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KADOKAWA 電撃文庫
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIV /宇野朴人 -
号泣。敵国キオカかとの最終決戦からの第四章が、とことん泣ける構成で、なんども泣かせる(T-T)。シリーズラストを飾るに相応しい、感動の最終巻でした!!!
帝国本土への侵攻を開始したキオカ軍との最終決戦。キオカ軍を率いるジャンと帝国を率いるイクタ、互いに最善手を打ち続けるような、二人の知将の激突が魅せる魅せる。戦記モノで、一方の将を貶めることなく、ここまで両者とも天才を感じさせながらの激突を描いた戦争は、なかなかないよね。そして、そこまで素晴らしい激突を描いておいて、さらにそれを超えて素晴らしかったのが、戦後の帝国におけるイクタの戦い。もう、とにかく泣ける(T-T)。
正直、戦争の終結からの展開は、納得感が弱いのだけど、ただ、それでもあの第四章はシリーズラストを飾るに相応しい内容で素晴らしい。もう、イクタと周りのキャラの想いがあふれていて、何度も泣かせる。泣かせすぎだろっ!! シャミーユとのラストシーンからしりとり、そして、最期まで。ほんとに素晴らしい(T-T)。
そして、余韻を感じさせるエピローグ。その後のみんなの情景もたまらないのだけど、えっと、ラストのラストはちと蛇足感が(^^;;;。……それがともかく、ほんと素晴らしい最終巻でした!!!
[ 2018.08.15 ]