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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身IV」 /香月美夜

旧ヴェローニカ派の粛清、その後。三年目の貴族院での生活も終わり、この巻はエーレンフェストへ戻ってからのアレコレ。いやー、ローゼマイン周辺の緩い人間関係を見てると忘れるけれど、主人公サイドでもふつーに反対派を大虐殺するような世界観なんだよな。さすが中世風世界、エグイ。

まあ、ジルヴェスターとヴィルフリートの二人は大変だけど、ローゼマイン自体のダメージは小さいので、わりと中休み的な感じの巻だな。激動の展開、はよ。……しかし、シャルロッテとかまだ子供なのに、ふつーに領主一族として政治してるのは、ほんとこの世界の人間は早熟だよなぁ。貴族院がだいたい小学生高学年~中学生ぐらいの設定なんだっけか。ということは、ジルヴェスター(笑)。ヴィルフリートが無能ゆえに不穏な雰囲気に描かれているけど、年齢を考えたらアレが当然なんだよなぁ。

[ 2020.12.21 ]