をする話ですが、読んでいるとなにやらフワフワとした楽しい気持ちになる (いつも感想中)
- 結構面白かったです。読み始めた序盤は、主人公の勘違いしたナルシストぶりが物凄く鬱陶しくてどうしようかと思ったのですが (まあいいか。)
- 主人公が自分大好きで、自分の良いように物事を解釈する、少々イタイ子なので、そこに嫌悪を懐くと思います (Infinity recollection)
- ナルシルトな主人公が痛々しくて、序盤からすでに読むのが辛かった (ラノベ365日)
- <読者賞> 夏海紗音と不思議な世界1 /直江ヒロト
- つまらないわけじゃないんだけど、どこか見たことあるような描写が多くて、どうしてもノリきれない (booklines.net)
- 微妙。謎の島を探しに、海へ出る!! と言う感じのお話だったので、どれだけワクワクさせてくれるのか期待しながら読んでいたのですが、あんまりロマンを感じられないまま読み終わってしまった (まあいいか。)
- 好きな要素を詰め込むのは結構だがそのまとめ方が下手。中でもヒロインである紗音のバランスが悪い (いつも月夜に本と酒)
- 海洋冒険物としても、SFとしても、ラブコメとしてもなーんか中途半端な印象 (随想)
第1回ネクストファンタジア大賞
- <金賞> ヘヴンズ・ダイアリー001 /直江ヒロト
- ノンビリとした雰囲気が好きな人は好き、嫌いな人は嫌いと、好みが分かれそうな作品 (まあいいか。)
- メインヒロインの魅力が欠けていたのと物語性の伸ばし方を誤っていたのが残念 (ラノベ365日)
- ストーリーがどうのこうのという以前に、作者とは笑いのツボが全く噛み合わない (いつも月夜に本と酒)
- たぶん、この人の笑いのセンスが、僕と合わないんだ (booklines.net)
- ギャグに落ちている部分と落ちていない部分の差が激しい。結果として、笑える面白さにはならない (Infinity recollection)
- <銀賞> スノウピー1 スノウピー、見つめる /山田有
- スノウピーがいるだけで、平凡な日常がちょっとした不思議に彩られていくのが素敵 (ラノベ365日)
- 異常な鈍感さと常に受身の姿勢に時々イラッとする。でも、その鈍感さが一人の少女の魅力を最大限に引き出している。可香谷さんである (いつも月夜に本と酒)
- サブヒロインであるクラスメイトの可香谷さんがお気に入り。主人公に積極的にアタックを繰り返すツンデレキャラ。その言動が凄く可愛い (まあいいか。)
- 主人公はもとより、スノウピーにも可香谷にもそれほど魅力を感じなかったのが痛かった。そんなわけで少し残念な評価となりました (屠られ日記!)
- 登場人物の魅力が良く分かりませんでした。魅力が分からなかったので、読んでいて楽しくありませんでした (Infinity recollection)
[ 2010.03.29 ]