本好きの下剋上


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘I」 /香月美夜

2017年上期のラノベ人気投票「好きラノ」で、圧倒的1位だったので購入。1冊1,000円を超えるので、まずは1巻だけ、と思っていたのだけど、あまりにおもしろいため、気がつけば、第二部まで揃えてたorz。既刊揃えると軽く1万円を超えるんだよな。しばらく寝不足が続きそうです……。

物語は、本のない世界に転生した読書狂が本を読むために紙やインク作りから始める異世界ファンタジー。作中でも突っ込まれてるけれど、TOKIOかっ。<をい 「小説家になろう」発なのだけど、ステレオタイプな なろう系というよりも、少女小説系の異世界ファンタジーに近い印象。逆境に放り込まれても、前向きな性格で頑張る女の子のストーリー。

技術がなにもない世界で本を中心にいろいろなモノを生み出していくのも面白いのだけど、やはり、主人公マインのキャラが愉快すぎる。病弱で成長が遅く見た目が三歳児。可愛い見た目と小狡い印象さえする中身とのギャップが楽しい。セリフ回し、単語のチョイスが秀逸で、キャラ毎の特徴や魅力を非常にうまく表現しているのんな。このマイン、読者視点ではあきらかに幼児としては異常なのだけど、そういう読者の違和感に対するエクスキューズもうまく用意していて、クオリティは非常に高い。クオリティといえば、中世ヨーロッパを下敷きにしている衛生環境や子供に対する風習、平民の暮らしぶりなどの見せ方も、うまいんだよなぁ。

ただ、紙を作ったりする知識が、読書狂の設定なのに、脳内にある10万3000冊の本の知識とかではなく、飽きっぽい母親に突き合わされたカルチャースクール的な知識なのはどうよ?と思わなくはなかったり。あとは、章タイトルが直截的すぎて、「今度はパピルスに失敗するのか」と読む前に次の展開がわかるのも、まあ、そこは好みの問題か。……ともかく、非常におもしろく先が気になって仕方ない。本どころか紙を作るだけでもまだまだ遠そうなのに、司書が目標って、いったいどういう(^^;。

[ 2017.11.10 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘II」 /香月美夜

異世界で読書狂が本づくりを目指すシリーズ第二巻。今回は、近所の男の子ルッツと商人ベンノの協力を受け、本格的な紙づくりを始める話。

マイン、転生前は大学生だったという設定なのだけど、ベンノとのやり取りを見てると普通に優秀な社会人という感じなのですがっ。マイン、マジ有能。それにしても、7歳になると見習いとして働き始めるような世界とはいえ小学校に上がるか上がらないかという歳の子が、大人とやりとりしたり ちまちま作業したりしてるのは、絵面を想像するとすごく微笑ましいよなぁん。

そして、巻末に収録されている短編「洗濯中の井戸端会議」が、家族からマインがどのように見られているかを愛情豊かに語られている短編に仕立てってあって、素晴らしい。や、本編があんな大変なところで終わっていているのに、ここでこの短編かよっ。マジ素晴らしすぎるなっ!!

[ 2017.11.11 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第一部「兵士の娘III」 /香月美夜

グ〇コっっっっっっ!! その大事な場面でなぜグ〇コっ!! だはははははっ。いや、洗礼式以降の展開が大笑いすぎて、なんだこれ!? 爆笑。

異世界で本づくりを始めるシリーズ三巻目で第一部完結。ようやく紙づくりがうまくいったものの異世界特有の病気で倒れるマイン。フリーダの助力で生命を永らえるものの、同時に次がないことを知らされ……。と、不治の病で残り短い寿命を家族と静かに生きる感動的でシリアスな展開だったのに、洗礼式の一発ネタですべてを返された(爆笑)。いろいろと酷すぎる(誉め言葉)。

シリーズが続いているので助かることはわかるのだけど、ほんとマジかよ、その展開。正直、貴族に隷属するか諦めるのかの二択で、安易に第三の道を示すのは多少気にならないではないけど、いきなり凄い展開で笑った笑った。終盤も感動的だったような気がするのだけど、グ〇コの印象しかない(笑)。……第二部ではいろいろと大きく変わりそうだけど、さてどうなる!?

[ 2017.11.13 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いI」 /香月美夜

第二部スタート。異例の待遇で巫女見習いとなったマインは、今までの常識が通用しない神殿生活に苦労するが……。と、貴族も平民も忌避する神殿暮らし、さらに他の神官や巫女からはイジメられそうな状況だったので、正直、もっと酷い展開になるのかと思ったら、むしろ、閉鎖的な世界で周りに次々と影響を与えていくパターンか。物語としては、悪役っぽい神殿長が本気をだしてからが本番かしらん?

新キャラもたくさん出てきたけれど、その中ではデリアがいい味出してるね。「もー」。

[ 2017.11.14 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いII」 /香月美夜

読書狂が異世界で本を作るシリーズの5冊目。いよいよ、本が完成。感動(T-T)。

紙すらなかったスタート時点から、紆余曲折を重ね、とうとう本づくりに成功。ただただ感慨深い。パピルスや粘土板づくりを始めた時にはどうなるのかと思ったのだけど、まさか、ほんとうに一冊の本を作るまで来るとはっ!! 1巻の頃から考えると、すごく遠くまで来たなぁ……。

物語のほうは、平民から巫女見習いとなり、異なる常識に戸惑いながら周りを振り回していく展開。振り回されているものの、神官長はじめ、周りの人々も温かく見守っている感じがするのも良いな。……ただ、そういえば、同じ身食いで同世代唯一の女友達で命の恩人でもあるフリーダがまったく登場しなくなったのだけど、立場が変わったとはいえ、えっと。本文に書かれていないところでもしかしたら交流してるのかもしれないけれど、フリーダ、ものすごく心配してると思うのですけど……。

[ 2017.11.16 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いIII」 /香月美夜

読書狂が異世界でどうにか本を作りゆくゆくは司書を目指すシリーズ6冊目。ようやく第二部ラストに向けて、悪役の神殿長が本気を出してきたっ。

次回で第二部完結なので大きく動き出そうな雰囲気を出しつつも、物語は、本格的な印刷技術を整えたりしながら、まだまだ平常運転。ただ、シキコーザの処罰の件は、ちょっと重くてビックリ。いや、もっとえげつない展開にしようと思えばいくらでもできるのにそうしていないので、全体に緩い感じの作風・世界観かと思ってたよ……。

そういえば、第二部になってから巻頭の地図が隣国含めた国の地図になってるのだけど、にもかかわらず、終盤になっても第一部同様に街から出る気配がまったくなくて、これはいったいどういうこと?

[ 2017.11.17 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部「神殿の巫女見習いIV」 /香月美夜

えぐえぐ号泣。感動の最高傑作級。

第二部完結。エピローグ前の「決別」で、めちゃくちゃ泣けた。ひたすら号泣(T-T)。いや、トゥーリや父さんとのやり取りがもうね。後半はずっと涙を流しながら読んでました。「家族を思って、溢れた魔力だから、家族のために使わなきゃダメなんだよ」。もう、感動しかない。……しかし、ダームエルすら祝福されているのに、フリーダは祝福されてない件。フリーダは友達じゃなかった(^^;。

物語は、神殿に捨てられた子供をきっかけに、神殿長がマイン排除に動き出す展開。大筋はオーソドックスなのだけど、デリアの扱いにはちとビックリ。基本的に優しい世界観だと思うのだけど、たまに、シンドイ設定を入れてくるよなぁ。ジル様の正体に関しては、バレバレすぎて「ですよねー」という感じしかないのだけど、そのせいで、大きく状況が変わる第三部もめちゃくちゃ楽しみですっ!!

[ 2017.11.19 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女I」 /香月美夜

本好きシリーズ8冊目、第三部スタート。家族を守るためにそれまでの人生を捨て領主の養女となったマイン改めローゼマインは、新しい生活に戸惑いつつも本づくりに邁進する……。と、領主のジル様を見る限り、そう悪いことにはならないだろうとは思っていたのだけど、新しい家族も含め、みんないいひとなんだよな。そして、あそこまで感動的な別れを演出したので下町の人々との付き合い方も大きく変わるのかと思ってたら、おいっ(笑)。もうちょっとマインを追い込んでもいいと思うのだけど、ほんと優しい世界なんだよなぁ。

こうして始まった第三部だけど、印刷業も貴族生活も順調で、敵や問題が感じられない。そのため、いままでと比べて物語の向かう先が今一つわからないなー。あとがきによると、病気治療の名目でファンタジーっぽいクエストを始めそうな感じだけど。

[ 2017.11.20 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女II」 /香月美夜

本好きシリーズ9冊目。隣町ハッセの孤児を助けたローゼマイン。しかし、それが領主の権力をかさにハッセを窮地に追い込む行為と知り……。

平民から貴族になった変化を、貴族社会での苦労ではなく大きな権力を持ってしまったことの戸惑いとして描くのは、なかなか面白いな。ただ、それにしても、中世ヨーロッパ風世界なので貴族と平民の階級社会があるぐらいに考えてたのだけど、魔力に起因する貴族と平民、上級と下級貴族の力の差は圧倒的で、なるほど、魔力の量が強さと階級に直結する『聖闘士星矢』的な階級制度だったのか。最強の領主に匹敵する魔力を持つローゼマイン。そりゃローゼマインに敵対する勢力なんていないよ。<をい

薬の材料を探すためのクエストも始まったけれど、ファンタジー的なクエストは、正直、私の求めるものと違う感じ。どうせなら、ローゼマインがコスモ魔力を燃やして他の貴族と闘う展開が読みたいです。<ちげー

[ 2017.11.21 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女III」 /香月美夜

本好きシリーズ10冊目。貴族の子供たちが集まる子供部屋で、ローゼマインの教育改革がはじまる……。中身が大人とはいえ、いちばん小さくて教育を受ける立場なのに、完全に先生の立ち位置なのが笑う。いや、孤児院改革から対ヴィルフリートもそうなんだけど、本を流行らせるために識字率を高めるという個人的な野望があるとはいえ、どう見てもおかしくて笑えるよなぁん。

そういえば、この作品の特筆すべきは、これだけ長いシリーズなのに、場当たり的な設定がなく、基本的な設定もラストまでのおおまかなプロットも、おそらく最初に考えて物語が綴られているように見えるのが凄い。今回の、貴族たちは冬の間は貴族街に集まり、大人は社交、学生は貴族院、子供は子供部屋に分かれて生活するという設定も、かなり早い段階で考えられていたことがわかるし、そもそも、タイトルからも、平民→巫女見習い→領主の養女となることが最初から想定されてたんだよな。いや、紙づくりから始めた序盤は、どうみてもタイトル詐欺かと思っていたのだけど、今や、文官になれば司書になれることが明示されてるし。

ハッセの罰は、……領主一族が領民の生殺与奪の権利を完全に握っている世界というのは、めちゃくちゃ凄いな。そりゃ、逆らったら町丸ごと処分という発想になるのもわかる。こういう世界なら、領主はもっと好き勝手してもよさそうな気がするけど(^^;。

[ 2017.11.22 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女IV」 /香月美夜

シリーズ11冊目、ゲオルギーネ来訪。ジル様の姉で元領主候補、現在は格上領地の第一夫人。ジル様や神官長と遺恨があり、マインのせいで死ぬことになった前神殿長と親しい間柄であるゲオルギーネの来訪ということで、もっと大きく物語が動くのかと思ってたのだけど、まずは、第三部のラストに向けての布石という感じかしらん? ヴィルフリートがナイスな伏線張ってるし(^^;。

ゲオルギーネ以外はクエストや印刷業も順調で平常運転。そいえば、ローゼマインの側近の中では、いまいち影が薄いと思っていたアンゲリカが、成績上げ隊以降、一気にキャラが立ってきたな。もともと、イラスト付きだと見た目と中身のギャップが大きくて楽しいのに、文章だとその魅力がいまいち発揮できてなかったのだけど、ポンコツなエピソードが増えてきて、かなり愉快なキャラになってきてるなー。

あとは、ダームエルとブリギッテは、障害に挫けない恋愛模様が楽しい。でも、魔力が釣り合わないと恋愛対象にならないという世界観は、いろいろ凄いよな。例えば、あれだけ仲良いマインとルッツは身分を乗り越えても結婚できないんだぜ。しかし、マインって中身は大人のはずなのに、ルッツとのやり取りが物凄くお子様なのはいったい……。

[ 2017.11.23 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第三部「領主の養女V」 /香月美夜

二年って、まさかそんな飛ばし方するとは。びっくりした(^^;。

そゆわけで、第三部完結。妹シャルロッテが登場、はじめての妹に大喜びするローゼマインだが……。と、第三部のメインストーリーだった薬を作るためのクエストも終了し、いよいよ物語はクライマックス。いやー、姉を神聖視するシャルロッテが可愛い可愛い。特に、短編のほうでどんどん加速する神聖化が好きだわ。そして、おじい様ってこんなキャラでしたっけ!? 巻末漫画と合わせて愉快すぎるっ!! あとは、ダームエル……。

クライマックスに向けての、派閥に関するあれこれや、ヴィルフリートの扱いに関しては、ちょっと描かれ方が微妙な感じもするのだけど、それにしても、ローゼマインは愛されてるな。特に、神官長は惚れまくりではないか(^^;。……なにはともあれ、次は、第四部、貴族院か。ローゼマインの聖女伝説に期待するしかないっ!!

[ 2017.11.24 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員I」 /香月美夜

この世界に、まさか司書が実在しているとは……。第一部で紙を自作してたことを考えると、隔絶の感があるな。ビックリだ。

第四部スタート。この第四部は、ローゼマインが貴族の子弟が学ぶ学校で活躍する話か。眠っていた二年間の出来事を振り返りつつ短期間で入学準備を進める前半も興味深かったけれど、なんといっても、進学先の貴族院の設定がいろいろと面白い。領地ごとに順位がついていて、その順位で上下関係が変わるとか、どういう設定だ(笑)。図書館と司書の存在も興味深い。そして、その中で無双しまくるローゼマイン。二年眠っていたにもかかわらずの天才ぶりは、ほかの生徒からしたら化け物以外の何物でもないよな。

第四部になって、他領がいろいろ出てきたり、なんといっても王子が登場したりして、いきなり世界が広がった感じもして、今後の展開も非常に楽しみ。や、王子とか、ローゼマインに巻き込まれ振り回されまくる予感しかしない(笑)。

[ 2017.12.14 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員II」 /香月美夜

引き続き、貴族院での学園生活。マイペースに図書館通いをしようとするローゼマインに、周りの学生たちが振り回される展開。予想通りの内容で、おもしろいおもしろい。特に、トラウゴットのエピソードとか、ローゼマインの性格がよく表現されていておもしろいよね。

また、この貴族院、現代日本にあるような学校ではなく、貴族政治の前哨戦としての性格を強く打ち出した設定は上手いよね。いや、なろう系異世界ファンタジーって、何故か学園モノをやりたがる傾向があるように思うのだけど、大体つまらないのよ。それが、この作品では、ありがちな学園生活ではなく、政治力による戦争のような形になっていて素晴らしい。……領地の力関係が変わるような重要な駆け引きを子供たちにやらせるってどういう社会だよ、という気はするけど(^^;。

ただ、予想通りは予想通りの展開なので、微妙に物足りなさも感じるかしらん。や、いったんエーレンフェストに戻ってきたりのするので、今後は、もちょっといろいろな展開があるのかしらん?

[ 2018.03.12 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員III」 /香月美夜

号泣(T-T)。ルッツとのやり取りがもう泣ける。感動しかないっっっ!!

さて、読書狂が異世界転生する本シリーズ。主人公ローゼマインの貴族院での生活を描いた第四部も今回で1年目が終了。学校生活は、入学した第四部開始当時に比べると、いまひとつ波乱も少なく面白みに欠ける印象は否めないかな。いや、ハンネローレ様との絡みは面白かったりするんだけど。……それよりも、うわぁ、やっぱり戻ってきてからのルッツとのやり取りが泣けた。もう、ひたすら号泣ですよ。大号泣です。

しかし、ローゼマインの恋人役はてっきりルッツかと思っていたのだけど、ここでヴィルフリートの参戦にちょっとビックリ。いや、どう考えても恋愛に発展しそうにないんだけど(^^;。あと、アンゲリカは本文の様子と挿絵の綺麗さのギャップにいつまでも慣れない(笑)。本文でも美少女となってはいるんだけど、やっぱ、こういう内面と外面のギャップは挿絵があるとめちゃくちゃ破壊力高まるよなぁ。

[ 2018.06.11 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員IV」 /香月美夜

ローゼマイン婚約。前巻で貴族院1年目も終了し、今回は、エーレンフェストで春を迎える話。

と、ローゼマインの婚約話こそあったけれど、今回は大きなイベントもなく、中継ぎ的な話かなー。「貴族院の自称図書委員」という副題にもかかわらず、貴族院にすら行ってないし(^^;。……そもそも、第四部はどこまでやるつもりなんだ? 貴族院卒業はまだまだ遠いと思うんだけど。さっさと2年目に進むにしろ、もちょっと盛り上がるイベントが欲しいところだねー。

[ 2018.09.20 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員V」 /香月美夜

中休み的な話がもう一冊かっ。前巻に続き、貴族院一年目~二年目の間の日常を描いた内容の本巻。まあ、さすがに大きく物語が動いたりはしないかー。

そんな感じなので、あんまり見どころもないのだけど、強いてあげれば、久しぶり?に私の好きなフリーダ登場っ!! って、でも、マイン時代唯一の女友達で、生命の恩人という立ち位置なのに、この扱いはいったい(T-T)。設定だけで言えば、ルッツと同格といってもいいはずなのに、ほとんどその他住民Aと化してるんですがっ。あんなことやそんなことや、もっといろいろあってもいいだろぉ~~。

[ 2018.12.13 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員VI」 /香月美夜

祝アニメ化! この巻の発売と同時にアニメ化が発表されたのだけど、物語世界でだいぶ月日が流れたこの最新刊でも、せいぜい小学生低学年程度の外見であるマインのちまちま頑張る姿が、今から楽しみでたまりません。小説以上にビジュアルと中身のギャップが凄くて楽しいと思うのですよっ!!

それはともかく今回は、貴族院二年目、ローゼマイン無双再び。一年目と同様、ちょっとした行動で騒動を巻き起こすローゼマインが楽しすぎるっ!! ……いや正確には、ローゼマインの騒動よりも、ローゼマインたちの報告をうけて右往左往する大人たちがマジ最高っっっ!! この1冊はエピローグのためだけにあるといっても過言ではないよなぁ。とにかく、エピローグの大人たちがめちゃくちゃ楽しすぎるっっっ!!

あと、何気に印象的だったのは、巻末短編「旧ベルケシュトック寮の探索」。フェルディナンドの在学時代のエピソードも含め、ヒルシュール先生がなかなか重いよなぁ。行動は普通に変人なのに(^^;。

さすがにこのまま何年も貴族院編をやるのはバランス悪いと思うのだけど、アーレンスバッハも仕掛けてきたようだし、そろそろなにか動きがあるのかしらん?

[ 2019.03.11 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員VII」 /香月美夜

貴族院の二年目も後半。ここにきて政争に発展しそうなフラグが立ちまくりで、いよいよキナ臭くなってきたなー。

ローゼマインの周辺はコミカルな展開が多いので忘れがちだけど、この世界って、王位をめぐる派閥争いで大量の粛正が繰り広げられるような血生臭い世界なんだよなぁ。いやぁ、王族に嫁ぐエグランティーヌ様も巻き込んで、血みどろの凄惨な争いが起きても不思議じゃない。せっかく、派閥争いを回避するために一歩引いたのに、エグランティーヌ様。がくがくぶるぶる。……しかし、ローゼマインは、司書になるつもりだったのが、フラグ的には、なんだか王様を目指すことになりそうなんですけど(笑)。

とにかく、今回はフラグ立てまくりという感じだけど、第四部はまだまだ続くのか。次は、三年生?

[ 2019.06.19 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員VIII」 /香月美夜

フェルディナンドをめぐる切ない展開。よかれと思ったこととはいえ、ダンケルフェルガー……。

いよいよ次回は第四部クライマックス、そして、その後は最終章ということで、物語はここで大きな岐路を迎えた感じ。アーレンスバッハの思惑は!? まあ、先が気になって気になって仕方がないのだけど、ここからラストまでは、まだ、一章残ってるんだよな。まずは、次巻の発売日は12月か。

ローゼマインの義弟メルヒオールのお披露目もあったけれど、今回は、とにかくフェルディナンドの印象が強すぎる。……その中で、あの魚の料理方法は、どう考えてもおかしいだろ(笑)。

[ 2019.09.14 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第四部「貴族院の自称図書委員IX」 /香月美夜

第四部完。フェルディナンドとの別れ(T-T)。

突然持ち上がったフェルディナンドとディートリンデとの縁組で、フェルディナンドが敵地・アーレンスバッハへ旅立っていくという展開なのですが、いやぁ、フェルディナンドは、完全にローゼマインの家族になってたんだなぁ。ルッツとの距離感と比べて、今のフェルディナンドとの親密さに、今更ながらビックリでした。そのフェルディナンドが去り、ここからいよいよ最終章へ突入していくのか。一方で、今までの家族との別離と比べるとそこまでの悲しさを感じなかったりするんだけど、ローゼマインも、今では側近はじめ多くの人に支えられているんだよな、とそんなことを思ったりも。

収録されてるリヒャルダ視点の短編「息子の出立準備」を読むと、ラスボスに見えるゲオルギーネも、必ずしも悪役というわけではなさそうだけど、うーん、やっぱ、アーレンスバッハでフェルディナンドが幸せになる未来は見えねーよな。ただ、ゲオルギーネはともかく、ディートリンデは頭が弱いので、フェルディナンドの敵としてはどーよって気はしてならないんだけどなぁー。

とにもかくにも、最終章の第五部が「女神の化身」ということで、兵士の娘→巫女見習い→領主の養女→自称図書委員→女神の化身と、下剋上といったって、いきなり出世しすぎだろ(^^;。女神の化身になって無双しまくるローゼマインに第五部も大期待です。

[ 2019.12.15 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身I」 /香月美夜

シリーズ最終章「女神の化身」編、スタート。

最終章ではあるけれど、この第一巻は、特に波乱もなく貴族院の続き。三年生になったローゼマインは、相変わらず騒動を巻き起こしながら、貴族院の様子をふつーにフェルディナンドに報告したりしていて、いやー、前巻でまるで今生の別れのような雰囲気を強調していたのに、フェルディナンドの関係がそんなに変ったように見えないぞ(笑)。……『本好きの下剋上』って、わりと権謀術数あふれる情が薄い世界観なので、ローゼマインが家族扱いしてる一方で、フェルディナンドがすでに敵側についていないか、ハラハラする。そもそも、フェルディナンドが本気になったら、アーレンスバッハの実権を握るぐらいできるんじゃね? ユルゲンシュミットの政体って、本来は、実力次第で簡単に権力を握りやすい構造なんだし。

フェルディナンドはともかく物語のほうは、当分はローゼマインの争奪戦みたいな展開かしらん? 早く、「女神の化身」として覚醒するローゼマインが見たいですっ!!

[ 2020.03.23 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身II」 /香月美夜

表紙絵のローゼマインが槍を手にカッコよくて違和感ありまくりだったのだけど、なるほど、ダンケルフェルガーとのディッターかっっっ!! ローゼマインを擁するエーレンフェストが余裕で勝つのかと思ったら、うわぁ、なかなかにハラハラな展開っ!! ……ハンネローレ様がいいなぁ。

この巻では、今までわかりにくかったローゼマインに対するエーレンフェストや大領地、王族たちの思惑や意識の違いが、整理して描かれていて、あぁ、確かに、今のエーレンフェストにローゼマインは釣り合っていない。これだと、ヴィルフリートはめちゃくちゃ辛いな。あと、王族は、そこまでフェルディナンドを警戒してたのか。……ここで整理しているのは今後の展開への布石なんだろうけど、続きがほんと楽しみ。いやー、貴族院の報告書を読んで青くなってるジルヴェスターたちは愉快なんだけど、領主からこれじゃ、やっぱ、エーレンフェストはダメなんだよなー。

[ 2020.06.29 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身III」 /香月美夜

貴族院三年目にして初めての表彰式。表彰されているのを見ると、改めてローゼマインの異常さが際立つよな。まだ上級生がいるにもかかわらず、表彰を総なめにし、一人でエーレンフェストを上位に押し上げる優秀さ。一方、エーレンフェストは、不釣り合いに高い順位の問題が強調されている感じで、明らかにヤバイ。エーレンフェストがフェルディナンドを失ったの、マジ大ピンチなんじゃね?

そのフェルディナンドとの久々の再開もあったけれど、ローゼマインを超える天才が、あのアホなディートリンデも、アーレンスバッハの他の貴族も、いまだ掌握できていないのはいったい……。そういえば、ディートリンデの描き方にはずっと違和感があって、ライバル的なポジションの悪女令嬢としては無能すぎるし、天然バカな愛されキャラとしては作者の書き方が厳しくて、正直、作者がなにを考えているのかよくわからない。親のゲオルギーネから興味を向けられていない可哀想な子というのはわかるんだけど。

ゲオルギーネもラスボスっぽいポジションのわりに、フェルディナンドをエーレンフェストから引き離して、もっといろいろ動きそうな感じだったのが、ちょっと動きが微妙っぽいのがなー。裏でなんかやってるみたいだけどさー。

[ 2020.09.21 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身IV」 /香月美夜

旧ヴェローニカ派の粛清、その後。三年目の貴族院での生活も終わり、この巻はエーレンフェストへ戻ってからのアレコレ。いやー、ローゼマイン周辺の緩い人間関係を見てると忘れるけれど、主人公サイドでもふつーに反対派を大虐殺するような世界観なんだよな。さすが中世風世界、エグイ。

まあ、ジルヴェスターとヴィルフリートの二人は大変だけど、ローゼマイン自体のダメージは小さいので、わりと中休み的な感じの巻だな。激動の展開、はよ。……しかし、シャルロッテとかまだ子供なのに、ふつーに領主一族として政治してるのは、ほんとこの世界の人間は早熟だよなぁ。貴族院がだいたい小学生高学年~中学生ぐらいの設定なんだっけか。ということは、ジルヴェスター(笑)。ヴィルフリートが無能ゆえに不穏な雰囲気に描かれているけど、年齢を考えたらアレが当然なんだよなぁ。

[ 2020.12.21 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身V」 /香月美夜

今回は、領主会議に同行して貴族院へ。衝撃的なイベントがあったわけでもないのに、いつの間にかめちゃくちゃ大きく物語が動いている件。でも、第五部のサブタイトルは「女神の化身」なので、まだまだこの程度の出世では終わらんよなぁ!?

いやぁ、貴族院での王族との交渉がメインとなる回なんですが、なんといってもローゼマインが王族を振り回すのが、やっぱり楽しい!! 次期王様のジキスヴァルトもそんなに悪い人間ではないのに、ローゼマインの前にコテンパンになっていて不憫でならない。と思ったのだけど、付属の書下ろしの短編を読んだら、こいつ、こんなに典型的なダメ王子だったのか。作中ではそんな風には思ってなかったよ(^^;。で、不憫といえば、ローゼマインの婚約者なのに完全に蚊帳の外なヴィルフリートとローゼマインに片想いなヒルデブラント。二人とも作中での扱いが酷すぎるだろ!!

違和感あるのは、やっぱり過保護すぎるローゼマインのフェルディナンドへの想いで、王族すらもフェルディナンドはすぐにアーレンスバッハを掌握しフェルディナンドいなければアーレンスバッハが滅ぶとみなすほど高く評価しているのに、王族よりもフェルディナンドを知っているローゼマインが、なんで連座で処刑されるという発想になるんだという話ですよ。マグダレーナの評の通りであれば、それこそ、躾けるみたいな対個人的な対処ではなくもっと策略を駆使した方法で、連座回避の手段を考案してるってことだよなぁ。いまだにディートリンデを自由にしてたりするのが、なにか裏がありそうで不気味なんですけどっ!!

さて、この巻で大きく物語が動いてきた感じだけど、いよいよラストスパートなのかしらん?

[ 2021.04.19 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身VI」 /香月美夜

王の養女になることで話が大きく動くかと思ったのだけど、話が進まねぇ。考えてみたら、移動まで1年あるからなぁ。

そゆわけで、前回決まったローゼマインの王族入りに対して、側近や領主一族、グーテンベルクたちの反応を丁寧に描くってのが今回の内容。ほんと丁寧に丁寧に描かれてるのだけど、その分、物語はあまり進んでないので、個人的には、そんなに丁寧に描かなくても、もっとがんがん先の展開が読みたいんだがなぁってのが、正直なところ。いや、ヴィルフリートやシャルロッテの将来の話とかは、凄く感じるところがあるんだけどね。ヴィルフリートやシャルロッテもそうなんだけど、ほんと『本好き』の世界の子供たちは出来が良すぎるだろ。

そんな感じでローゼマインの王族入りの準備に動き出す中、ジルヴェスターがアーレンスバッハとのフラグを立ててきたけど、ラストバトルはそろそろ? まだ先かしら?

[ 2021.08.14 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身VII」 /香月美夜

いよいよラストに向けた怒涛の展開がはじまったっ!!

四年目の貴族院での生活がはじまったと思ったら、一気に物語が動きはじめたっ。ローゼマインの覚醒からいよいよアーレンスバッハとの開戦前夜。これは先が読みたい、めちゃくちゃ読みたいっ!! 展開としては、ちょっと強引な気もするのだけど、この、ぐわっと畳みかけるような展開は、読んでてぐいぐい引き込まれるよなー。

それにしても、やっぱ、ローゼマインの成長にはびっくりだ。そして、いろんな意味でヤバいだろ。ただ、ビジュアル的には、ちょっとそこまで神々しさを感じさせるような変化がないのがちょっと残念かしらん。

しかし、今回のフェルディナンドはポンコツだなぁ。ディートリンデにしろレティーツィアにしろ、あそこまで気持ちが汲み取れないのはマズイだろ。どう見ても人を使うのがダメなタイプで、アーレンスバッハでちゃんと仕事できてるのか、こいつ。計略、謀略を諮るにしても、人の行動が読めないのは致命的で、いや、ここで失敗しないと、その後の展開に続かないのはわかるんだけどさー。

[ 2021.12.19 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身VIII」 /香月美夜

フェルディナンドを救うためアーレンスバッハへ。いよいよ最終決戦、読む前は、一気にシリーズのラストまで進むかと思ったのだけど、流石にあと数巻かかりそうだ。すごく盛り上がってきていて、うわ〜、一気にラストまで読みてぇぇぇぇっっっ!!

何と言っても、最終決戦のためか、前巻ではポンコツだったフェルディナンドが、いきなり覚醒した感。すげーおもしろい。いやー、敵との戦闘になると生き生きするのんな。そしてなんだか、フェルディナンドとローゼマインがすごくラブラブなんだけど、あれ? そんな関係でしたっけ(汗;。

一方、ラスボス?のゲオルギーネは、……えっと、毒親でかわいそうではあるのだけど、フェルディナンドやローゼマインは全く視野に入ってなく、戦術家としても戦略家としても微妙にしか見えず、どう見てもボロ負けする未来しか見えない。いろんなフラグも、ゲオルギーネの負けフラグばかりで、ここから最終決戦に入るところで、敵を弱く見せる短編を入れてくるのは一体。ゲオルギーネは、しょせん噛ませということかーーーーっっっ!!

[ 2022.04.11 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身Ⅸ」 /香月美夜

いよいよラスボス戦!! ……と思ったのだけど、ええっと(^^;。

VSゲオルギーネ。アーレンスバッハの礎を奪取したローゼマイン、後はエーレンフェストの防衛戦に成功して宿敵のゲオルギーネとの戦いに終止符を打てるか!? という展開なんだけど、ええっと、物語の山場のハズなのにぜんぜん盛り上がらずに終わってしまい、これは一体どう反応すればいいんだ? ラスボスかと思ってたゲオルギーネのあまりにあんまりな扱いに、これはさすがにゲオルギーネが不憫すぎる……。

まあ、ゲオルギーネは私が考えてたほど重要なキャラじゃなかったということだと思うんだけどさー。どっちにしろ物語は佳境だと思うのだけど、でもなー、ここにきてトラウマ発動みたいな展開も物語的にマイナスにしかならない気がして、うーん、どうなるんだ?

[ 2022.08.29 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身X」 /香月美夜

宿敵のゲオルギーネを倒し、あとは消化戦。というわけでもないけど、そろそろラストに向けてWeb版でも残りわずか。この巻でどこまで入れるのかと思っていたけど、別キャラ視点の書き下ろしを大幅に追加してきたか。Web版では魔王フェルディナンドの本領発揮で余裕の勝利に見えたのだけど、改めてフェルディナンド視点で読むと、ギリギリの勝利だったのんね。そして、思ったよりも、アナスタージウス王子は活躍していたっ!!

いや、ここにきてジェルヴァージオなる敵キャラが出てきたけれど、ぽっと出のキャラに苦戦しても興醒めなので、そこはWeb版同等に圧倒する方向で描いて欲しかった。むしろ、補強するならディートリンデですよ、ディートリンデ。今まで悪役令嬢として目立ってきたのだけど、バカならバカなりに、悪役なら悪役なりに魅力的なキャラとして成立させてくれても良かったと思うのだけど、結局、そうはならなかったのが、すごく残念。プロローグで大幅に追記されてはいるけれど、アレだと、あってもなくても変わらんよなぁ……。

とにもかくにも、次巻で、大団円っ!! ……なのか?

[ 2022.12.19 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身XI」 /香月美夜

えっ、今回で完結じゃないだと……。

いや、Web版では何度もラストまで読んでいて残りの文章量から今回で完結かと思ってたんですが、まさか次巻に残すとは思わなかった。Web版の終盤の展開は好きで、ここは間髪入れずにラストまで書き切った方が余韻を感じさせるし読後感もいい気がするのだけど、まあ、次巻を読まないことには良し悪しは判断できないか。次巻は冬とのことなので、だいぶ先だー。

終わってないということは、当然、Web版からの加筆がたくさんあるということなのだけど、うわぁ、神様たち人間味ありすぎる(笑)。英知の女神メスティオノーラのやり取りがかなり追加されてる印象だけど、メスティオノーラさん、こんなキャラでしたっけ? そして、対するフェルディナンドも大人気なくて、これはめちゃくちゃ楽しい。こういう加筆はすごくいいですね。

そして、最後の大規模魔術の場面はWeb版から好きで想像するだけでもビジュアル的に凄く素敵なので、いつかきちんと映像で見たいなぁ。

[ 2023.05.11 ]


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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身XII」 /香月美夜

完結、大団円!!

ここ数年のラノべ界隈を席巻し圧倒的な人気を誇ってた『本好きの下剋上』も、いよいよ完結。この最終巻は、Web版からも大幅加筆していて、「なろう」で読んで飲み読んでた人も買って読んでいいと思う。フェルディナンド様の愛情が思っていたよりも重い。<をい

や、Web版のように、終盤の最大の山場である「魔力散布祈念式」からラストの「帰宅」まで、最低限のイベントで綴った方が構成的には良いと思うのだけど、書籍版の加筆も、なるほど、『本好きの下剋上』の最終巻らしいよな。エーレンフェストに残される人々、懐かしいキャラクターたちとの別れが丁寧に書かれていて、ホロリとなるシーンが随所に盛り込まれている。神殿の状況や、貴族側の家族との繋がりが描かれていて、本当いいね。

フェルディナンド様がローゼマインがいない間にアレキサンドリアでどんな悪辣なことをしてるかは気になったけれど、流石に描かれないか。そして、今後の行く末も気になるけれど、それは、書籍化も決まっている『ハンネローレの貴族院五年生』か。何はともあれ『本好きの下剋上』、本当に素晴らしいシリーズでした。

[ 2023.12.11 ]