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早川書房
転生令嬢と数奇な人生を(5) 皇位簒奪 /かみはら -
サブタイトルがネタバレすぎるっ!!
今回はサブタイトル通りで、ライナルトがカール皇帝を倒し新皇帝として即位するまで。この作品特有のジェットコースター感はあまりなく、今までの物語が綺麗に収束するようなそんな一冊。ほんとに綺麗に決着していて、ここでエンディングに入っても不思議ではないと思うんだけど、えっと、続きは何やるんだ? ライナルトとカレンの恋愛話?
それにしても、今回は物語のクライマックスということで、いやー、手に汗握る展開が凄い。開戦から箱をめぐる闘い、そして、ヴィルヘルミナとの決着までカレン大活躍。なのに、凄惨で陰鬱な雰囲気がまた上手い。だからこそ、ライナルトとカレンの関係が光るよねぇ。ただ、開戦に至るまでは、前巻で、すは、ライナルトの大ピンチ!みたいな感じだったのが、想像よりもぜんぜん危機的ではなくて、城塞都市エスタベルデでもう一波乱あっても良かったかな?と思わなくもなかったりも。
リイチロー。このタイミングでこの外伝を挟み込んでくるのは、今後の展開に関係してくるのかな? もっと精霊や転生者絡めてファンタジー色強めにしてもいいとは思うのだけど、ほんと、このあとどうするんだろ?
[ 2022.12.14 ]