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オーバーラップ オーバーラップ文庫
最果てのパラディンIII<下> 鉄錆の山の王 /柳野かなた -
どうにも女っ気がないと思っていたのだけど、そういう展開かいっ!! 元はなろう発の良質な正統派異世界ファンタジー。今回は、圧倒的な力を見せる邪竜討伐なのだけど、主人公の懊悩と決心を描きつつのその後の熱いバトルが素晴らしいな。
神によって勝ち目のない戦いであることが啓示されたり、ガスによって話し合いによる解決が示唆されたり、どう考えても強すぎる敵に対して搦め手で攻めるのかと思ったら、まさかの正面から乗り越える展開で、これは熱すぎるっ!! 道中、美人エルフが仲間になったり、前巻でメネルが大幅に強化されたりしてるのに、結局、ウィル一人の闘いとして完結していて、王道だけど、これはどういう(^^;。
しかし、ここで最強レベルの邪竜を倒してしまうと、あとはそれこそラスボスの《上王》ぐらいしか敵がいないような気がするんだけど、続きはどうするんだろ? まあ、強敵を出せばいいというもんでもないんだろうけど。
[ 2017.01.07 ]