橋本紡が電撃文庫作家三人に謝罪した件について
物凄く大好きな『半分の月がのぼる空』(→感想)の作者である橋本紡が、いきなり電撃文庫のアニメ化作家三人に謝罪しはじめた のだけど、どうにも訳がわからない。メールで謝罪済みにもかかわらず、あえて公開の場で謝罪し直すというのはどういうことなんだろう? しかも、謝罪文がまるで謝罪に見えないほど凄くフランクなんだけど、そんなフランクな関係にもかかわらず、ここに至るまで何ヶ月もかかっているのは一体……。
とりあえず、謝罪の契機となった一連の騒動を時系列に沿って並べてみたり。
- 2010年 9月 1日~ 2日
もともと橋本紡が、あるライトノベル作家との会話を例に挙げながら、30代前半の世代について語ったのがはじまり。
Togetter - 「橋本紡氏を中心とした、「30~35歳の世代に見られる自負・自虐気質」についての会話」
- 2010年 9月27日~30日
橋本紡の語った世代論について、「このラノベ作家は誰だ?」と 2ちゃんねるで話題に。そして、それを支倉凍砂経由で知った杉井光が「これ僕じゃん」とカミングアウトしたことをきっかけに、広く伝播することに。
橋本紡と話してた作家って誰だろう - 主にライトノベルを読むよ^0^/
Togetter - 「橋本紡版「ばけらの!」について杉井光氏が補足」
- 2011年 2月 2日~11日
2ちゃんねるからtwitterを経てネットに拡散していった動きが、実は一部の作家グループが橋本紡をDisるために示し合わせたものだったと聞いた橋本紡は、「これはイジメだ」と告発をはじめる。
Togetter - 「橋本紡「工作」に対する意見」
橋本紡オフィシャルblog : わかりあうこと。
橋本紡オフィシャルblog : 証拠。
- 2011年 3月 9日
杉井光、支倉凍砂、成田良悟の三作家へ、イジメグループと関係ないのにその一員であるように誤解させてしまった、と謝罪。
Togetter - 「橋本紡氏の支倉凍砂氏・杉井光氏・成田良悟氏への謝罪ツイート」
あれ? 成田良悟ってどこに絡んでたんだ(^^;。それにしても、イジメの存在そのものを否定しているわけではないんだよなぁ。イジメ告発の際には、「名乗りでている作家も含めて」加担していたと言っていたのに、いろいろと疑問が残るよなぁ。「杉井君は十年前から付き合ってる」ということは、杉井光のデビュー前からの付き合いなのに、この距離感。どうやら編集サイドにも話は行っているようなので、なんだかいろいろ大変だ……。
作家4人のプロファイル
- 橋本紡 (1967年生/1998年デビュー)
『猫目狩り』で第4回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞。代表作の『半分の月がのぼる空』はアニメ、ドラマ、映画化。ここ数年はライトノベル以外のレーベルで活躍中。 - 杉井光 (1978年生/2006年デビュー)
『火目の巫女』が第12回電撃小説大賞銀賞。速筆が有名で、2011年2月は『神様のメモ帳』他4冊も刊行。『神様のメモ帳』はアニメ化決定。 - 支倉凍砂 (1982年生/2006年デビュー)
『狼と香辛料』が第12回電撃小説大賞銀賞。デビュー作の『狼と香辛料』が大ヒットしアニメ化。この2月に堂々完結。 - 成田良悟 (1980年生/2003年デビュー)
『バッカーノ! The Rolling Bootlegs』が第9回電撃ゲーム小説大賞金賞。『バッカーノ!』『デュラララ!!』の二作がアニメ化。
[ 2011.03.10 ]