好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

富士見書房 富士見ファンタジア文庫
黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り /細音啓

前半は、説明が下手すぎる論文を読んでるようにしか思えなくて、正直、かなり酷いと思ったのだけど、後半に入ってからは、とにかくスゲー。特に凄いのが、ネシリスvsファウマの激しいバトル。そして、そのネシリスを見つめるシャンテの想いっ!! もうもう、くらくらするぐらい、むちゃおもしろかったぁ~~

シャオから語られるクルーエルの秘密。互いに譲れない想いを確信し、ネイトとシャオは激突する……。という感じで、いよいよ始まる<イ短調>とシャオ一行のガチバトルっ!! そして、ネイトとクルーエルの恋愛も核心へ!! いやぁ、クライマックス間近ということで、すげー燃える展開でした。そして、その中でラストに挿入されている、贈奏「友達だから」がマジ泣ける。これで、次巻かっ!! 続きがとにかく楽しみですっ!!

ただ、前半の設定語りについては、丸々全部を登場人物に語らせるという手法そのものが下手だと思うのだけど、その内容自体も、読者に提示するには、まだまだ作り込みが甘くて、完成度が低い印象でした。もしかして、ここで無理やり設定を提示しなければいけないような、大人の事情とかでもあったのかしらん?

[ 2009.01.03 ]