好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2022年5月


2022 5 2

オーバーラップ オーバーラップ文庫
信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 9.太陽の勇者と水の精霊王 /大崎アイル

Web版は、先日、本編完結した本シリーズだけど、書籍版もいよいよWeb版でいう第十章、モモ登場ですよモモ。いやぁ、第十章で物語が大きく変化するんですが、この展開はマジ凄い。Web版で読んでいた時、この展開の衝撃はほんと凄かった。

と言っても、モモ登場は次巻への導入だけなんで、今回のメインはあくまでフリアエ落ちるの巻。まあ、今までもフーリがマコトに惚れてるのはバレバレだったりしたわけですが(^^;。というか、フーリはヒロインポジとしては、ちょっと微妙な気がするんだよね。ハーレム要員としても、すでに四人目だし……。

フーリ以外だと、太陽の勇者との対決が見せ場だけど、……すげー圧倒的すぎる。いや、Web版を読む限り、この後もどんどん強くなっていくマコトだけど、その後のマコトと比べても、この時のマコトは圧倒的だよね。マコトの精霊兵器化とアレクサンドルを温存したまま大魔王イヴリース戦に臨んでいたら楽勝だったと思うんだけど、その芽を潰したイラ様はほんと駄女神だ(笑)。そして、アレクサンドルと教会の描き方は、正直、雑だと思う。いきなり出てきた感が強いよねー。まあ、そこからの怒涛の急展開が凄いんだけど。

なにはともあれ、次回いよいよ第十章に本格的に入るのですごく楽しみ。ただ、Web版では十章ちょっと長めなので、書籍化でどうするんだろ? Web版ままだと今までのヒロインズがいきなり出番が少なくなったりすると思うんだけど、あんまり改変とかはしないかな?

[ 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 ]


2022 5 9

オーバーラップ オーバーラップ文庫
死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱くVII(上) /彩峰舞人

アシュトン……。

どうせ「実は」というような展開だろうなと思っていたのだけど、マジか。これは凄いな。

最終巻予定だったのが、結局、長くなって今回は上巻ということなんだけど、流石にラスト間近だけあって、アースベルト帝国とファーネスト王国だけでなく、神国メキアとサザーランドも、もう、大陸の運命を決める天王山かくやという状況。まさに世界の危機。とにかく、新たに皇帝となったダルメスが異次元すぎてヤバすぎる。……まあ、対ダルメスという意味では、オリビアがいるので、いまいち緊迫感が弱い気がするけど(^^;。

それよりも、この巻はなんと言ってもアシュトンで、……ここまで読むのが辛い展開は、ほんとに凄い。クラウディアにしろオリビアにしろむちゃくちゃ心にくる。これはもう言葉にならないな。

[ 死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く ]


2022 5 16

[映画] シン・ウルトラマン

微妙。決してつまらないわけではないのだけど、『シン・ゴジラ』の二番煎じというか、劣化版というか。

もともとウルトラマン世代ではないんだけど、いやー、思った以上に初代『ウルトラマン』をなぞってたので、これ、復習必須な映画だったんじゃね? 最低限、ザラブ星人の「遊星から来た兄弟」、メフィラス星人の「禁じられた言葉」、あとは最終話あたりはちゃんと直前に見てから映画館に行くべきだった。そりゃ微妙に感じるのも仕方ない。

いやまあ、メフィラス星人とのやりとりとかはおもしろかったのだけど、うーん、後半のストーリー展開は強引だし、印象的なシーンや演出も乏しい。演出面だと、セクシャルな見せ方が多めだったのは、今のご時世ちょっと気になるよね。とにかく、面白さの多くを初代『ウルトラマン』という元ネタに依存していて、元ネタを知らないと楽しめないタイプの作品なのよ。でもさー、『ウルトラマン』の放送って1966年だよ、直撃世代って60代じゃねぇか!! この作品を本気で楽しむには、ウルトラマンシリーズでも特に初代が好きで、その上で直前に復習して細かな部分もすべて覚えて臨むぐらいの気合いが必要だと思うんだけど、それって、めちゃくちゃ人を選ぶんじゃね? むちゃするなー。

[ [映画]『シン・ウルトラマン』感想 ]


2022 5 23

KADOKAWA 電撃文庫
創約 とある魔術の禁書目録(6) /鎌池和馬

いやいやいやいや、いまさら当麻を“普通の高校生”扱いするの、無理がありすぎだろ。パワーインフレも酷くて、今回の登場する超絶者たちは“個人で魔術サイド全体に匹敵する力を持つ”という説明なんだけど、いやいやいやいや、弱小秘密結社にしか見えない魔術師の集まりなのに、さすがにそれは盛り過ぎだ。“個人で魔術サイド全体に匹敵する力を持つ”と言いつつさっぱりそう見えないのがほんと最悪に最悪。あんまりに説得力がなさすぎるのだけど、このままこんな調子で続けるの? ここまでしないと続けられないなら、素直にシリーズ完結した方が良くない?

いやー、普通の高校生扱いしないとストーリーメイクしづらいのはわかるんだけど、結局、本気を出したらあっという間だし、この巻一冊、マジくだらない。ゴミ。そもそも、俺は、食蜂と美琴目当てで読んでるんだよ。『禁書』なんて、食蜂と美琴がどつき漫才しながら、たまに一方通行とラストオーダーが登場して来ればそれでいいんだよ。なんで、意味のない強敵設定の敵とか出してくるかね。もう、がっかりだなー。

[ とある魔術の禁書目録 ]


2022 5 30

KADOKAWA 電撃文庫
続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(4) /佐島勤

非合法過激派組織「FAIR」、達也が絡んでからの扱いがめちゃおもしろすぎる(笑)。

お話としては、達也が強すぎるので、いかに達也が動くのを遅くするか、達也が動いてからいかに圧倒的な力で叩き潰すかが肝ではあるんだけど、いやー、わざわざ真由美のアメリカ旅行が完全に無駄なエピソードになってるのが凄い。達也の参戦を遅くしレナの見せ場を作るためとはいえ、もうちょっとプロットなんとかならんかったのか。ただ、達也参戦からは、期待通りにおもしろくて、もう、達也と光宣が無双すればそれだけで最高におもしろいんだよな。このシリーズ。

あとがきを読むと、うわー、一応悪役扱いのローラ&ディーンを、まだ使うつもりか!? 全然期待できない(笑)。というか、ここからが『メイジアン・カンパニー』の本格的な物語になるのんね。目指すところは、菊地秀行のエイリアンシリーズって、今までと全然違うテイストだと思うんだけど、大丈夫なんだろうか。

[ メイジアン・カンパニー ]