[映画] シン・ウルトラマン

微妙。決してつまらないわけではないのだけど、『シン・ゴジラ』の二番煎じというか、劣化版というか。

もともとウルトラマン世代ではないんだけど、いやー、思った以上に初代『ウルトラマン』をなぞってたので、これ、復習必須な映画だったんじゃね? 最低限、ザラブ星人の「遊星から来た兄弟」、メフィラス星人の「禁じられた言葉」、あとは最終話あたりはちゃんと直前に見てから映画館に行くべきだった。そりゃ微妙に感じるのも仕方ない。

いやまあ、メフィラス星人とのやりとりとかはおもしろかったのだけど、うーん、後半のストーリー展開は強引だし、印象的なシーンや演出も乏しい。演出面だと、セクシャルな見せ方が多めだったのは、今のご時世ちょっと気になるよね。とにかく、面白さの多くを初代『ウルトラマン』という元ネタに依存していて、元ネタを知らないと楽しめないタイプの作品なのよ。でもさー、『ウルトラマン』の放送って1966年だよ、直撃世代って60代じゃねぇか!! この作品を本気で楽しむには、ウルトラマンシリーズでも特に初代が好きで、その上で直前に復習して細かな部分もすべて覚えて臨むぐらいの気合いが必要だと思うんだけど、それって、めちゃくちゃ人を選ぶんじゃね? むちゃするなー。

[ 2022.05.16 ]