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アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生(18) 師族会議編<中> /佐島勤 -
師族会議を襲ったテロの解決を口実に、将輝と真由美は、司波兄妹の間に割って入ろうと……。生命をかけて四葉をつぶそうとするテロリストも、まさか、高校生の恋愛のダシに使われるとは思わないわな。素晴らしいっ!! ……それにしては、将輝も真由美も、特に真由美がさっぱり活躍しないわけですがっ。えっと、活躍は次巻?
おまけのテロ捜索のほうは、……おいおい、俺たちは「俺TUEEEEE」が読みたいんだよっ!! そんな取って付けたような苦戦なんてせずに、さっくり解決しろよっ!! うーん、下巻まで話をつなげるんなら、米国壊滅とか、反魔法師市民大虐殺とか、そのぐらいまでやってくれないとガッカリだぞ。というか、この作品、設定のバランスがおかしくて、描かれてきたような四葉や十師族の権力があれば、そもそも、対応する政治家が若手って時点で変で、最低、大臣クラスじゃなくちゃおかしくね? マスコミを動かすのが一高校生の伝手ってどういうこと? あれだけの実行組織を持っているのに、資金力や政治力がぜんぜんなってない十師族だけど、それにしたって、この対応は酷すぎるだろ。いや、設定がヘッポコなのは今更だし、描写が弱いのも、単純に作者の力量不足だと思うのだけど、「俺TUEEEEE」が売りの作品なんだから、あの程度のトラブルは簡単にねじ伏せてほしいなぁ。まあ、そこら辺のカタルシスは、全部、下巻で見せてくれるのかもだけど。どちらにしろ、下巻に期待だっ!!
[ 2015.11.12 ]