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一迅社 一迅社文庫
星図詠のリーナ /川口士 -
主人公の目的が地図作りということで、「物語として地味すぎるだろ~」と思ったのだけど、どうしてどうして、非常に面白かったです。ベースは手堅いファンタジーとして作られていて、その上で、キャラが生き生きしているのがいいねぇ。
地図が好きな王女リーナが、ガチ百合な侍女サラと一緒に地図作りの旅に出かける……。という感じで、リーナとサラの仲睦まじい二人に、老騎士タルヴと粗野な傭兵ダールを加えたやりとりが、ほんと面白い面白い。ていうか、リーナとサラのうれしはずかし湯浴みシーンだけで、もうもう、ばんざーい、ばんざーいっ!! <をい
ストーリー的には、特に後半は、あまり地図作りなどの設定を生かしきれてない上に、展開にムリがあったりするのは残念だったけれど、まあ、手堅く正統的なファンタジーとしては、ぜんぜん出来は悪くない。や、やっぱり地図作りは地味目なので、今後どう続けるかは不安ではあるけど、続く続刊に期待です。
[ 2009.05.10 ]