好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

KADOKAWA 電撃文庫
9S〈ナインエス〉XIII true side /葉山透

大団円。ちゃんと綺麗に終わった……。

12年ぶりに続きが出た『9S』もいよいよ最終巻。シベリアで再会した闘真と由宇はグラキエスによる世界滅亡までのタイムリミットが迫る中、長年行方不明だった峰島勇次郎といよいよ対峙する。と物語もいよいよ大詰め。いやー、峰島勇次郎との最終バトルが山場になるかと思ったら対決色はそこまで強くなく、父娘の対面、そして、禍神の血との決着という感じで、本当に物語の幕引きのための一冊だったんだな。感無量。

いやー、峰島勇次郎の行動にエモーショナルな動機づけをすることもなく、最期までマッドサイエンティストしていたのが良かった。世界から見たら凄く迷惑だよな。そして、マモンとルシフェルがやっぱ凄くいいわ。あと、闘真と由宇は、最終巻はじまって早々決着してしまって、流石にちょっと早いだろ(^^;。

[ 2024.02.26 ]