-
KADOKAWA 電撃文庫
創約 とある魔術の禁書目録(3) /鎌池和馬 -
はっ、は、ま、づ、らぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~っっっ!!!!
『創約(3)』は白井黒子と浜面仕上のダブル主人公。警備員と風紀委員合同の『暗部』一掃作戦「ハンドカフス」を、風紀委員側の白井黒子と『暗部』側の浜面仕上の二面で描くというもの。白井黒子とは大人側の警備員が組むんですが、この警備員・楽丘豊富が冴えない独身中年で、まさか読者の感情移入を誘う役どころではないと思うのだけど、うわぁ痛い、精神的に読んでて痛い。やたらとこの一冊を読むのに時間がかかったのですが、500ページ近いページ数のせいであって、楽丘豊富のせいとは思いたくないな(笑)。
白井黒子が美琴や初春抜きで『暗部』側の能力者とギリギリの戦闘を行うのも珍しく白熱していて凄いんだけど、この巻の見どころはその黒子ではなく、あくまで『暗部』側ですね。悪役とは言え一人ひとりには事情や想いがある中、駆逐されていくのが切ない。そして、作戦を計画した一方通行の大きな挫折がまた切ない。その切なさが素晴らしいね。そして、浜面ぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!
[ 2021.02.15 ]