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集英社 ダッシュエックス文庫
紅 ~歪空の姫~ /片山憲太郎 -
6年半ぶりの新刊。裏十三家筆頭の≪歪空≫の一人娘・魅空が、真九郎争奪戦に参戦、という話なのだけど、アレ? これで終わり?? 裏十三家筆頭の化け物というわりには、わりとあっけなく決着がついてしまい、ええっと。なんだか、作者のリハビリ&今後の展開のための前座のような話だなー。
まあ、六年半たっても、片山憲太郎の歪んだ世界観は健在で、かつ重要なことだけど紫は相変わらず可愛いっ!! 一方、真九郎は、物凄く流されるタイプの性格すぎて、いちいち腹が立つ腹が立つ。ここまで、腹立つ奴でしたっけ? これは、紫や銀子が不憫すぎる。物語はあっけなく決着してしまい、ページ数的にも少なめなので、物足りなさは否めないかなー。まあ、続きへの振りのような話なので仕方ない部分もあるとは思うのだけど、次は、ちゃんと出るんだろうか(^^;。
[ 2014.12.28 ]