[映画]『“文学少女”』の感想
号泣、えぐえぐ。や、失恋モノや別れの物語には、とにかく弱いのよ。映画館でダダ泣き、むちゃ泣けるぅ~~~~(T-T)。
というわけで、人気ライトノベル“文学少女”シリーズ(→感想)の劇場版。ストーリーのベースは、『“文学少女”と慟哭の巡礼者』。つまり、井上ミウをメインとした物語。いやぁ、美羽役の平野綾がすげーハマリ役。物語の中心に位置する美羽が、とにかく光ってるので、すごくいい作品に仕上がっています。や、平野綾に限らず、キャストはかなり頑張ってるのがいい。あ、心葉の妹は、せっかくならキョン妹のあおきさやかにすれば良かったのに。<をい
ただ、映画化としては、かなり中途半端かしらん。映画化としての制約があるのは当然なんだろうけど、それにしたって、キャラデザは、原作イラストの竹岡美穂の絵を活かすでもなく、セル的な塗り方に合わせて大きく変えるでもなく、かなり残念な絵になってしまっているし、ストーリーもよく言えば原作準拠ではあるんだけど、……シナリオ化するにあたって、全く工夫がないよね。単に、原作のアウトラインをなぞってるだけで、徹底的に尺が足りない。そして、演出も、直截的な表現が多くて雰囲気がいまひとつで、う~~ん、どうしても粗が目立つ作品になってしまっているような……。
[ 2010.05.06 ]