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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
姫狐の召使い3 /春日みかげ -
いまいち、というよりも、つまんねー。いや、今回は、晴明の過去話とはいえ、晴明以外のキャラの扱いが、ぞんざいすぎてヒデー。まるで同じことしか喋らない、RPGのNPCのようだ……。ストーリーのほうも、たったそれだけのネタを描くのに、上手く話を膨らませているわけでもなく、ページ数だけ無駄に重ねてるだけで、どうにもツマラナイ。こんな丸わかりの話なのに、泣かせに走るわけではなく、なんら工夫するでなく、単にイベントを希釈して間延びさせてるだけとの印象。さすがに、ここまで酷い出来はいかんだろ~。
そいえば、今回は、安部晴明モノではお馴染みの賀茂保憲が登場。そうきたかー。……しかし、陰陽道の時代は、戦国時代、幕末と同じくらい良くネタになるけど、基本、安部晴明が中心なので、いつもお約束の人になってしまうのは、ある意味ツライよなぁ。いや、突然、歴史上のマイナーキャラを持ってこられても、付いていけないんだけどさ。
[ 2012.10.03 ]