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集英社 スーパーダッシュ文庫
六花の勇者3 /山形石雄 -
これぞ騎士の生き様っ!! ゴルドフぅ~~~。いやもう、見事なまでにゴルドフ回ですよ。苦悩の果てに掴む忠義が素晴らしいねぇ。
魔神を倒すために神に選ばれた六人の勇者「六花の勇者」に纏わるシリーズ第三弾。ミステリ的な謎を絡めた展開がストーリーに深みを与えていて、素晴らしいシリーズなのだけど、今回は、ナッシュタリアに付き従っていたゴルドフの物語。ゴルドフって、六花の中で、まるで役に立ってない、ほとんど木偶と化してたわけですが、うわぁ、こんなに化け物だったのか、すげぇ。
もちろん今回も、ミステリ張りに真実が見通せない展開も素晴らしくって、計算された構成がマジ上手いよね。ただ、終盤はちょっと無理ありすぎるよなー。や、物語的には解決しないと話にならないとはいえ、あの状況で、ゴルドフがなんとかできるとか無理ゲーだろ(^^;。一筋縄ではいかないストーリーが本作の魅力とはいえ、筋肉バカ的なゴルドフに頭脳労働させるのは、さすがにムチャだったような。
それにしても、今まで活躍してたアドレットが、今回、マジ道化になってるんだけど、ホント容赦ないな(笑)。てか、テグネウにいいようにやられるばっかりで、六花の今後はホント大丈夫なんだろうか?
[ 2012.11.26 ]