織田信奈の野望
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
織田信奈の野望 /春日みかげ -
面白い面白い。戦国時代にタイムスリップしたら名立たる武将は可愛い女の子だった……、という歴史改変モノ?なのだけど、いやぁ、織田信長改め織田信奈をはじめ、キャラが楽しい。ツンデレツンデレっ!! 本来、戦国時代というと殺伐としてるもんだけど、女体化がいい感じにコミカルで楽しいノリになってたり。あと、主人公の相良良晴の知識が、無知でもマニアでもなく、『信長の野望』的なゲーム前提というのも、バランスがいいよね。素晴らしい。
[ 2010.07.11 ]
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
織田信奈の野望2 /春日みかげ -
戦国時代にタイムスリップした相良良晴が見たのは、戦国武将が美少女化した世界だった……、という天下布武ラブコメ第二弾。今回は、美濃攻略。どう見ても互いに好意を持っているのに、ツンデレ気質な良晴と信奈の二人の恋愛模様が楽しい楽しい。やぱし、きちんと史実のポイントを押えた上で、ラブコメと歴史改変をミックスした内容が、非常にバランスがいいよなぁ。そして、ラストも綺麗に感動的に仕立ててあって、もう泣けるぅ~。いやぁ、素晴らしいっ!!
[ 2010.07.28 ]
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織田信奈の野望3 /春日みかげ -
長政ぁぁぁぁぁぁぁっっっ!! まさか、そーゆー設定とはっ!! にやにやしてしまうではないか(^^;。……というわけで、天下布武ラブコメも第三弾で、上洛そしてという辺り。うわぁぁぁ、凄いところで引いてますがなっ。4巻の刊行予定はどうなってますかぁぁぁっ!! それにしても、良晴は格好良くてモテモテだなっ。どうしてくれよう。
[ 2010.07.30 ]
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織田信奈の野望4 /春日みかげ -
うわぁ、やっぱ、凄く面白いぃぃぃぃぃぃぃっっっ!! 「金ヶ崎の退き口」で絶体絶命の相良良晴。一方、織田信奈も瀕死の重傷を負い……。という感じで、この4巻では「金ヶ崎の退き口」から「比叡山焼き討ち」辺り。やっぱり、史実と架空のバランスが非常によいな。どう見ても美少女ラブコメのベタベタな展開なんだけど、よくよく考えてみると、わりと史実に忠実な作りになってるという。最近のイロモノ的な歴史モノって、わりと史実を無視することも多いと思うんだけど、ここまでドタバタやってるのに、基本線は史実どおりで、また、史実と違うところも、それをきちんと作品の中で意味付けているところも凄い。
さすがにここら辺の展開ではシリアス気味だけど、信奈をはじめとした各キャラの想いがよく描かれていて、さらにきちんと、いい話に仕立ててある。それでいて、コミカルで笑える要素も忘れずに入ってて、ほんと、素晴らしい美少女戦国ラブコメだよなぁん。そして、勘助ぇ(爆笑)。
[ 2010.09.20 ]
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織田信奈の野望5 /春日みかげ -
最高傑作級。特にラストがめちゃ泣ける。あうう、はっぴー、くりすます……。
武将女体化&歴史改変のこのシリーズも5冊目。いよいよ武田信玄登場で、「三方ヶ原の戦い」「姉川の戦い」辺り。相変わらず、てきとーに史実を押さえながら進む展開が楽しい楽しい。女体化でこれだけ軽いノリなのに、恋愛要素といい、人の生き様といい、戦国時代らしい泣かせる展開が、もう、上手いっ!! せつないっ!! いや、いい加減、史実からの改変が大きくなりすぎてる気もするけど、このまま本能寺まで持っていくのかしらん? なんだか、本能寺に辿りつく前にハッピーエンドになってしまう気が。てか、相良良晴のハーレム展開がハンパねぇ(笑)。
[ 2011.02.23 ]
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織田信奈の野望6 /春日みかげ -
信奈がデレ期だと……。史実でいえば、vs石川本願寺。本猫寺って(^^;。う~ん、デレはじめた信奈と良晴は、ちといまいちだなぁ。本猫寺もノリは楽しいものの、いまひとつ物足りない印象。正直、前巻が素晴らしかっただけに、ちと期待はずれ感が否めず。ただ、十兵衛が頑張りだしたので、そこら辺はちと期待かしらん。でも、このまま、本能寺には、まだ早いよなぁ。
[ 2011.06.22 ]
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◆ 織田信奈の野望7 /春日みかげ -
浅井朝倉戦決着。ラストが、待ち望んでいた展開なのに、せつなすぎる(T-T)。武将女体化という全体的に軽いノリの作品なのに、感動させるところはきちんと感動させるのが、やっぱり上手いなぁ。
いやぁ、信奈がデレてからいまいちだったけど、ここに来て、良晴の女難というかモテ期も、いよいよ常軌を逸して、なんだこれは。すげぇ(^^;。とにかく、すごくハーレムです。特に、五右衛門、大活躍だな(笑)。一方、半兵衛ちゃん。それはどういう伏線だ(T-T)。そして、ここ最近のストーリーの軸の一つだった信澄とお市の物語もいよいよ決着。泣ける。……いよいよ織田も絶頂期になろうかと言うところだけど、ここで良晴を巡ってそういう伏線か。続きも凄く楽しみすぎるっ!!
[ 2011.11.15 ]
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織田信奈の野望8 /春日みかげ -
あうあああうああぁぁぁぁぁぁぁ~~~。凄いっ、とにかく凄いっっっ!!! いよいよ「本能寺の変」の足音が聞こえてきそうな状況下、大ピンチの連続っ!! もうもう、半兵衛のせつないことせつないこと。そして、良晴の決心。うわああぁぁぁぁぁぁぁ~~~~。凄い、凄すぎる。最高傑作級っっっ!!
戦国武将女体化の本作も、いよいよ対毛利戦で、天才軍師・黒田官兵衛、登場。いやぁ、官兵衛中心の緩い展開かと思ったら、後半のシリアス展開がすげぇ。このままラスト展開に突入してもいいんじゃね? と思えるぐらい、感動的でテンション上がりまくり。半端ねぇ。良晴がむちゃかっこいいのだけど、ここまで絶望的な状況で、どうなるんだ、これ? そろそろ物語も終盤になりつつあると思うんだけど、それにしたって追い込みすぎだろっ。続きがマジ楽しみすぎるっっっ!!
[ 2012.03.30 ]
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
織田信奈の野望9 /春日みかげ -
毛利軍との対戦を控え、絶体絶命、四面楚歌の状況で迎えた今巻。表紙を捲ったとたん、裸の山中鹿之助で、これはいったい(^^;。や、今回も、史実を踏まえつつ、感動的な話に仕立ててくるのは、やぱし巧いな。前鬼といい松永久秀といい泣ける(T-T)。そして、ちょっとご都合主義だけれども、以心伝心な家臣団が、ほんと感動的すぎる~。さらに、丹羽長秀がいい役どころすぎて、いいなぁ。
正直、前巻の絶望的な状況を思うと、わりとあっさりと解決してしまい、そこら辺はちょっともったいというか、拍子抜けという気も。ただ、それだけに、ホント感動的で、このままエンディングになだれ込んでもよさそうな展開だったけれど、まだ続くのか。村上水軍登場で、やっぱりそういう方向に進むのんね。あとは、まだ出てきてない上杉謙信が登場してくる流れ?
[ 2012.07.24 ]
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
織田信奈の野望外伝 邪気眼竜政宗 /春日みかげ -
伊達正宗主人公の番外編。厨二病な邪気眼竜は本編でも顔出ししてたのでわかっていたけど、そうか、伊達正宗が主人公だと直江兼続が絡んでくるのか。伊達正宗周りの逸話は詳しくないのだけど、本編同様、史実に沿った改変ぐらいがヒドイ。直江兼続とか、わりと人気ある武将だと思うのだけど、あんな改変でいいんだろうか(笑)。最上義光のシスコンぶりもあんまりだっ。
これだけ遊んでる展開なのに、きちんと切ない中に愛情を感じさせる内容に仕立ててるのが上手い。一見不幸な身の上に見えるものの、信奈に比べると、周りから愛されてる感が、たまらないなぁ。そして、本編に繋がっていく展開。うわぁ、信奈に前に、いよいよあの大名が立ちふさがるのか。本編のほうも凄く楽しみだっ!! そして、信長秀吉の時代に間に合った伊達正宗の今後の本編への絡み方も、いやぁ、どうなるんだろう。
[ 2012.12.27 ]
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ソフトバンククリエイティブ GA文庫
織田信奈の野望10 /春日みかげ -
ちょっ、なにその展開いいいぃぃぃっ!! とにかく引きが卑怯すぎるので、はやく続きを読ませやがれっ!!
いやぁ、序盤のモテモテな状況は、どう見ても悲劇的な展開へのフラグだと思いつつ読み進めたのだけど、うわぁ、結局、天王寺合戦か……。レオンの登場は無理あると思うのだけど、さらにそこから、てんしのはしごとは。や、正直、『織田信奈の野望』はなんやかんやで歴史モノなフォーマットだと思ってたので、ここまでファンタジー色を出してくるとは予想外でした。てか、どうするの? どうなるの、これっ!? や、ファンタジー展開に進むわけでなく、上杉謙信参戦と本能寺の変へのフラグ立てな気もするけど。うひゃ~~~~~~。
[ 2013.03.26 ]
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版11 /春日みかげ -
10巻のラストから、どうするんだぁ~~、と思っていたのだけど、……かなりの力技だった。クライマックスかくやという展開だったので、ここで仕切り直し的な話が入るのは、正直、ちょっと残念感があるかしらん。まあ、前巻までGA文庫だったのが、富士見ファンタジア文庫へレーベル移籍という大人の事情もあったわけだし、仕方ないかなぁん。
そゆわけで、前回、第一次木津川口の戦いで、最大のピンチに陥った信奈と良晴。追い詰められた二人へ、孫市の必中の銃弾が飛ぶ……。と、そういう場面でレーベル移籍もあり一年待たされたわけですが、うわっ、さすがにその切り抜け方は、強引すぎるだろ(^^;。せめて、その流れで、良晴が毛利家に残留とかいう感じだったら、また、凄かったのだけど、結局、仕切り直しの色が強い展開か……。vs本願寺も決着がつくと、史実的には、いよいよ本能寺の変だと思うのだけど、張り詰めていた十兵衛ちゃんとの関係も変わったので、今後は、史実から大きく変えてくるのかなぁ。武田さん家の信玄が存命で、次は、vs上杉らしいしなぁん。
[ 2014.05.03 ]
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版12 /春日みかげ -
良晴の完全勝利のように思えたのだけど、アレで決着ついてないのか。うーん、上杉を敵対勢力として温存することで、なんだか、織田側の危機を演出しつつ、全国を巻き込む大規模な合戦でもやりそうな雰囲気だけど、史実的にここから本能寺の変までの間に、大きな戦ってあったっけ? それとも、完全に史実とは違うルートで進めるのかしらん?
というわけで、VS.上杉謙信。さすがに謙信強いだろーと思って読んでみたら、むしろ良晴が勝っているのに、作者の都合で手心加えてる感が強くて、なんだかなー。や、武田、毛利、上杉と敵に回って、織田家大ピンチということになっているのだけど、どうにも今までのように絶体絶命な感じがしない。マジに、光源氏六条院計画への布石なのかなー。正直、信奈の天下布武よりも、良晴争奪戦の行く末のほうが気になる今日この頃……。
[ 2014.11.09 ]
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富士見書房 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版13 /春日みかげ -
死亡フラグを立てて一刻の猶予もない十兵衛ちゃんを救うため、九州の大友家に援軍を請いに……。という話だったはずが、何故、十兵衛ちゃんをほったらかして九州であれこれするような話になっているんだ? いや、良晴が九州に行けば、現地でイベントが発生するのは当然なのだけど、でも、ここまで長引くような話になるとか、それはないわー。前巻までの展開で無理して織田家の危機的状況を作ったくせに、その状況をほったらかして九州編とか、プロット、ボロボロじゃないですか。しかも、その大ピンチな状況も、上杉、武田方面は、作者の都合で難易度調整して、微妙に危機的な感じではなくなっているしさー。
まあ、十兵衛ちゃんのことさえ忘れれば、この巻も、いかにも『織田信奈の野望』らしい展開で、めちゃくちゃおもしろいんだけどさー。いやー、良晴の女たらしの能力が神がかりすぎるなっ!! 家久はかわいいし、そして、麿(笑)。黒田官兵衛は相変わらずだし、そして、まさかの松平家は、そういう展開かっ!! すげーなっ!! ただ、良晴消滅の設定は、さすがに無理があるんじゃね(^^;。
うーん、ちょうど富士見ファンタジア文庫に移籍した辺りから、どうにもストーリー構成が雑になったように思えるのだけど、編集部の違いでなにか変化とかあるものなのかしらん。いよいよこれから物語も終盤だと思うのだけど、大丈夫なの?
[ 2015.05.24 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 安土日記1 本能寺茶会騒動録 /春日みかげ -
うーん、元ネタを知らない『織田信奈の野望』は、いまいちおもしろくない。荒木村重とか知らんがな。や、『軍師官兵衛』の大河ドラマで活躍してたっぽいけれど。……調べてみると、きちんと史実をなぞった展開みたいなんだけど。
そゆわけで、「安土日記」は、『ドラゴンマガジン』連載の連作短編を纏めたもの。内容は、荒木村重の謀反の史実をメインに、相良妹軍団、あとは、『姫狐の召使い』から朧月夜が登場するような話。荒木村重はともかく相良妹軍団の4人は愉快。石田三成、大谷吉継、福島正則、加藤清正、さすがは有名な武将たちだけあって、個性的すぎるキャラにしてきたな。朧月夜は、うーん、わざわざ別シリーズからキャラを持ってこなくても。いや、『姫狐の召使い』は、3巻で切って、最終巻、読んでないですし……。
一冊で綺麗に纏まっているんだけどタイトルには“1”とあって、2巻以降は、史実のどこら辺をやるつもりなんだ? や、本編含めて、織田包囲網の危機的状況のはずなのに、どうにものんびり展開してるだけのようにしかみえないんで、さっさと本編進めてほしいんだけどなぁ。
[ 2015.10.26 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版14 /春日みかげ -
最高傑作級っ!! 島津vs大友、総勢10万近い兵力を動員した、九州最大の「耳川の合戦」。良晴、義陽、官兵衛、近衛前久、大友宗麟、立花宗茂、立花道雪、高橋紹運、そして、島津四姉妹。それぞれの思惑がぶつかり合い、すれ違う戦場。鬼島津・島津義弘と西国無双・立花宗茂の一騎打ちをはじめ、生命を燃やすぎりぎりの死闘が凄まじいっ!! 良晴を裏切った官兵衛の計略と、官兵衛の思惑を超えて進む戦況が凄いな。熱すぎるっ!!
危機に陥っている信奈や十兵衛ちゃんをそっちのけでの九州編だったので、読んでてどうにも引っかかってしょうがなかったのだけど、この「耳川の合戦」は、ほんと凄かった。ここまでくると、もちろん龍造寺とも決着をつけないといけないのだけど、うわー、まだ九州編が続くのか。えっと、一応、次こそは、信奈の戦いに戻っていくのかしらん?
それにしても、確かに、素晴らしい一冊だったけれど、……前半、やたら冗長で文章も堅くて、お世辞にもうまいとは思えなかったのだけど、もうちょっとなんとかならなかったのかしらん。信奈と十兵衛ちゃんをほったらかしで、さすがに、アレはないと思うんだがなー。
[ 2016.01.24 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版15 /春日みかげ -
大友と同盟を結んだ良晴は、九州に最後に残る龍造寺との決戦へ。一方、十兵衛ちゃんは毛利に、信奈は武田と徳川に、いよいよ崖っぷちに追い込まれていた……。と、織田軍大ピンチの状況そっちのけで進んでいた九州編も、いよいよ終わりか。でも、いろいろと逆境を乗り越える展開が多いのに、さっぱりカタルシスを感じられねぇ~~。どうにも読者おいてけぼりで、勝手にピンチになったり逆転したり、不要に見える展開や、強引な展開が多いんだよなぁ。やっぱり、ここ最近の『織田信奈の野望』は、クオリティが下がってるとしか思えないぞ。
なにはともあれ、これで九州編も終了。その後の十兵衛ちゃんや信奈サイドの展開も、あれだけ煽っていて、なんだかがっかり感漂ってしかたないんだけど、次は、いよいよ関ケ原的な展開に入っていくのかしら? 本能寺フラグは完全に折れた気もするのだけど、武田、上杉、徳川、毛利 vs 織田、島津、大友、伊達の関ケ原とか、どうなっちゃうんだ、これ?
[ 2016.05.30 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版16 /春日みかげ -
マジで二周目までやったら、ラノベ史上の最高傑作になること間違いないと思うのだけど、さすがにそういう展開にはならないかしらん? いよいよ天下分け目の関ケ原。島津家久の策で織田側の展望が見えたのも一瞬、本来の歴史に揺り戻すように、運命は信奈と十兵衛を絶望的な状況に追い込み……。
織田家滅亡の運命に抗う良晴に対抗し、ここにきて、同じく本来の歴史を知る存在の登場。希望を見せて突き落とす展開とか、素晴らしすぎる。織田、武田健在にもかかわらず、どう関ケ原の戦いにつなげるのかと思っていたのだけど、予想を超えて舞台を整えてきたな。毛利が東軍にいるものの史実と相似形って、この強引な説得力の持たせ方が素晴らしいところで、負けた三成の立場に信奈がいる上に、史実では西軍の主力だった毛利、上杉が敵側の東軍にいるという戦力格差。そして、うわぁぁぁぁぁ、ここで松尾山、小早川秀秋の裏切りかっ!! この舞台の作りこみが素晴らしくて素晴らしくてたまらないのだけど、そもそも、関ケ原のたどり着く前に、バッドエンド待ったなしです。本当にありがとうございました。
ガスパールが本当に良晴の二周目なのかは、まだわからないけれど、やり直さないと、やり直してもハッピーエンドが困難に見える状況が凄いな。いやー、実は生きていた、みたいな下手な展開にはせずに、この絶望感のまま、ほんと二周目に突入しないかなー。
[ 2016.10.08 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
天と地と姫と1 上杉謙信 龍の誕生 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ -
上杉謙信が主役の『織田信奈の野望』外伝。うーん、史実をなぞるあまり、キャラの行動がいまいち不自然だなー。春日みかげはもともと文章が固い部分もあって、どうにも出来の悪い教科書を読んでるみたいだ。
や、上杉謙信の誕生前、父親時代から越後の守護代になるまでが描かれてるのだけど、史実は無視して、エンターテイメントとしてちゃんと面白く描くべきだったんじゃないかなー。どうせ、そこら辺の歴史をちゃんと押さえてる人なんて多くないだろうし。<をい。いやまあ、史実に忠実でもいいんだけど、ちゃんとエンターテイメントに落としこんでくれないと面白くない。史実を淡々と描いてるだけしかなく、いったいどこがおもしろいんだ?って話ですよ。それとも、歴史に詳しいと面白いんだろうか? まあ、やっぱり作者の自己満足という部分が強く、エンターテイメントとしてのクオリティが低いんだと思う。……本編の良晴みたいな史実から外れた立場がいないと、なかなか話づくりがつらいよなぁ。
二巻は武田信玄がメインで、今、NHKの大河ドラマでやっている真田も出てくるようだけど、次は、ちゃんとエンターテイメントにしてほしいなぁ。
[ 2016.11.22 ]
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天と地と姫と2 武田信玄 虎の覚醒 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ -
今度は、武田信玄サイド。わっ、もともと気弱な文系少女が無理やり強気なキャラを演じてる風で、本編のいかにも戦国最強な武田信玄と印象がぜんぜん違う。ここからどんだけ荒んでいくんだよっ。
そゆわけで、武田信玄こと晴信ちゃんが家督を奪ってから信濃の大半を平定するまでを描いたのが、この外伝2巻。上杉謙信サイドの1巻は、正直いまいちだったけど、キャラのせいか、こっちは、かなり面白いっ!! 晴信はじめ、武田家妹弟たちといい、家臣団といい、敵キャラも含めなかなか愉快なキャラを揃えてきたなぁ。でも、基本的に史実をなぞるだけの展開は、文章も展開も硬くて、やっぱり、いまいちなところがある。キャラにあわせて、もっと大胆に歴史を改変してもいいと思うのだけど。考えると考えるほど、歴史改変の方便として存在する良晴がいないのは、つらいなぁ。
といっても、ここから晴信ちゃんがどう変わっていくかはほんと楽しみすぎる。次郎ちゃんも勘助も、謙信との戦いの中で死んでいくんだよね。晴信ちゃんの絶望をどう描いていくのか、大期待だわ。<酷い(^^;
[ 2016.11.29 ]
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織田信奈の野望 全国版17 /春日みかげ -
十兵衛ちゃんのシーンは、思わず泣きそうになるほど感動的だったけれど、でも、雑すぎる~。えっと、明智光秀の裏切りをどう回避するかが、このシリーズの最大の見せ場になるのかと思ったのだけど、あまりにちょっと雑すぎるだろぉぉっっっ!!
いや、本能寺の変を回避したと思ったら、その十兵衛ちゃんが、関ケ原での小早川秀秋役を演じるというまさかの展開に、ただただ素晴らしいと感心しきりだったのだけど、……おい、ちゃんと行けよ、松尾山。ここまで舞台を整えてからスルーするとか、正直、ありえない。バカなの?
そもそも、富士見ファンタジア文庫に移籍してからというもの、どうにもクオリティの低下が酷い。エピソードの取捨選択や重要度を考えずに、何でも描こうとしてシーンの緩急も強弱もないし、期待度だけ高めて、結局、グダグダな展開も多いんだよなぁ。今巻だって、途中までは、織田信奈最大のピンチ、相良良晴絶体絶命みたいな展開かと思わせておいて、なんかなし崩し的に、いつの間にか武田側が悲壮感漂う状況になっちゃってて、良晴が敵将をどうにかして救おうと画策する展開。せっかくのオールスター武将勢ぞろいでの夢の関ケ原の合戦が、こんなんで盛り上がると思うの? バカなの?
いよいよシリーズもクライマックスで、舞台は最高に整ってるんだから、ぜひとも素晴らしい物語を魅せてほしいなぁ。
[ 2017.02.17 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
天と地と姫と3 川中島 龍虎の邂逅 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ -
武田晴信と長尾景虎、いよいよ川中島で相見える。
なるほど、「しんけん」と「けんしん」か。互いに惹かれあい愛し合う二人の戦いっ!! わかってたけど、ベタだっ、ベタベタだっ!! ……えっと、相見えるところまで書いちゃったら、あとは書く必要ない気がするのだけど、この番外編、まだ続くの?
いや、やっぱ最近の春日みかげというか『織田信奈の野望』は、シーンの取捨選択をせず、なんでもかんでもだらだら書いてるだけなので、ちょっとクオリティが低すぎるんだよなぁ。本作なんかも、ここからガンガン削ってもっとメリハリつけるべきで、どう読んでも、まだ、商品として売るレベルになってないと思うんですよ。年表をなぞって書いただけの初稿を、そのまんま売るなという話。特に、上杉サイドはつまらなくって、ただ、なんでもいいから書けばいいというものではなく、最低限、読めるレベルの作品に仕上げてから売ってほしいところだよなー。
[ 2017.03.16 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版18 /春日みかげ -
……関ケ原の合戦、決着。1巻の頃はおもしろかったのに、ゴミだな。
結局、春日みかげの悪い癖が治らないまま終わってしまった。いや、富士見ファンタジア文庫に移籍してからは、とにかく酷くて酷くて何度も書いてるけどさー、エピソードの取捨選択をせず、淡々とシーンに強弱を付けずに書くだけって、小説家としては、素人以下、最悪ですよ。本来なら、どうでもいいキャラのシーンは削って、主役級のキャラに紙幅を使うべきだと思うのだけど、細かなキャラまでどんどん登場させてくるわりに、肝心の織田信奈、武田信玄周りの展開が雑すぎる。いよいよ全国制覇というところで織田信奈が空気になってしまってるのは、一歩譲って仕方ないとしても、せめて、恋と天下の間で揺れる小早川隆景か、史実を知ってしまった徳川家康か、武田信玄を思って戦場に駆け付けた上杉謙信か、三人の誰かを軸にしてストーリーを進めろよ。どれも中途半端な上に、どれも展開が雑でダメダメだ。
うまく描けば、主要キャラ全員に見せ場を作りながら二転三転する手に汗握る展開みたいになりそうなのに、作者がゴミのためにすべてがゴミだ。もったいない。GA文庫の頃はまともだったと思うのだけど、富士見ファンタジア文庫の編集部は何をやってるんだ?
[ 2017.05.30 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
天と地と姫と4 龍の上洛 信奈の上洛 織田信奈の野望 全国版 /春日みかげ -
うーん、最近の『織田信奈の野望』は、小説としてのクオリティが低すぎて文句しか出てこないのだけど、どうして読み続けているか。いや、大好きなシリーズだったし、すでに終盤に入っているので、ラストまで見届けたいだけなのだけど。……しかし、書く書かないの取捨選択がなく緩急もない文章はあからさまに素人なんだけど、こんな低レベルな内容を、どうして何冊も書いてる小説家が書いて、しかも、大手出版社が出版してるのか、マジわかんねーんだよなー。
それはともかく今回は、武田今川北条の三国同盟から第二次第三次川中島、そして織田信奈登場まで。素直に けんしん と しんけんちゃん の百合物語と、本編の前日譚だけ書いてれば面白いのに、相変わらず、無駄が多いし肝心なところを軽く流しすぎだろ……。いい加減、番外編の『天と地と姫と』は、読むの止めてもいい気がするのだけど、しんけんちゃんの精神的な支柱である武田信繁や山本勘助が討ち死にするのは次の第四次なんだよなー。そこはどう描かれるのか、読みたい気がするなー。
[ 2017.09.10 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版19 /春日みかげ -
富士見ファンタジア文庫移籍後は、ゴミだクソだと何度も書いてきたけれど、今回はひさびさに面白かったっ!! 関ケ原の戦後処理、最大の懸案は良晴の側室問題。良晴に想いを寄せる明智光秀、小笠原隆景、上杉謙信、島津家久らの「側室同盟」を中心に、清州会議は大混乱……。と、いやぁ~、キャラが普通にドタバタしてる分には、きちんと面白いんだよな。そして、まさかの後半の展開も、いやいや、はっちゃけていて、すごく楽しいっ!! 下手に史実に沿った歴史改変とかせずに、オリジナルストーリーに徹したほうが面白いんじゃないですかね……。
で、歴史改変モノとしては、一気に幕末ネタまで取り込んできそうな勢いだけど、十六世紀の欧州列強って、そこまで強くないんじゃ……。そこまで強くないのであれば、ほんとに“もうちっと”で終わるのかしらん?
しかし、最近ちょうど『境界線上のホライゾン』のアニメを見直していたので、アルマダ海戦とかメアリー・ステュアートとかを聞くとなんかモヤモヤするなっ。いや、単に、元ネタが同じだけなんですがっ。
[ 2017.10.06 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版20 /春日みかげ -
無駄な部分に紙幅を割いてるわりに必要な説明が足りず、明らかに整理して書かれてない。富士見ファンタジア文庫移籍後は、ほんと出来が悪くてクソだ。
関ケ原合戦に勝利した織田信奈にヨーロッパ連合軍が襲い掛かるという展開なんだけど、“最大の脅威”と煽って開戦回避のために無駄なページを使いつつ、結局、正面対決してみたら何の問題もなく楽勝。むしろ、作者が手心を加えていなければ、もっと余裕の勝利さえみえる展開。そもそも、作者が手心を加えているのが丸わかりとか、どうよ(笑)。まあ、伊達、北条などに見せ場を与えたくて、外敵を出してきたってことだったんだろうけどさー。いやー、やりたいことはわかるんだけど、それが全然表現できてないんだけど、このクオリティで出版するのマジ酷くね?
しかも、こここで最終話でもいいのに、まだ続けるのかー。いや、今回のエピソードも思っていた以上にチープで無駄なエピソードだったと思うんだけど、マジ、続ける意味あんの? まあ、最終巻まで残り2巻ということなので、ラストまで読むつもりだけど、次は、相良良晴の「生涯最大の試練」ですか、ふーん。
……それにしても、戦国世界に欧州勢が参加してくると、登場人物がまんま『境界線上のホライゾン』になるな。ここまで被ってると、気になって気になって仕方ない(笑)。
[ 2019.08.18 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版21 /春日みかげ -
ゴミ。今更また、「本能寺の変」か。何回、「本能寺の変」の危機をやってんだよ……。
いや、「本能寺の変」は、明智光秀、十兵衛ちゃんとの確執を乗り越えた後では、もう、賞味期限切れてるわけよ。なのに、信奈のピンチといえば、「本能寺の変」の焼き直しばかりで、今回の黒幕は今更な奴だし、シチュエーションを組み立てつための展開は不自然だし、え~、これはないよなぁ……。
まあ、黒幕の思惑はまだ伏せられてるし、ガスパールの正体もまだ不明なので、次の最終巻次第では評価変わるかもしれないけどさー、ちょっと現段階では酷いよねー。
[ 2019.08.31 ]
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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版22 /春日みかげ -
大団円。きちんと伏線を回収した、綺麗でオーソドックスな最終巻。予想していたよりもかなり良かったです。いや、富士見ファンタジア文庫に移籍してからはゴミみたいな内容が多かったので、正直、ラストも期待してなかったのよ。<をい
まあ、史実と全く違う歴史になってるのに、ここにきて「歴史の修復力」を強調するのはギャグとしか思えないし、「等価交換の法則」も取って付けた感が強いし、後半のキーマンだったガスパールは結局いなくてもよかったんじゃね?と思わざるを得ないし、なんやかんやで不満は多いか。あと、義陽も、うーん……。
『織田信奈の野望』は、結局、GA文庫の頃は、アニメ化するほどの大傑作であるのは間違いないのだけど、富士見ファンタジア文庫に移籍してからは、商業レベルに達してないどころか、小学生の作文と同レベルのゴミでしかないのよ。出版社移籍でいったい何が起きたの!? とにかく、書きたいシーンをなにも考えずに書くだけ書いて、それを推敲もせず手直しもせずにそのまま出版するの、止めろ。シーンの要不要をまったく意識せずに書いてるので、無駄なシーンが多い一方、必要な描写が全然足りない。富士見ファンタジア文庫に移籍してからは、もう、ずっとそう。いや、あの傑作をここまで酷い状態のまま出版し続けるとか、どんだけ富士見ファンタジア文庫の編集部は無能なんだよ。こんなん出版するなら、富士見ファンタジア文庫は潰れていいよ、マジで。
[ 2019.09.02 ]