『星屑セレナーデ(5)』感想
ラスボスの香澄ちゃん登場っ!! って、最終巻なのか。
『星の瞳のシルエット』の20年後の物語もいよいよ最終巻。前からちらちら姿は見せていたとはいえ、満を持して、香澄ちゃん登場。もちろんガッツリ絡んでくるわけだけど、うーん、あんまり香澄ちゃんらしさを感じないなー。『星の瞳』と違って、香澄ちゃんの視点ではないからかなぁ。いや、いきなり重い設定をぶちこんできたので、そのせいもあるかもだけど。あと、ビジュアル的にはちょっと何とかならなかったものか。森下さんもそうだったけれど、みんなの憧れだったのだから、もうちょっと美人さんに描いてくれてもいいと思うのだけど。
しかし、香澄ちゃんはともかく主人公の柚希には、本当にさっぱり共感できない。思考パターンが意味不明すぎて、マジに読んでてキツかった。この最終巻でも、結局、なにがやりたかったんだ? なんか勝手に暴走して、よくわからないうちに終わってしまった……。やっぱ、『星屑セレナーデ』という作品は、あの懐かしい『星の瞳』のキャラが出て来る瞬間は楽しいのだけど、物語としては、ちょっとダメだったんじゃないかなぁー。
懐かしいキャラという意味では、おおぅ、最後の最後で出てくるか。そして、まさか彼も一コマだけとは出てくるとはっ。スナフキンはヤバい(笑)。いやー、やっぱ、懐かしいキャラが出てくるだけですげー楽しい。本編の連載終了からは30年以上経つけれど、やっぱり、『星の瞳』は最高の少女漫画だったと思う。大人になった香澄ちゃんたちが見れただけでも、本当に良かったっ!!
[ 2021.12.22 ]