団塊Jr世代な私のラノベ遍歴

一部ラノベブログで、今までの読書遍歴を書くのが流行っているようなので、私も書いてみます。まあ、今でこそラノベブログをやってますが、ラノベを趣味と言える程度に読むようになったのって、ほとんど社会人になってからだぞ(^^;。まあ、富士見ファンタジア文庫が創刊されたのが、高校を卒業したあとだしな。高校の頃は、まだ、角川スニーカー文庫なんかも角川文庫の青帯と呼ばれてた世代です。

せっかくなので初めに、ほかの方の読書遍歴をまとめてリンクしときます。

小学時代

かなりあやふやだけど、たぶん子供用にリライトされた海外SFと『ルパン』『ホームズ』は読んでた記憶がある。『ホームズ』は中学に上がってからだったかも。

よく覚えてるのは TVアニメ『未来少年コナン』の原作『残された人びと』で、これが糞つまらなかった。アニメと違い、暗くジメジメして盛り上がるような場面もなく、これでなにがおもしろいのかと。この『残された人びと』と、さらに高校生頃に読んだ『少女パレアナ』(『ポリアンナ』の原作)がまたつまらなくて、この二作のせいで、海外の小説は敬遠するようになったという……。

中学時代

はじめて読んだラノベは『少年ケニヤ』。いや、普通はラノベにカウントしないかしらん。ちょうど角川がアニメ映画化した頃で、ガチのオタクだった担任の先生が、自分のコレクションを教室に持ち込んでいて、それで読み始めたのが最初。確か、図書室の利用率が悪いので各教室に本を置こう、みたいな話があって、それで、先生が持ち込んだんじゃなかったかな。当時、学級委員だったので、よく先生の本を職員室に取りに行ってたように覚えてるのだけど、『少年ケニヤ』と同じ作者の『少年王者』以外は覚えてない……。

それ以外だと、吉川英治や山岡宗八の歴史小説はたまに読んでいて、のちに『信長の野望』や『天下統一』とかの歴史シミュレーションゲームを買ったりしたのはこの影響。あと、教科書や問題集で小説の一部を読むと続きが気になっちゃう子だったので、そういう小説もたまに読んでました。芥川は好きだったけど太宰は面白くなかった記憶。

高校時代

一般的にライトノベルに分類されるものの中で初めて読んだのは、たぶん、夢枕獏の『キマイラ』か菊地秀行の『吸血鬼ハンターD』。高校の友人に凄い読書家がいて、その友人のおススメをたまに読んでました。『キマイラ』『吸血鬼ハンターD』『エイリアンシリーズ』『ルナ・ヴァルガー』等々。緑背表紙時代のソノラマ文庫と角川文庫・青帯(角川スニーカー文庫の前身)の代表作はだいたい借りて読んでたはず。なかでも『キマイラ』は、今でも好きなシリーズの一つです。いやー、当時のラノベはちょうど高校生をメインターゲットにするものが多かったこともあり、まさに世代ドンピシャ感がたまらなかった。今のラノベよりもエロエロで、ドキドキしながら読んでいたのを覚えてます。

大学時代

友人宅ではじめて富士見ファンタジア文庫を見たときの衝撃はよく覚えています。「まさにオタクの私向けの小説ではないか」と。それから友人に借りて、『タイラー』や冴木忍の一連の作品、さらに少しあとになるけれど、『スレイヤーズ』や『オーフェン』も友人から借りて読んでました。『スレイヤーズ』はアニメを先に見た口です。

で、この頃までは、ラノベは友人に借りて読むものだったのだけど、自分で買って読むようになったきっかけは、小泉まりえ『彼を思うと涙がでるの』。当時、大ファンだった漫画家の高瀬由香がイラストを描くということで買ったのですが、この小泉まりえの作品が素晴らしくてハマったハマった。

それで、似たような作品を読もうと思ったのだけど、小泉まりえ作品のような少女小説をおススメしてくれる友人はいなくて、それで仕方なくコバルトやティーンズハートの新刊を毎月本屋で一通りチェックして、気になる作品を買うようになったのね。でも、当時の少女小説って、基本的にストーリーはすべて一緒なんですよ。深く読み込まないと作品ごとの微妙な、けれども決定的な差異がわからなくて、なかなかお気に入りを見つけるのに苦労した思い出が。小泉まりえ以外に、小林深雪、風見潤辺りをよく買っていたように覚えてます。

その後、少女小説でやっていた新刊のチェックを少年向けにも広げてやるようになり、電撃文庫創刊時の頃には、『クリスタニア』『瑠璃丸伝』を買ったりしてます。『瑠璃丸伝』の松枝蔵人は、『聖エルザクルセイダーズ』の頃から好きで、ラノベを買うようになった頃にお気に入りだった作家さんの一人です。

大学院時代以降

今から20年少し前の大学院生のときにこのブログをはじめているんですが、当時、自己紹介のページで好きな小説家と挙げていたのは、先に挙げた小泉まりえと、『ハイスクールオーラバスター』の若木未生、『星くず英雄伝』の新木伸、『ヤマモトヨーコ』の庄司卓。20年以上前なのだけど、小泉まりえ以外はふつうに現役。てか、『ハイスクールオーラバスター』も『星くず英雄伝』も、いまだに継続してるんですが……。

このブログは、もともと声優イベントと美少女ゲームが中心だったのだけど、ラノベの記述が増え始めるのは、2000年ぐらいからかしらん。某研究所勤めになって通勤時間が増えた頃か。そもそも、家ではほとんどラノベを読まなくて、だいたい通勤中に読む人です。そいえば今月から転勤で徒歩通勤になってしまったので、めちゃくちゃ読書量が減りそう……。

2002年にその年に読んだ小説のまとめを 書いてる けれど、面白かった作品として挙げてるのが、『ウィザーズブレイン』『マリみて』『月と貴方に花束を』とか、戯言シリーズも挙げてるな。2002年というと、『ハルヒ』以前で、ラノベブームが来る前なんですけど、この頃には、読んでるラノベの傾向は、今とほとんど変わってない気がするなー。

今でもラノベを読んでいるのは、10代女子が好きだから。<をい。いや、結局、恋愛モノが好きなのだけど、ヒロインが20代以上になると、愛欲的になったり、結婚、不倫のような要素が加わることが多くて、それが好きじゃないのよー。やはりヒロインは初々しい10代女子に限る。で、そうすると、当然、ラノベばかり読むことになるのんね。あとはやっぱり、そもそも、『キマイラ』にしろ『オーラバ』にしろ『星くず英雄伝』にしろ、80年代90年代から読んでるラノベがいまだに完結せずに続いてるってどういうこと!? 今や30代40代のラノベ読者も増えているという話もよく聞きますが、そりゃ10年20年30年続いているようなラノベがこんなにもごろごろしていたら、年齢上がっても読み続けるのが当たり前になりますよねぇ。

[ 2016.11.05 ]