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早川書房
転生令嬢と数奇な人生を(4) 希望の階 /かみはら -
転生令嬢を主人公としたジェットコースター系少女小説も第4巻。敵役の皇帝のぶっ壊れぶりがヤバくて、主人公のカレンはチートなしで大丈夫か!?と思ってたのだけど、いやー、そうきたかー。でも、それはそれで主人公側を強化しすぎじゃね?
そんな感じで、ここにきて転生の秘密みたいなネタも開示されてきたのだけど、当初想像していたよりもいろいろ深い感じでスゲー。いや、この設定、最初から考えてた内容なんだろうか? まだ、あまり開示されてない遺跡の秘密なんかもそうなんだけど、想像以上にきちんと構築されてる風で凄いな。ただでさえ二転三転してる物語なのに、きちんとは計算して組み立てるように見えて、マジ凄いと思う。相変わらず、先の展開はさっぱり読めないけどなー。
書き下ろしの短編「私が御使いになった日」は、ネット小説でよくある転生からの追放ものに関して私が感じてた違和感のいい感じの回答になっていて面白かった。そうだよなー、たとえ能力低くても、異世界の転生者というだけで、十分な価値あるよなー。……まあ、現代日本の知識を十分に吸収していたら、もっと科学的に進んでてしかるべきだと思うので、この短編は短編で違和感あるのだけど、ここら辺も先々解消されていくのかしらん?
[ 2022.10.12 ]