-
TOブックス
本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第五部「女神の化身XII」 /香月美夜 -
完結、大団円!!
ここ数年のラノべ界隈を席巻し圧倒的な人気を誇ってた『本好きの下剋上』も、いよいよ完結。この最終巻は、Web版からも大幅加筆していて、「なろう」で読んで飲み読んでた人も買って読んでいいと思う。フェルディナンド様の愛情が思っていたよりも重い。<をい
や、Web版のように、終盤の最大の山場である「魔力散布祈念式」からラストの「帰宅」まで、最低限のイベントで綴った方が構成的には良いと思うのだけど、書籍版の加筆も、なるほど、『本好きの下剋上』の最終巻らしいよな。エーレンフェストに残される人々、懐かしいキャラクターたちとの別れが丁寧に書かれていて、ホロリとなるシーンが随所に盛り込まれている。神殿の状況や、貴族側の家族との繋がりが描かれていて、本当いいね。
フェルディナンド様がローゼマインがいない間にアレキサンドリアでどんな悪辣なことをしてるかは気になったけれど、流石に描かれないか。そして、今後の行く末も気になるけれど、それは、書籍化も決まっている『ハンネローレの貴族院五年生』か。何はともあれ『本好きの下剋上』、本当に素晴らしいシリーズでした。
[ 2023.12.11 ]